テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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カラダの関係は、お試し期間後に。

第6話 - 最終話

400

2021年02月17日

#ドラマ

#大人ロマンス

#ラブコメ

#ちょいエロ

#ツンデレ

#BL

クリオネ

綾乃

………

御曹司くん

……って感じなんだよね

御曹司くん

それでね、うちの家系としては…

綾乃

………

葵

『こーゆーことだから。』

綾乃

(あのキスは…)

綾乃

(キリヤが私のこと…好きってことでいいのよね…？)

綾乃

(あれ以来、ずっと社内でもなんとなく避けられてる気がするけど…)

綾乃

(わかんないよ、キリヤ…)

御曹司くん

……って僕は思うんだ

御曹司くん

…綾乃ちゃん、聞いてる？

綾乃

あ、あぁ…そうね！

綾乃

私も…そう思うわっ（笑）

御曹司くん

ふふっ…だよね？

御曹司くん

だからね、親の言いなりになるのとはちょっと違うんだよね

御曹司くん

僕の場合はむしろ、親の意に反した行動をしてる自覚があるんだ

御曹司くん

こうして、君という一般の女性に惹かれているという…ね

綾乃

一般の女性…

御曹司くん

そうだよ

御曹司くん

それにも関わらず、僕はこんなにも君に恋焦がれてしまった

御曹司くん

好きなんだ、綾乃ちゃん…

綾乃

……本当に？

御曹司くん

あぁ、もちろん

綾乃

(そう…だから、私は)

綾乃

(男を、試すの)

綾乃

御曹司くん…

御曹司くん

なに？

綾乃

私、あなたの子供を妊娠したの

御曹司くん

……え？

綾乃

あの一夜の過ちで…

御曹司くん

………

綾乃

ねぇ、責任…取ってくれるんでしょ？

御曹司くん

……本当に俺の子？

綾乃

！！

御曹司くん

それに…万が一そうだとしても

御曹司くん

悪いけど、責任は取れないんだ

綾乃

どうして？

御曹司くん

さっきも話したけど、僕には何年も前から親が決めた結婚相手がいるんだ

御曹司くん

けど、僕だって完璧な人間じゃないからね

御曹司くん

親に敷かれたレールの上をただ黙って歩き続ける人生なんて、クソ喰らえだよ

御曹司くん

だからね…親の意に反して、僕は君と「恋愛」がしたいだけ

御曹司くん

その意味…わかるよね？

綾乃

………

御曹司くん

でも、なんだか拍子抜けだな

綾乃

え？

御曹司くん

君って…

御曹司くん

そんなふうに男の弱みにつけ込むほど自分に自信がないんだ？

綾乃

それは…

ふと、葵の言葉が甦った。

葵

『本当はさ、人一倍臆病で擦れてなくて…一生懸命で…』

葵

『不器用なのを必死で隠して取り繕って、強がってるだけなんだ…』

葵

『お前はさ、そのまんまのお前で勝負しろよ』

葵

『自分を安売りするんじゃねぇよ！！』

綾乃

どうして…こんな時に思い出しちゃうのかな

御曹司くん

え？

綾乃

ふっ…ほんと、バカだよね

綾乃

初めから、試す必要なんてなかったのに…

綾乃

本物の愛はすぐそばにあったのに

御曹司くん

試すって…妊娠のこと？

御曹司くん

それならお門違いだよ

綾乃

え？

御曹司くん

だって僕、あの夜君には何もしなかったから

綾乃

……本当？！

綾乃

それ、本当なの？！

御曹司くん

あ、あぁ…

御曹司くん

あの時はカッコ悪くて言えなかったんだけどね

御曹司くん

あの夜、君を抱こうとはしたんだけど…

御曹司くん

うわ言のように他の男の名前呼ぶもんだからさ（笑）

御曹司くん

さすがにヤル気失せちゃったよ（笑）

綾乃

他の男の名前…？

御曹司くん

そうそう、確か…「キリヤ」って

綾乃

………

御曹司くん

お腹の子も、そのキリヤくんの子じゃないかな？

御曹司くん

だからね、僕が責任取る必要は…

綾乃

うん！その必要はないみたい！

綾乃

あ〜あ！玉の輿に乗れなくって、残念だわー！

御曹司くん

そ、その割にはすごく、嬉しそうだね…

綾乃

うふっ♡

綾乃

ありがとね、御曹司くん！

綾乃

あなたのおかげで、私…

綾乃

本物の愛を掴み取れそうッ！！

咲子

もしもし、綾乃？

咲子

どうしたの？今日、公休日だよね？

綾乃

キリヤってまだ会社にいる？！

綾乃

アイツ…電話もLIMEも無視してくれちゃって！！

咲子

桐矢くんなら、まだPCルームで仕事してるはずだけど？

咲子

……そんなに息切らして、どうしたの？

綾乃

咲子…

綾乃

私ね、バカだから…気付かなかったの

綾乃

アイツはいつでも私のことそばで見ててくれて…

綾乃

私のこと助けてくれて、味方でいてくれた…

咲子

………

綾乃

それなのに、私…！

咲子

それ、そのまんま桐矢くんに伝えてあげなよ

綾乃

え？

咲子

まぁ、あんたもほんと鈍いよね〜！（笑）

咲子

したたかなんだか、バカなんだかわかんないよっ（笑）

咲子

私なんて、桐矢くんが綾乃のこと好きな事なんて、２年ぐらい前からとっくに気付いてたけど？（笑）

綾乃

そ、そうなの？

咲子

実は私、ちょうどその頃に桐矢くんに告白して見事にフラれちゃった口なんだよね（笑）

咲子

その時に、彼…言ってたよ

咲子

『どうしても気になって、ほっとけない奴がいるんだ』って

咲子

ま、彼の言動見てたらそれが誰なのかは一目瞭然だよね（笑）

咲子

いつもさりげなく私にあんたの恋愛事情の探り入れてくるし

咲子

あんたがバーテンと会ってた時も、知った途端に血相変えて会社飛び出してっちゃうし

咲子

あんたの恋がうまくいかなかった時は１日じゅう上機嫌だし（笑）

咲子

あれほど分かりやすいのに、気付かなかったあんたがすごいんだからね！（笑）

綾乃

そ、そうだったの…

咲子

でも、ちゃんと桐矢くんの想いに応える気になったんだね

咲子

私、応援してるからね

綾乃

咲子…っ

咲子

…ほら！みんながPCルームに近付かないようにうまく取り計らっておくからっ！

綾乃

咲子！あんたって奴は…！

咲子

『綾乃が話したいことがあるんだって』とだけ、桐矢くんに伝えとくからさ（笑）

綾乃

ありがとう…咲子！

キィ……パタン

綾乃

キリヤ…？

葵

……(¬_¬)

葵

…なに、話って(¬_¬)

綾乃

あ…あのねっ…

葵

今夜は御曹司くんと夜景デートだったんじゃないの？

葵

やけに帰りが早いじゃん

葵

ま、俺にはもう関係ないけど？

綾乃

…デートのこと、咲子に聞いたんだ？

葵

うっ…

葵

ど、どーでもいいだろっ！そんなの！///

葵

で、何だよ俺に話って！

葵

俺ってば、今超忙しいんだけど！

キーボード

カタカタカタカタカタ…

綾乃

……キリヤ

綾乃

それ、ログイン画面から進んでないけど…（笑）

葵

……！！

葵

はぁ…

葵

あーもう！なんなの？！

葵

御曹司くんと、またベッドでイチャコラしてきましたって？

葵

そんでもって、求婚されて、晴れて玉の輿婚でーす♡…ってか（笑）

綾乃

……違うよ

葵

……え？

綾乃

私…彼とは寝てなかった…

葵

そう…なのか？

綾乃

その証拠に、「妊娠しちゃいましたー」って試したら見事に逃げられちゃったんだから！（笑）

綾乃

ま、わかってて試してみたんだけどね

綾乃

だからね…

綾乃

私の方から、サヨナラしてあげたの

葵

……なんで？

葵

お前、今回は本気なんじゃなかったの？

綾乃

ふふっ実はね

綾乃

他にね、お試し期間に合格した…たった一人だけの「イイ男」が現れたの

葵

……なんだそれ

葵

お前も忙しい奴だな…

綾乃

まぁまぁ聞いてよ

綾乃

その彼はね、そのまんまの私のことをよく知っていてくれて…

綾乃

口は悪くて、イヤな奴なのに誰よりも優しくて

綾乃

私の味方してくれて、私がピンチになると助けに駆け付けてくれたの

葵

………？

綾乃

それでね、私がいろんな男とデートして失敗してるにも関わらず…

綾乃

呆れるどころか、ずっと好きでいてくれた

葵

……おい

綾乃

ほーんと、イケ好かない奴で性悪男のはずだったんだけどなぁ！

綾乃

気が付いたら私…そいつのことで頭がいっぱいになっちゃってた

綾乃

ねぇ…もう試す価値もないぐらいイイ男だと思わない？

葵

綾乃…

葵

そ、それって…

葵が喋り終わらないうちに、綾乃がその口を唇で塞いだ。

葵

？！！

綾乃

………プハッ

綾乃

……こーゆーことだからっ。

綾乃

わかった？///

葵

(　ﾟдﾟ)

葵

……嘘だろ？

葵

なん…で…？

綾乃

あんたってば…

綾乃

臆病で、自信がなくって、強がってるだけのこんな性悪女のことが好きなんだもん！

綾乃

それも、こんっっっなにバカみたいにねっ！

綾乃

あんたみたいなバカにはね、私みたいなバカな女がお似合いなのよッ！

葵

……だから、なんなの？

綾乃

だ、だからっ…

葵

好きって言えよ

綾乃

わ、私っ…！

綾乃

……あんたのこと、す

その途中で腕を引っ張られ、そのまま抱きしめられた

綾乃

キリ…ヤ

お互いの心臓の鼓動が速くなるのを感じた。

葵

……バカ

葵

お前が他の男と…って考えるだけでハラワタが煮え繰り返りそうだったんだからなッ…！

葵

この代償はキッチリ、払ってもらうから

綾乃

え？:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

葵

俺のこと、ここまで待たせたバツだもんねっ

綾乃

あっ、ちょっと…！

葵

……もう１回、キスしたい///

綾乃

ま、待ってよ、ここオフィスなのにッ…！

ドサッ

綾乃

あっ…！

デスクの上にそのまま押し倒されちゃった。

綾乃

待って、キリヤ…！

葵

……ダメ

葵

もう、離してやんない

葵

俺が今までどれだけ我慢してきたと思ってんの？

綾乃

そ、それは…

葵

とっておきの甘いデザートは

葵

……お試し期間に合格した、俺が食べちゃうから♡

唇がお互いを求め合う音が、響く。

綾乃

あっん…ダメだって！

葵

……何がダメなの？(ニヤリ)

綾乃

そ、それはっ…！

葵

……もっとして欲しい、の間違いだろ？（笑）

綾乃

……ばか！

葵

もっと先のこと…しちゃってもいい？

綾乃

ダメって言っても、やめないくせにっ…♡

綾乃

あんッ…！キリヤッ…！

葵

キリヤじゃないだろ？

葵

「アオイ」って呼んで…

綾乃

ア…オイ…ッ

葵

////

葵

好きだよ、綾乃

綾乃

私もっ…♡

綾乃の気合いの入りまくった勝負下着が、ハラリと床に落ちてゆくのだった。

咲子

………(←ドアの外)

葵

なぁ…、気持ち…イィッ…？

綾乃

うん♡

綾乃

ダメッ！アオイッ…そんなに速くしちゃっ…！

綾乃

イ…イッちゃうぅっ…！///

葵

ハァ、ハァ、ハァッ…

葵

ダメだ……止まんないッ！

葵

お前の中がッ…よ、良すぎて///

ガッタンガッタン、ミッシンミッシン…パキパキッ

葵

俺もッ……もうイッちゃいそ…！

綾乃

アッアッアッアッ…

綾乃

アァーーーーーンッ♡

咲子

あのぉ、お二人さん…

咲子

「ヤッてもいい」とは言った覚えないんだけどな…（笑）

咲子

デスク、壊れそうなんですけど…（笑）

咲子

私、まだPCルームで仕事あるのに…トホホ

END

ラストにいきなり、ドエロをぶち込んでしまい、すみませんでしたw

案外こーゆーのも好きなんですww

不快に思った方は、申し訳ないです。。

どうか、通報だけはご勘弁を。。

そして、たくさんのイイネありがといございます♡

ちなみに葵くんって…

私の理想の男性像なんですよねw

普段はちょっと冷たくて、軽いノリなのに…

いざって時は、間違いに対して本気で怒って、さらには抱きしめてくれるという芯のブレない優しさ…

そして、ツンデレからのただのデレへの華麗な変貌w

自分にだけ見せてくれる、弱さとエロさw

たまりまへんw

あ…すみません、誰も聞いてないですね！

イイネの数次第では、

続きのエピソードとして

ちょっとネタ系もおり混ぜながら…

綾乃＆葵のツンデレラブからの

ツンデレエロスwを思いっきり書いてみようかな、と思っています

過激すぎて、通報されなきゃいいんだけどw

では、また！

カラダの関係は、お試し期間後に。

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