泣き顔

赤、だよね、？

とても口調が幼くなった弟

僕が返すことなくても笑顔で抱きついてくれるその身体

心なしか、少し小さくなった気がする

もしかして、これが

ずっと甘えられなかった、

赤の本当の姿？

そんなことを考えていると、ふと部屋の奥が目に入った

すると、その部屋からは

鼻をツンとさせるような

頭が痛くなるような

そんな匂いがした

それは、本能的に危ないと言っているのがよくわかるものだった

絶対に人前では涙を見せなかった弟

駄々なんかこねなかった弟

嫌でも笑顔を作り、我儘を心の奥にそっと蓋をし続けた弟

そんな弟がこんなことで見せた涙

これは、只事ではない

僕の勘がそう言い放っている

それと同時にすぐにここを離れろ、とも命令している

どうしたら良いのかわからず、その場に立ち尽くしていた

バタン

…はあ、

泣きながら笑顔を見せる赤が愛らしい

はじめてだもんね

なにがおこってるかわかんないよね

そんな焦ったような赤がかわいい

それでも感じちゃうよね

そりゃそうだよ

“あの日”からも何度かそうゆう事、してるもんね？

すこーし身体が覚えちゃったもんね？

「まっ、て、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

「じぇうに、はや、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

なんどシても初心なままで

「あ、ぅっ、」（目強瞑）

必死に俺のモノを耐えようとして

快楽から逃げようとして

「や、ら…」（手強握）

「だーめ」（手絡）

「手、あと残っちゃうよ？」

「ほら、逃げないの」ﾁｭｯ

「んぅぁ…ッ、」ﾋﾞｸﾋﾞｸﾋﾞｸ

「んぇ、」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ（息荒）

俺が赤をこんな風にさせていると考えるだけで

興奮が止まらなくなる

この顔をもっと見たくなる

絶対に赤を返すもんか

そう強く思い、更に奥を突く