君と最愛の別れを…

－ 7月 1日 －

あれから１ヶ月が経った

まだ信じられない…

神様は、悪魔のようだ

俺の大切な人を…

守ってくれなかった

そして、俺も、

美里を守ってやれなかった

美里…

－ 病院 －

－ 306号室 －

１ヶ月…ずっとこうだ

なぁ、無視しないでくれよ、

またあの、太陽ような笑みで

俺と笑い合おうよ

美里が居なくなったら、俺…

－ 夢 －

意識はまだはっきりしてない

この声はどこか懐かしい…

ヒラッ

上から、ある1枚の紙が降ってきた

幸太へ ベッドの隣にある棚の 3段目に 私が書いた手紙があるので 読んでください。

幸太へ 元気？なわけないかもねw 私が6月1日にデートに誘ったのは、 来週予定があるからなのもあるけど、本当の理由はね、 私は6月…入院しなくてはならなかったからだよ。 …怒ってるよね、 私もすごく反省してる 病気の事言って欲しかったよね？ でも、言えなかった 言ったとして、きっと心配するだろうと思った。心配するのは当たり前かもだけど

私は心配かけたくないの、どうしても、 私の病気は 「拡張型心筋症」っていう病気なの。 知らないよね？w まぁ、調べれば簡単に出てくるよ 私は助かる確率が低いんだ だから生きることが出来ないかもしれない もっと幸太といたかった 幸太とキスしたかった 幸太とデートたっくさんしたかった 幸太と…あぁ、沢山浮かんでくる

でも、しょうがないね 定められた運命は変えられないもの このこと本当は中学生の時から知ってたんだ だから好きな人作る無いって決めたのに

幸太っていう素敵な人に出会っちゃったや。w 出会っちゃったから頑張ろうと思ったし、実際頑張った だけど神様はひどいの

私の病気をどんどん酷くしてくる

いつも辛くて辛くて、

いっその事死にたいと思った

でも、無理だった だって、まだまだ心残りがあるんだもん！ 今まで、私に生きる力をくれてありがとう

私、本気で幸太が好きだった、 ありがとう また、いつか、ね… 5月15日 美里