フョードル・ドストエフスキー
ため息を吐くドストエフスキーは肩まである髪を後ろで結わえ、
パリッと張った背広を身にまとった。
まるで高貴な紳士であるかのような佇まいに敦の胸は高鳴る。
ニコライ・ゴーゴリ
シグマ
フョードル・ドストエフスキー
ニコライ・ゴーゴリ
ゴーゴリも背広をまとい、いつものピエロ的容姿はあっという間に紳士のような雰囲気に変わる。
あの格好と雰囲気がガラリと変わるものだから、
敦は驚きを隠せなかった。
シグマ
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
シグマ
フョードル・ドストエフスキー
恥ずかしげもなく堂々と言うものだから、敦の心臓はさらに鼓動を早くする。
“長年思い続けていた人”の言葉は、敦をドキドキさせるには十分すぎた。
シグマ
シグマ
シグマがフェージャの肩をたたくが、
フェージャはなかなか動こうとしなかった。
シグマ
ふと、フェージャは敦の手をつかんだ。
そのフェージャの目には、昨日の時のように熱を帯びていて、
欲情を抑えられないといった様子で、だけど優しく敦に口付けを交わした。
そして優しく優しく抱きしめ、熱のこもった声で敦の名前を愛おしそうに呼ぶ。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
中島敦
心臓が強く鼓動を打つ。
顔に熱がこもり、声にまでその熱が移る。
シグマ
シグマのつぶやきに敦は我にかえる。
そして、フェージャの手を握り、
中島敦
と敦なりに精一杯の言葉をかけた。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
中島敦
フェージャの細い手が敦の頭をなぞる。
それが妙に心地よくて、フェージャのことをさらに好きになる。
フョードル・ドストエフスキー
ニコライ・ゴーゴリ
シグマ
中島敦
二人の姿は、閉まる扉によって遮られた。
シグマ
しばしの静寂の後、シグマは敦の顔を見て、声をかけた。
シグマ
中島敦
シグマ
シグマ
シグマ
シグマは照れくさそうに自身の頭をかく。
敦は微笑み、
中島敦
シグマ
シグマ
中島敦
シグマ
シグマと敦は厨房へと入っていく。
まるでお城の厨房のような造りに、フェージャがどんな人なのか気になった。
“ずっと昔から”、フェージャは自分のことを話してくれなかった。
だから、夫婦になれた今、少しずつ少しずつフェージャのことが知れたら……
なんていう生活を夢見ている。
シグマ
コメント
11件
昔から…?分からない…誰か乱歩さんを呼んできてください((
今なら興奮で空飛べるかもって思ってたら空飛んでました。わぁびっくり
昔から…??昔…から…??! え?!最近結婚したんじゃないのですか!?