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#衝撃のラスト
山根利広
578
#オリジナル
28
趣味の秘湯めぐりをしていた澪であったが熊と遭遇してしまう
命からがら逃げだし、何とか車を止めていた場所まで戻ったが、 服もカバンも置いて来てしまった
困っていたところ、車で通りがかった中年男性が、 ふもとの警察まで送り届けてくれるという
ただ、男性は、途中で寄り道するとのことだったが――?
澪
澪は男の視線を避けながら、後部座席に滑り込んだ
シートに肌が触れる感触が、妙に生々しかった
ドアが閉まる音
車内は暖かく、男の匂いがした
古いタバコと、汗の混じった体臭
澪は膝を抱え、体をできるだけ小さくした
陽光が窓から差し込み、澪の裸体を容赦なく照らす
彼女は腕で胸と下腹部を隠し、窓の外を見つめて耐えていた
数分後、車は小さな集落のような場所で停まった
男がクラクションを軽く鳴らすと、数人の子どもたちが走り寄ってきた
小学生くらいの男の子と女の子たち、4人
彼らは無邪気に後部ドアを開け、車内に飛び込んでくる
澪
男の子
子どもたちの視線が、一斉に澪に向けられた
澪
彼女の顔が一瞬で真っ赤になり、両腕で必死に胸を覆う
だが後部座席は狭く、隠しきれない
子どもたちは目を丸くし、すぐに口々に質問を浴びせ始めた
男の子
女の子
男の子
女の子
男の子
澪は悲鳴のような声を上げ、体を後ろに引いた
澪
その瞬間、男がフロントシートから低い声で言った
中年男性
中年男性
中年男性
男の子
それから澪に向かい、
中年男性
中年男性
中年男性
注意されて子どもたちは少しだけ大人しくなったが、好奇心は収まらないようだ
熊の話を聞いて、ますます興味が湧いたらしい
男の子
男の子
澪
女の子
澪
男の子
男の子
そして、無邪気さが加速する
男の子
澪
女の子
澪
女の子
澪
男の子
澪
男の子
澪
女の子
澪
男の子
澪
男の子
澪
女の子
一人の女の子が無邪気に手を伸ばしかけ、もう一人の男の子が
男の子
と笑いながら近づいてくる
澪
子どもたちは笑いながらも、純粋な好奇心で次々と質問を重ねる
男の子
女の子
女の子
女の子
陽光が差し込む車内は、彼女の肌をより鮮やかに照らし
子どもたちの無垢な視線と、男のバックミラー越しの熱い視線が交錯する
男はハンドルを握りながら、静かに言った
中年男性
中年男性
車はゆっくりと山を下り、ふもとへと向かう
澪の体は熱く火照り、羞恥と無力感が混じり合って、息が浅くなる
子どもたちの無邪気な言葉が、彼女の心と肌に深く刺さっていた
ふもとの警察署に着いたとき、澪はようやく解放された
男は彼女に上着を貸し、優しく見送った
だがその目には、忘れがたい熱が残っていた
中年男性
澪は答えず、ただ警察のドアをくぐった
あの視線、あの匂い、あの子どもたちの純粋で残酷な好奇の目
すべてが、彼女の体と心に深く刻み込まれていた
中年男性
中年男性
中年男性
終り
コメント
1件
温泉と熊②、読みました……🥀 子どもたちの無邪気な質問がまっすぐ刺さってくる感じ、すごく生々しかったです。「見せて!」とか「触っていい?」って、悪意がないからこそ澪さんの居たたまれなさが際立ってて。最後の「熊のはく製を回収して」の一言で、あの親切そうな男の人の印象がガラッと変わって背筋が寒くなりました……。続きが気になります。素敵な作品をありがとうございます🤍