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るかめーたー。
343
#オリジナルストーリー
ノアあの
83
恐福。
21
静まり返った深夜の病院・ICU(集中治療室)。 ピッ、ピッ、と人工呼吸器の電子音だけが虚しく響いている。ベッドの上には、無数の管に繋がれ、2年間眠り続けたままの【人間の少年の肉体】が横たわっている
シロが空間の歪みから静かに現れる。彼の体はノイズでボロボロになりながらも、その視線はベッドの上の少年に釘付けになる
シロ
ベッドの傍らには、一人の疲れ果てた大人の女性(シロの母親)が、少年の手を握りしめたまま、うとうとと眠っている。その顔には、深い絶望と、それでも諦めきれない愛情の皺が刻まれている
シロ
シロが自分の肉体にそっと触れた瞬間、脳内にすべての記憶データが怒涛のように流れ込み、背景が【真っ黒】な記憶の回想世界へ反転する
シロ
シロ
背景が再び【病院のICU】に戻る。シロの目からは、人間だった頃と同じ温かい涙が溢れている
シロ
その時、シロのポケットの中で、死神のスマホが【ブブブブブッ!】と激しく赤く明滅する
『100人目のターゲット:シロ。記憶データの完全ダウンロードが完了しました。ノルマ達成の条件として、自身の肉体の生命維持装置のプラグを抜いてください。これをもって、あなたは過去の未練をすべて断ち切り、永久に不滅の「完璧な死神」へと昇格します』
シロ
シロの手が、生命維持装置のプラグへと伸びる。しかしその時、眠っていた母親がうわ言のように小さく涙を流す
母親
シロ
シロの手がピタッと止まる。16話のトア、17話の愛奈たちの言葉が脳裏をよぎる。みんな、ただ、ありのままの自分を誰かに見て欲しかっただけ、愛して欲しかっただけだった。そして自分にも、すぐ隣に、そんな存在がずっといたのだと、今になってようやく気づいた
スマホの画面が『残り時間:60秒。プラグを抜かない場合、契約違反としてあなたの魂は即座に完全消去(ゴミデータとして抹消)されます』とカウントダウンを始める
シロ
シロは死神のスマホを強く握りしめ、ICUの窓から見える、夜の街を見つめる。スマホの画面越しに、今も絶望と戦っている無数の『死にたがり』の若者たちの気配を感じながら
シロ
コメント
1件
わあ…20話、読み終わったよ…っ😭💦 シロが自分の過去と向き合って、お母さんの言葉で涙するシーン、胸がギュッてなった…「生きてるだけでよかった」って、それだけで泣けるよ… しかも100人目のターゲットが自分自身っていう展開、予想外すぎて震えた…! カウントダウンの中でのシロの決意、カッコよすぎる…次が本当に最終シフトなんだね…最後までちゃんと見届けるからね🌸