共に過ごした時間
たった2年
赤葦
ご卒業おめでとうございます
赤葦
木兎さん
木兎
ありがとう!!
木兎
ってか
木兎
赤葦なんで泣いてないの!?!?
赤葦
俺ももう高3ですし…
赤葦
泣くわけないじゃないですか
木兎
雰囲気!!大事!!!!
赤葦
泣かなくて良くないですか?
木兎
赤葦たまにはノッてきて!!!!
木兎
絶対いつか泣かせてやる…!!
『いつか』
木兎さんはその言葉を簡単に言うけれど
『いつか』を実現できる可能性は
0に等しい
「先輩」と「後輩」
「エース」と「セッター」
その関係は今日で終わるから
木兎
ラスト!!
木兎
いいトス寄越せよぉ!!!赤葦!!!
赤葦
はい!
赤葦
(あぁ)
自分が思ってた以上に
木兎さんにトスをあげるのが好きだった
これをあげたら終わり
待って
嫌だ
止めろ
木兎
あれっ?
木兎
赤葦…?
木兎
赤葦!?!?
木兎
どうしたの!?!?
赤葦
怖かったんです
赤葦
あなたのセッターじゃなくなるのが…
赤葦
「いつかトスをあげる機会がある」
赤葦
って考えようとしても
赤葦
「いつかの実現なんて無理だ」
赤葦
って思ってしまうんです
赤葦
…やです
赤葦
あなたにトスをあげられなくなるなんて…
赤葦
これで終わりなんて嫌です
木兎
ねぇ、赤葦
木兎
確かにムズカシイ事かもしれないけどさ
木兎
ほら!バレーって繋ぐ球技じゃん!
木兎
バレーがあれば
木兎
繋がってられる!
木兎
俺たちの関係は消えない!
たった2年
わずか2年
俺たちの関係は
終わらせるにはまだ早い






