コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前に桃くんの患者の女の子が死んだ時
桃くんの心は限界を迎えてた
延命に次ぐ延命
最後の方は殺して、って
その言葉を聞いた時の桃くんの顔が忘れられない
青ちゃんが来る直前
桃くんが自殺未遂をした
未遂で済んだのは桃くんの精神状態を考慮して俺たちがそばにいたから
居なかったら絶対に死んでた
青ちゃんが来なかったらまた死のうとしてただろうね
また桃くんの患者が死んだら、って
考えないようにしてた
また幸せそうな桃くんの顔が見られたことが嬉しくて
無視してた
もうきっと止められない
俺たちに君の死を止める権利なんてない
紫
紫
青
桃
桃
青
笑っているが喉からひゅーひゅーと苦しそうな音が聞こえる
青
桃
青
困り眉で俺を心配する
青の方が辛くて苦しいだろうに
桃
青
ふにゃふにゃと笑うその顔が愛おしい
桃
桃
桃
青
青
青
桃
こんなこと、まだ小さい青に聞いたって仕方ないのに
こんなに小さくて弱々しい青は
いつも俺が欲しい言葉をくれる
青
桃
青
桃
青
青
青
青
桃
桃
青
そう言って俺の涙を拭う小さな手を失いたくない
桃
青
青
俺が青を落ち着かせるためにいつも言う言葉
こんなに弱々しいくせに
俺よりよっぽど強いんだよな
桃
青
わかってたよ
段々と花が増えていくし
体が動かなくなっていくし
ずっと息をするのが苦しくて
話すのも嫌になるくらい辛いし
もう死んじゃいたいとか思っちゃうし
でも
桃先生のこと
置いてっちゃったら
きっと桃先生は悲しむし
自殺しちゃうかもね笑
それくらい、愛されてるなぁって思うんだ
桃先生がいなかったらとっくに負けてた
ずっとそばにいるよ
青
紫
緑ちゃんも赤くんも経過があまり良くない
来た時期は違えど青ちゃんと共鳴するように一緒に弱っていく
緑ちゃんはもう完全に目が見えていないようだし
ほとんど制御のきかなくなった植物によって毎日傷が増えて体力を消耗してる
赤くんも鉱石病の進行が異常に早い
いつも明るくて笑顔の赤くんが最近は苦痛の表情を見せることが多くなった
桃くんと橙くんには言ってないけど2人ももう長くない
紫
橙
黄
本人は隠してるつもりだろうけど大分弱ってる
初めて来た時より大きく育ってしまった翼は
皮肉にも弱っていく黄とは対照的に
美しい、と思ってしまう
橙
黄
橙
黄
常に耐え難い痛みが襲っているだろうに
心配させまいとしている
橙
黄
黄
自分の死期を悟っているのか
それとももう死んでしまおうとでも思っているのか
青と共鳴するように弱っていく姿が痛々しくて
何もしてあげられない自分が不甲斐ない
俺が初めて担当した子
黄と同じ天使病だった
ここに来た時にはもう末期で
毎日毎日
死にたい、殺して
って俺にすがりついていた
最期の日
痛みに耐え兼ねて叫び続けていた
声が枯れてかすれた空気の音しかしなくなっても
ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
病院に響き渡る悲鳴を上げていた
俺は見ていられなくなって
逃げた
俺が人目もはばからず泣きじゃくりながら戻った頃には
息をしていなかった
悲痛な表情を貼り付けたまま
どうして、とでも言うような顔で
こちらを見ていた
俺は後悔した
逃げたこと
最期にそばにいてあげられなかったこと
見ているだけの俺なんかよりずっと辛いはずなのに
1人にしてしまってごめんな
せめてそばにいて声をかけられていたら
君の心だけでも救えていたなら
橙
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???