朝陽
やっと見つけた!
海を眺める仁の背中は小さかった。海は夜空と同化してどこまでも続いてるようだった。
仁
来たのか?
朝陽
どうしたんだよ?
仁
お前には分からないだろ!
朝陽
話してくれよ!
仁
お前に言いたくない
朝陽
いいから教えてくれ‼
仁
黙ってろよ!
朝陽
黙ってられるか!
仁
それがお前の良いとこだけど今はうざいだけだ。
朝陽
俺はお前が心配で…
仁
俺の気持ちがお前に分からないだろ!
朝陽
話してみないと分からないだろ!
仁
も、もう嫌なんだよ!、嫌なんだよ!何もかも!、嫌なんだ!、関わるなよ!
僕は何も言えなかった。
仁
これでいいだろ。もう関わるなよ。
この夜空に浮かぶ星の孤独感を私は理解できてないのだろう。
波の音は泣いていた。