この、淡い想いを
早く消し去りたかった
君に淡い想いを寄せ始めたのは
多分7月
もうすぐ夏休みが始まろうとしていた
春に君と仲良くなって
私は恋に落ちた
在り来りな「好き」じゃ表せないほど
「好き」が止まらなかった
話すと嬉しくて
目が合うことが時々あって
その度に君が頬を赤くしてそっぽ向くから
両想いなんじゃないかって
─そう勘違いしているだけだった
君には好きな人がいた
ふわふわとした巻き髪の髪が可愛くて
自分よりも圧倒的に女の子な子
勝てっこないやって
勝手にライバル視してた
2人が一緒に登校するようになったのは
ちょっとだけ辛かったかも
私はそうやって失恋した
失恋したらもうときめくことも無くなるって
そう思ってた
でも無くならないの
余計にときめいてしまう
心の中が
薄ピンクのクレヨンで塗り潰される
それも淡い淡い色
さっぱりしたブルーに変わらないかと
早く薄ピンクのクレヨンが消えないかと
ずっとそう、思ってた
諦めようにも諦められないの
諦めようとする度に
心が薄ピンクのクレヨンでさらに塗り潰される
もうこの色はいらないってぐらいに
私
私
薄ピンク色なんて
今の私には必要ないから─。
そうして私は自ら
薄ピンクのクレヨンを消した
完璧に、とは言えないけど
さっぱりとしたブルーに
近付けた、かな
…ううん
きっとこのブルーは
切なさに満ちた悲しい色
コメント
3件
素敵です。 なぜ伸びないのか、 教えてやろ(ΦωΦ)フフフ…