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きり丸
と嘆く誰かの
土井先生
これは俺が今君に贈る
きり丸
勢至丸
勢至丸
モブ 使い回し
モブ 使い回し
モブ 使い回し
街も人も歪み出し化け物だと気付いたんだ 欲動に巣喰った愚かさも全てがこの目に映る
土井先生
シアトリカルに手の上で誰も彼も踊らされる
土井先生
知らぬまま 形骸化した夢は錆びついてしまった
土井先生
きり丸
土井先生
きり丸
土井先生
きり丸
きり丸
土井先生
勢至丸
勢至丸
父様
勢至丸
いつか終わると気付いた日から 死へと秒を刻む 心臓だ
山田伝蔵
土井先生
土井先生
土井先生
ねぇこのまま雨に溺れて 藍に溶けたって構わないから
どうかどうかあの日のように
土井先生
もしも夢が覚めなければ姿を変えられずにいた?
勢至丸
勢至丸
解けた指から消える温度 血を廻らせるのは誰の思い出? 雨に濡れた廃線
煤けた病棟、並んだ送電塔 夕暮れのバス停、止まったままの観覧車
土井先生
勢至丸
土井先生
何もかも最初からなかったみたい
土井先生
死にたい僕は今日も息をして
きり丸
生きたい君は明日を見失って
なのにどうして悲しいのだろう いずれ死するのが人間さ
きり丸
土井先生
脆い弱い糸に繋がれた 次の夜明けがまた訪れる どんな世界も
きり丸
土井先生
僕の地獄でいつでも絶えず鼓動する心臓だ
きり丸
勢至丸
主
主
主