ジョニー
さて国王よ

ジョニー
どーする?

ジョニー
ギルドの偉そうなやつは別のやつと交戦中

ジョニー
呼び寄せた兵たちも足止めされてる

ジョニー
そして依頼した少女は場所を移した

ジョニー
今お前を守る者は両隣の兵士2人のみ

国王
くっ…

ジョニー
私を殺すように命じるか?

ジョニー
しかしそこのふたりが従うかどうか…

ジョニー
恐らくそこのふたりは分かってますよね?

ジョニー
私と自分達の実力の違いに

国王
何を躊躇う必要がある!?

国王
ワシを守るためにお主らは命をかけて戦え!

ジョニー
ろくな主を持たぬ兵は哀れよ

ジョニー
どうだそこのふたり

ジョニー
私の元に来る気は無いか?

ジョニー
と言ってもなにかさせれる訳では無いが

ジョニー
そこのクズ主よりはマシだろ?

ジョニー
主の命令によって自らの命を捨てるか

ジョニー
敵の慈悲で生きながらえるか選択せよ

ジョニー
当然答えは一択に絞れるよな?

国王
な、何を言ってる!?

国王
惑わされるな!

ジョニー

ジョニー
その声は届かないようですね

国王
ば、馬鹿なことはやめろ!

ジョニー
殺してはダメですよ?

ジョニー
あくまで見張りです

ジョニー
余計なことはしないでくださいね?

ジョニー
例えば寝返った振りをして国王を逃がすとか

ジョニー
それをやる覚悟があるのなら止めませんが

国王
鬼畜の所業が!

ジョニー
私達が悪みたいになってますが

ジョニー
悪はそちらでは?

ジョニー
こちらの話に耳を傾けることなく己の正義を振りかざす

ジョニー
正義の扱い方を間違えばそれは悪になるんです

ジョニー
もちろん日頃の行いにもよりますが

国王
ワシをどうするつもりだ?

ジョニー
別に悪いようにはしません

ジョニー
ただ少しばかりお話を伺うそれだけです

ジョニー
事が終わってからね

国王
ぐっ……

ジョニーが国王と話してるその後ろに魔法陣が描かれそこから1人の少女が現れる
ジョニー
ん?

国王
おぉ!

国王
ルビィか!

ジョニー
ウルターニャさんとやり合ってた少女ですか

ルビィ
ただいまー★

ルビィ
少し手を焼いたけどウルターニャなら死んだよ

ジョニー
なに!?

国王
よくやった!

国王
あとはギルドに報告すれば……

ジョニー
おいクソガキ…

ルビィ
?

ジョニー
お前がウルターニャを殺したのか?

ルビィ
私しかできない事だからね!

ジョニー
そうか……

ジョニー
なら、楽に死ねると思うなよ?

ルビィ
!

ルビィ
(やっぱりウルターニャさんの言う通りこの人はまずいな)

ルビィ
(正直この人相手に本気出しても勝てる要素が無い)

ルビィ
(逃げるのが賢明な判断よね)

ルビィ
私まだまだ仕事あるから構ってられないのー

ルビィ
それじゃあね

ジョニー
みすみす逃がすほど私は優しい人ではない

転移魔法陣を描くその瞬間を狙い腹部に鋭い一撃を決める
ルビィ
がっ…!?

ジョニー
楽に死ねると思うな

ジョニー
じっくりと痛みつけてやる

ルビィ
(本格的にやばい…)

ルビィ
(本当は生きてるなんて言っても聞き入れる耳はないよね…)

ルビィ
(やり合うのは絶対に避けないといけない)

ルビィ
(あまり使いたくないけど…)

ルビィ
(逃げるにはこれしかない)

ルビィ
朱の秘宝 真紅の薔薇

その言葉と共にルビィは光に包まれその光が消え去るとそこに居たのは美しい鎧に身を包んだルビィの姿だった
ジョニー
ほぉ?

ルビィ
先に言っておくね

ルビィ
多分この姿になったところであなたには勝てない

ルビィ
とは言っても私はすぐには殺されないから

ルビィ
足掻くだけあがかせてもらう

ジョニー
面白い

ジョニー
久しぶりに優雅な時間を過ごせそうだ
