コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
20XX年、夏。
ケンジ
ケンジ
ケンジ
小学生
小学生
ケンジ
小学生が見ていた地面には、夏になってよく見るアリが列をつくっていた。
そして小学生はアリを踏み潰していた。
ケンジ
小学生
小学生
小学生
小学生たちはアリから目を離して、ひっくり返ったセミを木の枝でつついた。
そして案の定セミはミンミンと暴れだした。
小学生
小学生
小学生
バタバタバタ……
小学生たちは逃げるように学校の方へ走っていった。
ケンジ
ケンジ
ケンジ
通行人
通行人
ケンジ
通行人
通行人
ケンジ
通行人
通行人
ケンジ
女性が走ってきた方向からまた叫び声が聞こえた。
それと同時に大きく、重そうな足音も聞こえる。
皆、走って逃げてくる。
ケンジ
異様な光景だった。
片足がない人もいる
口から血を流している人もいる
皆、怯えていた。
通行人
ケンジ
通行人の女性は、なんの前触れもなく死んだ。
ケンジ
ケンジ
ケンジ
ケンジ
女性の腹部には、大きな大きな穴が空いていた。
走って逃げてこれたのも、奇跡だろう。
ケンジ
ケンジ
ケンジは上を見上げ、絶句した
そこには
大きい大きい、アリがいた。
アリの足元には大量の血がべっとりと付いており、
黒くて丸い目をぎょろぎょろさせていた。
ケンジ
あまりの大きさに腰を抜かし、ケンジは動けなくなった。
そこで、アリが喋った。
アリ
アリ
アリ
アリ
アリ
子供らしきアリたちは、
人を蹴った。
一般人
一般人
蹴られた人は、なんらかのショックで叫び出した。
辛うじて生きていたのだろう。
アリ
アリ
アリ
ケンジ
ケンジ
ケンジ
ケンジ
ケンジ