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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

あー……しんど

紬希

なんか最近疲れた様子だな茜

いやぁ…

何となく分かってるでしょ?

僕がなんか疲れてる理由って

紬希

そりゃな

紬希

お前なんか結衣さんに気に入られてるよね

そうなんよ

紬希

いーじゃねぇかよ

紬希

あんな可愛い女の子に好かれてるんだぞ?

紬希

俺なんて惚れた女みーんな振られてるし

紬希

俺を振った女達は別の男とイチャコラしやがってさ

紬希

あー思い出しただけでムカつくわァ

俗に言う運命の人に巡り会えてないだけだよ

紬希

ならその運命の相手を呼んでこいよ

それが分かれば苦労はないでしょ?

紬希

だよなぁ

(まぁ僕は分かるんだけど…)

紬希

んじゃーさ

紬希

お前結衣さんに気に入られてるじゃん?

望まぬしてね

紬希

実際どう?

どうって言われても…

関心がなくてね…

紬希

好きになるとかねぇの!?

全くと言っていいほどない

紬希

強がりかぁ?

いや、結構ガチで

柴崎さん本人にも言ったんだけど

恋愛が何たるかを僕は把握してないんだよ

紬希

そーいやそんなこと言ってたなぁ

紬希

なのに恋愛相談なんて受けるんだから不思議なもんだ

たまたま上手くいっただけの話なんだけど

それが尾ひれ付いて変に噂が広まったからだよ

紬希

関心がないって事は今後独り身の人生を送るつもりかぁ?

そのつもりだけど?

紬希

悲しい奴め

僕の生き方にあれこれ文句つけんなって

ライフスタイルは人それぞれだろ?

紬希

それ言われたら俺も何も言えねぇじゃん

何も言わせないようにしたんだもん

紬希

きったねぇぞ!

真面目に回答すると

付き合うということには憧れはある

けども、僕の思考回路の中に損得勘定が生まれてて

付き合うことで得れるものは何か

みたいな考えが頭の中を巡るんだよね

つまり恋愛というものを損得で決めてるフシが僕にはあるんだ

多分だけど恋愛って損得勘定じゃないよね

にもかかわらず僕は損得勘定をする

だから向いてないし、関心も持つ理由が見当たらないんだ

紬希

損得勘定で物事を考えてるんかぁ

ちなみに相談受けた人の2割くらいは

彼氏彼女がいる=ステータス

みたいな考え方してる人がいたけどね

紬希

ぶっちゃければ俺もそっち側かも…

一応相談だから僕ができる最善を尽くすけど

大体破局することが多いかな

もし、ステータスとして恋人が欲しいと考えてるなら

正直僕は付き合ったりするのはやめといたほうがいいと思う

それで付き合って傷つくのは自分よりも利用された相手だと思うし

紬希

めっちゃまともな事言ってる

ステータスとして考えてた君にも忠告としてね

紬希

いやもうおっしゃる通りすぎて何も言えないっす

というわけで僕は恋愛に関心がないんだよね

紬希

そう言われるともう、なんか、納得せざるおえないかな

本当にあの子が好きなんだ

とか思ったら僕も相談には乗ってあげるよ

紬希

でもさ?

ん?

紬希

恋愛って言わば経験じゃん?

そうだね

紬希

だから気楽に付き合うってのはありなんじゃないの?

そういう考え方はあると思う

いわゆる一目惚れていうやつで付き合うのは僕はありだと思ってる

成功から得られるものもあるけど

やっぱり失敗から得られるものの方が価値もある

もちろんその一目惚れで成功してそのままゴールインしたならめでたい

けども人生はそう上手くいかないわけだ

だから経験値を得るという意味合いも含めた

恋愛を僕は否定はしないかな

ただ何度も言う通りステータスとして考える恋愛は上手くいかない

それだけは頭の片隅に入れておきなよ

紬希

肝に銘じます

さて、長く話しすぎたな

とっとと教室から出てかないと

先生がまた叱りに来るね

紬希

だな

結衣

あーあ

結衣

茜君今日はお友達と一緒だから

結衣

優しさという名のお節介出来なかったなぁ

美波

ま、まぁ…

美波

たまにはそんな日があってもいいんじゃないのかな?

結衣

美波ちゃんは好きな人がいるから彼といつでも接触できるじゃーん?

結衣

でも、私好きな人なんて出来ないしー?

美波

わ、私も話す機会がある訳じゃ…

結衣

アレだよアレ

結衣

茜君の恋愛相談室的なやつ

結衣

経験したことないくせに意外と的を得てる回答が聞けると噂とやつ

美波

私まだ行ったことないんだよね

美波

そもそもいつどこでやってるかなんて把握してないよ

結衣

そーいう事は自ら進んで行動するべきよ

結衣

待ってても何も起きないわよ?

結衣

スタートラインに立っててゴールまだかなぁ?

結衣

ていうのと変わんないんだからそれ

美波

うっ…その通りだけど

美波

美波

じゃあ代わりに結衣ちゃんが相談乗ってよ!

結衣

パース

美波

なんで!?

結衣

私アドバイスらしいアドバイス出来ないから

結衣

それならまだ茜君の方が頼りになるよ

美波

そんなぁ…

結衣

まぁ最初だし私が少し手伝ってはあげるわよ

美波

ほんと!?

結衣

つっても相談室の日時を聞くだけなんだけど

美波

それで手伝ったって言うのはずるいよォ

結衣

なら、自分から話しかけに行きゃいい話でしょ?

美波

あんまり人と話すの得意じゃない…

結衣

こりゃあんたも恋愛向いてないかもねぇ

茜君は恋愛が分からない

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