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胡蝶
胡蝶
義
義
義勇は体を起こそうとしたが、背中に激痛が走った。 喉が渇ききって、声が出ない。
胡蝶
胡蝶
胡蝶
義
胡蝶
胡蝶
胡蝶
遊んでなどいない。 だが、結果を見ればそう言われても仕方がない。
遅れたのは事実。毒を食らったのも事実。 子供に泣かれたのも、事実だ。
義
真実を話したところで、誰が信じるだろうか。 『鴉が時間を伝え間違えた』 『子供を守るために背中を差し出した』 見苦しい言い訳にしか聞こえないだろう。
胡蝶
胡蝶
胡蝶
義
胡蝶
『黒い人』 それは紛れもなく自分のことだろう。 命を賭して守ったはずの少女にとって、自分はトラウマの対象でしかないなんて。
義
義
胡蝶
胡蝶
胡蝶
胡蝶
彼女は、義勇が「誰かを庇って」その傷を負ったとは微塵も思っていないようだった。
報告書にある「子供への威圧」という情報が、 彼女の先入観を固めている。
義
そう言うと、しのぶは鼻で笑った。
胡蝶
胡蝶
しのぶは病室を出て行こうとした。
胡蝶
胡蝶
去り際、思い出したように付け加えた。 彼女なりの情けだったのかもしれない。 だが、義勇にとっては、情けをかけられること自体が屈辱だった。
パタン。
背中の傷がヒリヒリ痛む。 その痛みだけが、あの少女を守ったという唯一の真実。
誰にも知られず、誰にも語られず、 やがて癒えて消えていく傷跡。
冨岡義勇という人間の生き様そのものだった。
アオイ
アオイの声は低く、事務的だった。 彼女は義勇と目を合わせようとはしない。
彼女はいつもなら、忙しなく立ち働きながらも患者に対して毅然とした態度で接する。 だが義勇の前では、その様子は一変していた。
義
噂は広まるのが早い。 『任務中に子供を脅した』 『仲間を見捨てた』 そういった悪評が、 屋敷の使用人たちの間にも浸透したのだろう。
義
義
アオイ
アオイ
義
アオイ
アオイ
パタン。
義勇は、包帯に包まれた手を見つめた。 人を守るための手が、 いつの間にか、人を怯えさせ、遠ざける手になっていた。
義
背中の傷が疼き、義 シーツを握りしめて身をよじる。 痛い。 だが、部屋の外から聞こえてくる少女たちの冷たい囁きの方が、もっと苦しかった。
最後まで閲覧ありがとうございます。 浸透され尽くした誤解は果たして解けるのか 乞うご期待!(?)
4話いきなりいいね増えてビビった。 いいねありがとうございます😭
コメント
3件

あおいちゃんまで…… 義勇さんを…責めちゃうなんて…… (* ˊ꒳ˋ*)グヘヘ いつも、神作品ありがとうございます!!