放課後
莉犬
ジェルー帰ろー。
ジェル
ぁ、り、莉犬…
莉犬
どしたの?
ジェル
莉犬に聞いておきたいことがあるんや……
莉犬
ん?
ジェル
莉犬はあの事件、殺ってないんやろ?
莉犬
……
莉犬
殺ってないよ……
ジェル
ならこのままじゃダメなんちゃう?
いつもとは違う
ジェルの真剣な口調と
なだめるような優しい声
莉犬
でも…ポロポロ
莉犬
アイツの事件は…グスッ
ジェル
・・・
莉犬
俺のせいで起きたんだ…グスッ
ジェル
え…?
莉犬
だから…
莉犬
だから…
莉犬
俺が殺ったようなものだよ…ニコッ
ジェル
り、莉犬……ギュッ
莉犬
ジェル…くん…?
ジェル
なら、犯人は別におるんやろ!?
莉犬
うん…ポロポロ
ジェル
だったら…!
ジェル
犯人探しやな…ニコッ
そんなこと言わないでよ……
莉犬
ポロポロ
ジェルは俺の
大切な友達なんだから…
ジェルには
ジェルだけには
死んでほしくない
あの日
土砂降りで
ジェルと一緒に帰ってた
ふと前を見ると
トラックが
目の前にものすごいスピードで
突っ込んできた
横には必死になにか叫んでるジェルがいて
だけどその声も
トラックのクラクションと大粒の雨がふる音で
かき消された
看護師さん
莉犬さん…ジェルさんは……
記憶喪失です
莉犬
え…?
目の前が真っ暗になって
何も考えられなくて
もうジェルは俺のこと忘れたのかな…?
今までのこと全部全部
現実
莉犬
え…
莉犬
ポロポロ
莉犬
なんだったんだろう…ポロポロ
莉犬
さっきの…
莉犬
夢?
違う
あれは俺の記憶だ…
昔の…
よりによってジェルの
莉犬
今、、
莉犬
どうしてるかな……
あれからジェルは
案の定俺の事を忘れていて
思い出してくれないまま転校した
莉犬
そんなこと考えたって無駄だよね…
莉犬
あの時の……
莉犬
あの事件の真犯人は……
莉犬
誰だったんだろ…
ピーンポーン
莉犬
え…
莉犬
びっくりした…
莉犬
なんか頼んだっけ?
莉犬
っ!!
莉犬
さとちゃんかも!!
さとちゃんに早く会いたい
るぅとくんの話がホントか
確かめたい!!
そう思って誰か確認もせず
ドアを開けた
ガチャ
莉犬
さとちゃn…?
莉犬
!!
警察
紅宮莉犬!!
警察
殺人の容疑で逮捕する!!
男の声が部屋中に響き渡って
いっせいに警察の人が入ってきた
莉犬
え…!?
どうゆう事?
殺人の容疑?
莉犬
待ってください!!
莉犬
俺はッ!!
頭が真っ白になって
怖くて
声が出なくて
必死にだした小さな声で
叫んだ
莉犬
さと…ちゃん…
莉犬
助け…て……
体が動かない
眠気が襲ってくる
横の警察官は小さな注射器を持っていた






