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君になりたくて

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君になりたくて

121 - 終わって欲しくない

♥

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2025年04月16日

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水木 陸

好きです

「「「ええええ!!」」」

日坂の皆は声を上げて、陸の言葉に驚いていた。

涌井 明里

ええええっ!

明里は顔を真っ赤にさせて、わなわなと口を震わせていた。

水木 陸

(驚いている顔も可愛い)

1度気持ちを言ってしまえば

蓋が取れて、隠していた気持ちがどんどん溢れて流れ出てくる。

すぐ側に明里さんの彼氏がいるとか

日坂の皆に告白シーンを見られてることとか、

妹の光にも見られてることとか関係ない!

水木 陸

1年前の練習試合の時から

水木 陸

明里さんのこと、気になってたんだ

水木 陸

……ごめんなさい。今やもう__

水木 陸

めっちゃ好きです!!

水木 陸

ヤバいくらい、好きなんです!!

涌井 明里

……〜ッ!?!?

気持ちを言えば言うほど、明里さんの顔が赤く変化していく。

少し楽しいな。

俺の言葉で、君の顔色を変えることができるんだ

水木 陸

……俺のこと、見てくれませんか

今、明里さんの瞳の中に

俺が映っていることが幸せだ

涌井 明里

……え、っと__

涌井 明里

……

明里は俯いていた顔をあげた。

涌井 明里

陸くんの気持ちはすごく嬉しいです

涌井 明里

でも__

明里はバッと頭を下げた。

涌井 明里

ごめんなさい!

水木 陸

……

涌井 明里

私、

涌井 明里

凌くんが好きです

……うん、知ってたよ

水木 陸

そっか……

これで何度目だろうか

「凌」が原因で振られるのは__

俺が好きになった女の子も、

付き合っていた彼女も皆、凌を好きになっていた

だから「凌」を理由に振られるのは慣れていた

はず__

水木 陸

(なんだけどなぁ)

涌井 明里

だから……陸くんの気持ちには答えられません

涌井 明里

ごめんなさい

明里は真っ直ぐに陸のことを見つめた。

君に「凌」が理由で振られるのが

少し心地がいいのは

きっと、明里さんが真っ直ぐ俺の気持ちに向き合ってくれて

答えてくれるから。

水木 陸

……っふふ

水木 陸

あはははっ!

涌井 明里

…え?

明里は大笑いする陸を心配するように見た。

水木 陸

ありがとう!振ってくれて!

涌井 明里

……やや、やっぱり

涌井 明里

陸くんって、マゾヒスト……?

水木 陸

違うよ!!

好きになってよかった

こうやって思えたのは人生で初めてだよ。

水木 陸

俺、明里さんを好きになってよかった!

陸は歯を見せて、無邪気に微笑んだ。

涌井 明里

涌井 明里

こちらこそありがとう!

桐山 凌

……ゴホンッ

凌はあからさまに咳払いをして、明里の肩をグイッと引き寄せた。

涌井 明里

うぇっ

桐山 凌

陸タイムしゅーりょーーー

水木 陸

ちぇ

水木 陸

延長お願いしまーす

桐山 凌

無理でーーーす

桐山 凌

永遠に来ませーーーん

水木 陸

(うぜえ…)

水木 陸

日坂は明日の試合に向けて今から練習か?

水木 陸

邪魔しちゃ悪いからそろそろ俺は戻るよ

桐山 凌

おう

水木 陸

……

陸は日坂の選手たちに顔を向けた。

水木 陸

明日からの試合、

水木 陸

月葉の分も勝って勝って、勝ちまくってください!

水木 陸

応援してます!

菊池 陽真

おう!任された!

尾瀬 一颯

はいはい

志保 優成

あざす

倉見 修也

絶対勝つからね!

水木 陸

(頼もしいな、日坂)

試合にも、恋愛にも

大完敗したのに

なぜか心はスッキリしている

これが悔いがない……ってやつか。

森坂 雛

あ!

森坂 雛

りっくんいた!

雛は陸の元へと走り寄っていく。

森坂 雛

この後、皆でご飯行こうって話になってて__

雛は陸の顔を見てギョッとする。

森坂 雛

え!?

水木 陸

……っ、み、見んなっ

陸の顔はぐちゃぐちゃになって泣いていた。

森坂 雛

……

森坂 雛

何かあったの?

水木 陸

……ぅう

水木 陸

俺、ちゃんと伝えた……っ

森坂 雛

水木 陸

明里さんに伝えたよぉ……

水木 陸

逃げなかった…最後までっ

水木 陸

最後まで向き合ったよぉ………っ

森坂 雛

……っ

雛は涙が出そうになるをグッと堪え、

陸の頭を優しく撫でた。

森坂 雛

頑張ったね、りっくん

森坂 雛

よく頑張ったよ

水木 陸

……ぅ…うぅ……

りっくんは器用に見えて

すごく不器用で

繊細なの。

弱虫を隠そうとして

自分を強く見せるんだよね

森坂 雛

(私は分かってるよ。だって私は__)

りっくんの親友なんだもんね。

「「「カンパーイ!!!」」」

掛け声と共に、グラスをカチンと合わせた。

柳家 克樹

今日は森Tの奢りだからなー!

柳家 克樹

めっちゃ食え食えー!

森坂 雛

いえーい!

水木 陸

ありがとうございます!

佐倉 蒼汰

やったー!

顧問

俺の財布が軽くなる…

関 千紘

も、森Tの財布をあまり軽くさせないようにな!?

関 千紘

感謝しながら食えよ!

関 千紘

生き物…そして農家__

関 千紘

輸送してくれる全てに人に感謝を述べて__

柳家 克樹

ちーひろ!

柳家 克樹

森Tの財布とかどうでもいいじゃーん!

顧問

え?

柳家 克樹

今は楽しもうぜ!

水木 陸

そうですよ!

関 千紘

……

関 千紘

そうだな!

顧問

ちょっとは気にしてね……?

陸はご飯を食べながら周りをチラッと見る。

皆はご飯を食べながら楽しそうに談笑していた。

水木 陸

(誰も今日の試合のことは言い出さないな……)

3年生が引退することも……

水木 陸

……

せっかく楽しい雰囲気だもんな。

楽しいまま終わらせたいと考えているのは皆一緒らしい

千紘は箸を置いて口を開けた。

関 千紘

……みんな

その言葉でシーンと静まり返る。

関 千紘

俺、中学の時もキャプテンをしていたんだが

関 千紘

……上手く部員たちと関係を築けなくてあまりいい思い出がなかったんだ

関 千紘

でも月葉に来て__

関 千紘

俺の厳しい練習メニューにも笑顔で付き合ってくれて

関 千紘

切磋琢磨し合って、

関 千紘

毎日がすごく、すごく楽しくて__

ポタ、ポタ……と千紘の目から涙が溢れ落ちる。

関 千紘

終わって欲しくないなぁ……

月葉の皆は涙を流しながら千紘の言葉に耳を傾けていた。

関 千紘

君たちと一緒にバレーができて

関 千紘

すごく楽しかった

関 千紘

ありがとう……

水木 陸

……っ

柳家 克樹

俺もッ

柳家 克樹

すごく楽しかった!!

柳家 克樹

めっちゃ楽しくて!

柳家 克樹

もう皆とバレーが出来ないって思うだけで

柳家 克樹

胸が張り裂けそうに寂しくて……っ

柳家 克樹

うわぁああんッ!!

関 千紘

泣く時くらい黙って泣け…

森坂 雛

……っ嫌だぁ

森坂 雛

先輩方が引退なんて

森坂 雛

絶対やだぁ……

佐倉 蒼汰

…僕もやだ……っ

柳家 克樹

俺もやだぁーー!!

水木 陸

精神年齢5歳の集まりですか

水木 陸

ちなみに俺もやだ

関 千紘

俺も……

関 千紘

死にたいくらいやだ

時が過ぎるのは本当に一瞬で

3年生と楽しい日々はもう戻ってこないんだ

皆はたくさんの思い出を語り、

声が枯れるくらい泣き続けた。

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