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白い霧が立ち込める、静寂の世界

そこに、りんねはぽつんと立っていた。遠くで風がさやり、ひとりの男がこちらへ歩いてくる。

深紅の刀を背にしたその姿

痣が浮かぶ、端正な顔立ち。長い髪の毛。 まるで幻のような気配をまとった男。

りんね

……また、あなた…

りんねは不思議そうに呟いた。

りんね

あなた……誰なの? 前にも夢で会った。でも、どうしてだろう……胸が、すごく苦しくなる

?はその問いには答えず、静かに言った

お前の中には、“月の呼吸”が流れている。それは……かつて、私の兄上が使っていたものだ

りんね

……兄?

継国巌勝。私の兄上は、月の呼吸を極めた武の天才だった

だが、力を求めすぎた果てに……鬼となった。今は“黒死牟”という名で、お前たちの敵として存在している。

そして、上弦の一だ

りんね

えッ…い、いち!?

りんね

…そんな……月の呼吸って、そんな過去が…

縁壱はゆっくりと目を伏せる

私には……救えなかった。兄も、誰も

しばらく沈黙が流れたのち、?はまっすぐりんねを見た。

だが、お前は違う。“道”を選べる。どう使うかは、自分で決められる

りんねは、まるでそれを確かめるように右手を見つめた。

りんね

…りんねは……なんで、こんな力があるのか、ずっとわからなかった。戦うためだけの力なのかって、悩んでた…

りんね

守るためにも使える。誰かの未来をつなぐためにも―

そして?はふと静かに言い、微笑んだ

お前は、“日の呼吸”が使えるはずだ。気づいていないだけで……それは、お前の中に在る。

そして、私は――“元・日の呼吸の使い手”だった

りんね

……ひの、こきゅう……?

言葉の意味を完全には理解できぬまま、霧が消えていく。

切るべきものは、もう……迫っている。迷うな。如月りんね―

りんね

ま、って……名前……教えて…

?の名を聞くより早く、夢の世界は崩れた

ーーー現実ーーー

善逸

りんねちゃぁぁあああんんん!!!!!

善逸が涙と鼻水を垂らしながら叫び、伊之助は無言で走る。

炭治郎はりんねを両腕でお姫様抱っこし、必死の形相で前を見据えていた

炭治郎

もうすぐだ……もうすぐ蝶屋敷だから、りんね、しっかりして…

月明かりがやわらかく照らす道の上で、りんねのまぶたがかすかに震える。

りんね

……ひ……の……こきゅう……

炭治郎

……え

炭治郎が顔を近づけると、りんねはうわごとのように、寝言のように小さくつぶやいた。

りんね

…あなたも……だったの……?

その声は、夢の続きのように儚くて。

そして、小さな手が、炭治郎の胸元をぎゅっとつかんだ。まるで、目覚めぬままに、確かめるように。

炭治郎

りんね……

炭治郎はその手をしっかりと包み込む

炭治郎

大丈夫だ。もうすぐ、助けが来る。だから……頼むから、生きていてくれ……!

善逸と伊之助が後ろで叫んでいる

善逸

りんねちゅぁぁあんん!!!がんばれぇえええ!!

伊之助

おい!寝るんじゃねぇぞ!死んだら承知しねぇからな!!

蝶屋敷の門が開いた。しのぶたちが駆け寄ってくる。

炭治郎

運びます!今すぐ処置室へ!!

炭治郎はりんねをそっと差し出した

けれど、まだその小さな手が、自分の手をぎゅっと握っていた。

炭治郎

……りんね……絶対、助かるから……!

俺 の 継 子 に な っ た 少 女 .

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