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めっちゃ感動しました。初兎ちゃんが無事みんなの元に戻って来てまた6人で幸せな日々を送れるといいな (*˘︶˘*).。.:*♡ ブクマ失礼しますm(_ _)m
ねぇぇぇめっちゃ好きなんだけどぉ!ベッドの上で見てたからベッドびしゃびしゃになっちゃったじゃん( •̥-•̥ )めちゃ感動するんやけど虚無ち神かよいや、神か。ていうか私のこと覚えてる?(((( 有栖愛羅って言ったら伝わるかは分からんけど とにかく君の物語は最高だ。 推せる。
注意書きは一話へ
これは第四話なので、 前の作品を見てから、 見る事をお勧めします
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第四話 『許されない過去と今と幸せと』
まろが、帰ってこない
2人の様子を見に行く、と 言ったきり、帰ってこない
でも、まろが何を考えている かくらい、俺にだった分かる
まだ少し、そっと してやろうと思う
今は、まろにも余裕な時間 と言うのは、絶対に必要だ
今は、今だけは、
眉間にシワを寄せて、 目に涙を浮かべながら 必死に言葉を絞り込む
そんなほとけに、俺 は対抗できなかった
「まだ1人にさせてやってや」
この13文字が上手く 言葉にできなかった
バタン"ッ…!!!
[💎がドアを閉め出て行く]
きっと、まろの事が 心配でビジネスとか 何も考えてないんだ
ほとけだって、今すぐ、 泣き喚きたいはずなのに
いや、違う
りうら、ありがとう
辛いないこを助けて くれて、ありがとう
ないこ、ごめんな
お前がそんなに辛かったって 事が分からなくて、ごめんな
まろ、大丈夫やで
まろは、何もできてない 事何てない、大丈夫やで
ほとけ、
俺が、絶対に初兎 を助けたるからな
そう、心に誓った
だって一番苦しいのは 絶対にほとけだからだ
一緒に住んでんのかって くらいお泊まりしてるし
付き合っとるなって くらい一緒にいるし
仲良いなってくらい 沢山お喋りしてるし
初兎が、大好きなんだな ってくらい、ほとけは、 ずっとずっと苦しんでる
本人は普通を装ってるが 俺達にとってはバレバレ
アイツ、俺達の事を、 舐めてんじゃないのか
でも、みんなそうだ
きっと、他のみんなも 心に黒い何かを絶対に 飼っているはずだった
だって、
だよな、ほとけ
思いっきり泣き終わった 俺は、少し名残惜しいが りうらの腕から、離れる
何て、美しく儚く 純粋なのだろうか
ずっとりうらだけに スポットライトが、 あたっているような
輝いて見えた
キラキラして見えた
そう言って、付き合って くれるりうらが、好きだ
優しい、まっすぐな目 で見つめてくれるんだ
りうら、目の前の人 1人しか考えてない
今、第一に考えなければ ならない人しか、考えて ないんだって事が分かる
そんなまっすぐで正直な りうらが、大好きだった
こんな平和を願うのは 一体、何度目だろうか
茶番続きの くだらない あの、日常
でも、あの幸せ だった日常が、
今の俺達にとっては、 たまらなく苦しいんだ
過去の俺が、今の俺の、 首を締め付けてくるんだ
時を、戻したい
人間、誰もが一度は 思った、この、願い
そして、人間、誰もが、 一度も叶った事ない願い
もし、一つだけ、
一つだけ、願いが 叶うのだとしたら
神様、
初兎ちゃんを 返して下さい
結局、これだ
俺が、絶対に
そう話していると、
急に会話に入ってきて 誰かと思って見たら、
まろの目元を見てみると 少し、赤みがかっていた
まろも、泣いたんだな
そう言って後ろ を向くまろが、
あの、消える寸前の初兎ちゃん と、何処かが似ていたのだった
胸が締め付けられた
バッ…、!!!
[🐤が🤪に手を伸ばす]
りうらが、空気を切り裂いて まろの腕を目掛け手を伸ばす
だが、その手は、
ス…ッ、
あの時と同じで、
ガチャン"ッ… [🤪がドアを閉める]
届かなかった
あと少しだった
初兎ちゃん の時と同じ
あと、ほんの少し、 指先が触れていたら
あと1mmだった
もう少し手を伸ばせば 届いたのかもしれない
あの時の、消えちゃいそうな 感じが、初兎ちゃんと似てた
雰囲気が、後ろ姿が あの時と同じだった
まるであの時の初兎ちゃん を見ているかのようだった
思い出したくない あの時と、同じだ
あの時と同じ だったと言う 事は、きっと
必死になって沢山 それっぽい言葉を 並べる、ないくん
頑張って、俺を元気付け ようとしているのだろう
あの時と違う、って
俺が助ける、って
でも、そんな言葉、
りうらだって、 まろを助けたい
でも、きっと、
きっと、ないくんとの気持ち の共通点は、これだけだろう
止まらない
築き上げていったものが、 一つの間違いで全部崩れた
どうしよう
もうみんな駄目なはずだ
みんなボロボロだ
救いようがないんだ
みんなもう、踊り 狂っちゃったんだ
地獄のステップ を踏むように、
体も心も、全部 疲れてっちゃう
疲れたよ
疲れたよ、 初兎ちゃん
電気がついていない 真っ暗な玄関に響く 僕の、凍りついた声
その凍りついた声は、 あの人の耳へと届いた
"別に"
これは、僕にとって とっておきのワード
昔から、見てる
だからこそ分かる
もう一生いふくん1人に 背負わせる事何かしない
もう、絶対失わない
迷わない
あの時ああすればよかった って、もう後悔したくない
過去の自分を振り返って 反省するのは、もう嫌だ
でも、今も1秒、また1秒 と時間が過ぎていってる
これもまた、過去になる
だから、せめて、
せめて、
僕が、僕を、 許せる行動を
勘違いかもしれないけど、 僕の頬に、一筋の、温かい 何かが頬を伝った気がした
雫が床に音を立て ずに、着地をする
グッ"…!!!
[💎が🤪の胸ぐらを掴む]
別に、後悔してない
今、この行動をとってる 事はきっと間違ってない
間違って、ない
けど、
自分の弱さに絶望して 涙を流した夜が、一体 幾つあったのだろうか
一体、何粒の雫を 流したのだろうか
数えきれない夜と 数えきれない雫が 僕の首を絞めてる
ずっとへばりついて くっついて取れない
でも、僕はそれが付く事で、 軽くなれてるのかもしれない
矛盾してるけど、でも 僕の気持ちはそれじゃ なくちゃ表せないんだ
これは、ただの自己中だ
結局、僕はきっと、自分の 事しか分からなかったんだ
それ以外は何も見えない
でも、
僕が、僕の事を 許せなくても、
誰かが、僕の事を、 許してくれるのなら
僕はきっと、それで いいのかもしれない
いや、それがいいんだ
僕が、僕の事を許す日が 一生来なくても、誰かが 僕の事を許す日が来れば
僕は、救われるんだ
何度、願っただろう
自分の事を好きになりたい 自分の事を許してやりたい
何度、そう繰り返した?
何度、涙と血を流しても 嫌いになるばかりだった
手首に赤色を塗って、
醜くなって行く自分に目 を背けるのは不可能で、
分からなかった
見つからなかった
分からないものを コントロール何て できなかったんだ
自分の心と体には、 何故か抗えなかった
それだけ、僕は、 弱いって事だった
全部背負う事ができたら
全部を持つ事ができたら
プリクラで加工しても、その中 でしか顔は変われないのと同じ
心に加工はできない
いくら加工をしても、 現実は変わらないんだ
鬱病って言う、 病気だったんだ
何度も何度も、いふくんは みんなを救うばかりだった
僕の事を笑わ せてくれたり だってした、
ないちゃんと一緒 に、現実に、目を 向けてくれたし、
いくら不安でも、 みんなが後悔をし ないよう真っ正面 から、ぶつかった
いつも、安心 させてくれる
ああ、どうしよう
言葉が出てこない
出てくるのは涙だけ
次の言葉を、 考えなくちゃ
彼を救えるような 最高な、言葉を、
思いがけない言葉に 耳を奪われてしまう
一粒、また一粒、
また一粒、一粒、
零れ落ちる、 美しい、水滴
ギュッ……
[🤪が💎を抱きしめる]
優しく、暖かく、 抱きしめてくれた
涙で服を汚しちゃう、何て 考えながらも、腕の中で、 出し切れなくなるまで泣く
ずっと、ここにいても いいと思ってしまった
ずっと腕の中の温もり に浸かっていたかった
この、今の生ぬるい幸せに ずっと浸かっていたかった
ほとけ
俺は、お前にいい言葉 を伝えられていたか?
救いになったか?
背中を撫でながら 伝えられる精一杯 を口から吐き出す
抱きしめる事しか 今はできないけど
涙を流せている ようで安心した
でも、まだ慣れていない ような感覚も残っている
今はこんな事 しかできない
そう思っていたけれど、
いつまで経っても、俺は、 きっとこんなありきたりな 事しかできないのだろうな
ごめん、ほとけ
こんな状況でも、 ほとけを救えない
もっと、ほとけの心 を動かす言葉が他に あったのじゃないか
もっと、ほとけを、救える 方法があったのじゃないか
何か、ほとけを楽 にできる方法を、
お前、どこまで 分かってんだよ
俺なんかよりも 何倍も強いだろ
自分の気持ちを素直に ちゃんと伝えられて、
人間の見えない感情 にも気づいてくれる
強くて、頼れる
そんな存在だ
その"頼り"が、ほとけの プレッシャーになってる
僕ならできるのかな 僕でもできるのかな
心に詰まって詰まって すぐに破裂するだろう
だから、
今は、この繊細なお前を、
少しでも軽くして やれたらな、って
礼を言うのはこっちだ
どうしてお前が言うんだよ 何て、心の中でツッコんだ
いくら自分を 傷つけても、
自分を許せなかった人を
守りたかった
俺は、今まで俺を 許した事は人生で 一度もなかったが
今は、何となく 許せた気がした
この行動に、後悔 はしていなかった
いつもは冷たい感情が ほんのりオレンジ色に 染まってきた気がした
夕焼けのような、感情だ
自分で埋もれていた 正解を見つけられた
その瞬間が、自分を許せる鍵 になっていたのかもしれない
でも、
夕焼けは、全て が終わる時間だ
学生は家へと帰り、 遊園地や、水族館は 閉店する時間となる
今日に終止符が 打たれる時間だ
この感情は、
正解なのだろうか
「一緒に行こっか」
【🐇部屋】
少し蒸し暑い部屋の中で 汗を掻きながら独り言を 少し部屋の中に放出する
この初兎のロボットに ついて、全て分かった
ロボットだから、色々な、 パーツを外したりはめたり して、調べられたのだった
念入りに、調べた 甲斐があったのだ
だが、この結果は分からない 方が良かったのかもしれない
知ってはいけないもの だったのかもしれない
知りたくなかった のかも、しれない
もしも、俺が考えた説が あっているのだとしたら
もしも、だが、
初兎は、もう、
俺には信じる事 しか、できない
心の中では、もう、 半分信じていないが
悔しい
「絶対」って言え ない事が、悔しい
「きっと、今もどこかで 初兎は生きているんだ」
こんな、曖昧な言葉しか 脳みそに浮かんでこない
こんな事を思ったって いい事何て、ないのに
マイナスな方向に 考えてしまうんだ
アニキでいなきゃ
アニキでいなくちゃ
強くならなきゃ
強くならなくちゃ
今のいれいすは、 もう壊れる寸前だ
青組何てまだ 帰っていない
赤組もまだだ
だから、このいれいす を今支えられるのは、
涙はもう二度とみんなの 前では見せないと決めた
何をしてでも俺は 崩したくないんだ
いれいすじゃない
友達として 親友として 家族として
何よりも大切な 存在のあいつら は、俺の宝物だ
その宝物を、一生 守るって、決めた
離さないから
手放したくないから
ずっと、そばに いて欲しいから
俺達全員が幸せ ならそれでいい
それでいいんだ
幸せがほしい
誰しもが願う事だ
でも、今、その言葉 を放ったとしたら、
全く違う意味になる
それで、それで、
って、止まらない
沢山の理想が俺の 口から溢れ出てる
普通の日常が送れ れば、それでいい
それだけでいいのに、
そんな事すら叶わない
当たり前が崩れる何て、 想像もつかなかったのに
想像以上に、俺は、
幸せだったんだ
幸せに気づかな かっただけ何だ
俺の首を締め付けて くる、幸せな思い出
幸せだった
本当に、幸せだった
今は、幸せじゃない
初兎がいないから
名前を呼んだって 届かないんだから
初兎って呼んだら、 いつも俺の大好きな 笑顔で振り返って、
なぁに、悠くんって、 元気の裏に、優しさを 隠したような声色が、
全部が大好きだ
ふざけて、茶番に 乗ってくれるのも
俺の、弟のような振る 舞いをしてくれるのも
俺の作った料理を、美味しい って言って食べてくれるのも
隣で歌ってくれるのも
名前で、呼んでくれるのも
全部、愛おしかった
全部、大好きだった
一回、
一回だけでいいから、
俺の名前を、呼んでくれ
幸せだった
本当に、幸せだったんだ
何で気付けなかったんだ
この、当たり前と言う 幸せをもっと噛み締め ておけばよかったんだ
もう一回、やり直したい
一回だけでいいから 一からやり直したい
初兎が、
あの初兎が、
見たい
叶わない願い、だけど、
声が聞きたい
顔が見たい
一緒に居たい
やり直せるなら
もう一度、やり直せるなら
今度は、
絶対に、幸せにするから
~15年前~
【🐇家】
僕はとっても幸せな 家庭で生まれてきた
優しいお父さんと 綺麗なお母さんが 面倒を見てくれて
いつも遊んでくれて
絵に描いたような 幸せな家族だった
🐇母
🐇母
そう言って頭を撫でて くれる、お母さんの手 が、僕は大好きだった
優しさと暖かさと温もり を感じる、この撫で方が たまらなく大好きだった
🐇母
🐇母
🐇母
別にハンバーグが そこまで好きな訳 ではなかったのだ
ハンバーグは好きだけど 毎日食べたいかって言わ れるとそうでもないし、
好きな食べ物は、って聞かれて ハンバーグと答える訳でもない
でも、
お母さんの手料理が とても大好きだった
だから、お母さんの作る料理 なら僕は何でも大好きだった
ガチャッ……
[扉が開く]
🐇父
帰ったら一番に抱き しめるのは父と僕の ナイトルーティンだ
春夏秋冬、
暑くても寒くても いつでも、暖かい
これも大好きだった
🐇母
🐇父
お父さんもお母さんも 両方仲が良くていつも イチャイチャしていた
小さい頃は、そう言うのが、 よく分かっていなかったから 仲いいなとしか思っていない
でも、今少し考えると 仲が良いのではなく、 単にラブラブなだけだ
でも、そんな毎日が
僕は、大好きだった
幸せだった
儚い幸せだったんだ
🐇母
🐇父
🐇父
🐇父
この、幸せは、
長続きはしなかったけど
もし、もし、あの時
僕が、もっと言葉 をかけていれば、
この幸せは、戻って きたのかもしれない
【公園】
この幸せは、残酷な 事に崩れてしまった
いつまでも続く幸せ何て きっとこの世にないんだ
ヒソヒソと噂される ようになったのって いつからだったけな
色んな人に、影 で言われていた
周りの人からも、 ずっと避けられた
遊んでくれる友達も だんだん減って行き
気がついたら、1人だった
こうなったてしまったの は、父と母が原因だった
僕の父と母は、消えた
ある日突然姿 を消したのだ
その姿を消した理由が、 あまりにも酷すぎだのだ
これは、事実だ
本当に、僕の せいじゃない
僕は、何もしてない
いや、
今思えば自分のせい だったかもしれない
僕の脳みそで再生される 意味の分からない、光景
子供達が僕の事を 避けていく、光景
気持ち悪い
存在しない記憶が、 脳内再生されている
「きっもちわりー!!」
勝手に、脳内再生される、 気持ち悪い存在しない記憶
何が何だか、 追いつけない
助けて、まろちゃん
さっきのあの 水色の頭の人
名前は、思い 出せないけど
あの、暖かかった人
肝心なものを、何か 忘れている気がする
置き去りに、して きた気がするんだ
何がしたいのか、 何がされたいのか 僕には分からない
でも、でも、
何かを欲している
物欲が溢れ出る
この感情は、きっと、
何かが足りない
肝心なものが欠けてる
絶対に、何か忘れてる
忘れちゃダメな事
「違うよ」
突然聞こえてきた、
もう一つの僕の声
「違うよ」
「俺は、元から1人でしょ?」
「何を今更寂しいの?」
「慣れっこでしょ?」
「昔からそう、ずっと1人」
「友達も親もいない」
「だーれもいないよ?」
「いないよ?」
「じゃあだーれ?」
違う
僕は、1人じゃない
1人じゃ、ない、
1人じゃないよ
______がいるもん
大丈夫、1人じゃないよ
この____がいるんだからー!
______様だもーん♪
もー_______ったらーw
でも、そうだよね 俺達がいるもんね
ほんっとに_________がよ!!
お前いっつもなぁ…!
まーまーw落ち着け____w
でも、心強いなw だよなぁ、_____
ほら、______ちゃんも!
リーダの俺のとこ来なよ!
あっ!ずるい____くん!
________のとこきて〜!
_____のとこでしょー!!!
______あああああ!!!!ぽえ!!
うるさいなぁ____はw
ほら、____、こいよw
____の大好き なハンバーグ 作ったるで!
みんなちがーーーうっ!!!
第五話へ続く
829タップ お疲れ様でした
投稿日.8.2