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泣いていた男女はユウトの親で遺品のボール探してたってことかな?
もしかしてユウトくん幽霊?鬼滅のさびととか真菰ちゃんみたいな?
胃腸炎で入院したときのこと
ぼくの向かいのベッドの枕元には
野球ボールが置かれていた
その人は外出中のようだった
コンコン(窓を叩く音)
たかし
ユウト
窓をみると野球ボールを必死に指差している同い年くらいの男の子が立っていた
たかし
ユウト
ユウト
たかし
ユウト
ユウト
たかし
たかし
ユウト
ユウト
たかし
ユウト
ユウト
たかし
たかし
ユウト
ユウト
たかし
たかし
ユウト
ユウト
たかし
たかし
ユウト
ユウト
ユウト
たかし
ユウト
向こうをむくユウトの表情は少し寂しそうにみえた。
お昼過ぎ
看護師さんが検査のために病室までむかえにきてくれた。
ユウトはまだ帰ってきてなくて、 病院って意外と自由なんだなと思った
病院のエレベーターは見晴らしが良くて、
病院の駐車場から隣の公園までよく見渡せた。
僕は5階から降りながらユウトの姿を探したが見つけられなかった。
検査室の近くで泣いている男女とすれ違った。
「ボールだけが見つからない」と、話しているのが少し聞こえた。
それ以来ぼくがユウトと会うことは二度となかった