職員室
Mr.バナナ
ほぼ真夜中に近い時間帯にバナナは職員室を訪れた
もしかしたら…奇病が治ったかもしれないから
サリン先生
サリン先生
職員室のドアの近くで何かの資料を印刷していたサリン先生が反応する
すまない先生
アリス先生
真夜中に近い時間帯でも、先生達は起きていて各自の仕事をこなしていた
Mr.バナナ
いつもは冷静沈着なバナナ
言葉が詰まって話せなくなるのは滅多にない
すまない先生
Mr.バナナ
心臓が破裂してしまいそうな程に音を立てる
Mr.バナナ
Mr.バナナ
バナナは右足のズボンの裾を捲って足を見せる
すまない先生
アリス先生
サリン先生
先生達はあまりの事に目を見開いた
サリン先生
アリス先生
すまない先生
先生達が口々に驚きと喜びの声を発する
Mr.バナナ
Mr.バナナ
奇病が治ったかもしれないのに、バナナの表情は暗い
すまない先生
すまない先生
アリス先生
サリン先生
2人は手際よく血液検査の準備をしていく
そして数分も経たずに準備が出来た
アリス先生
Mr.バナナ
サリン先生
血液検査はサリン先生担当だ
バナナの腕に針を刺して検査を開始する
Mr.バナナ
アリス先生
すまない先生
サリン先生
真っ赤な血が透明なストローの様なところを通る
そして数秒経って必要な血が集まった
サリン先生
バナナの腕に刺さっている針をそっと抜く
サリン先生
サリン先生
サリン先生
Mr.バナナ
すまない先生
アリス先生
Mr.バナナ
すまない先生
Mr.バナナ
Mr.バナナ
すまない先生
アリス先生
サリン先生
バナナは内心ドキドキしながら職員室を後にした
きっとこのドキドキは先生達にも伝わっていたことだろう
バナナの検査をしている時、先生達全員が冷や汗を書いていたのをバナナが知ることはなかった
それほどこの先生達は偽るのが得意なのだ
夜勤が終わった先生達、そして遅くまで起きていたバナナも寝て静まり返った病棟
5号室には怪しい影が忍び寄る
Mr.銀さん(ガラス病)
何処から入ってきたのか分からない、黒い人物がまた病棟に侵入してきた
そいつの発言から、次に何が起きるのか想像もしたくない
こいつが侵入してきた病室のものは一人の例外を除いて全て____
そう独り言を零し、何処からか取り出したガムテープを銀さんの口元に貼り付ける
ガムテープを貼り付けた後、黒い人物が今度は睡眠薬を取り出した
口元には怪しい笑みを浮かべ、そそくさと準備に取り掛かる
深い眠りに落ちた銀さんを抱え、黒い人物は窓から飛び降りた
そして人間とは思えない脚力を完璧に使い屋根から屋根へと飛び移る
外には星が輝いていた
これから起こる悲惨な現実を覆い隠すかの様に
ドサッ
銀さんを手術室のベッドみたいな所に寝かした
数十分走り続け着いたのは怪しい研究所
そこは大きい建物だが居るのは黒い人物と、銀さんのみ
コツコツを靴の音を鳴らし黒い人物は何らかの器具を銀さんに取り付ける
その器具はいかにも、という怪しい器具で所々赤黒い物が付いていた
その言葉を発し、口のガムテープをぺりぺりと剥ぐ
ぶぉぉぉぉぉん
と巨大扇風機の様な音が室内に響き渡った
そして数秒も経たず銀さんは夢の中から目を覚ました
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
案の定銀さんは動揺をしている
黒い人物の血に塗れたような赤い瞳が銀さんを映す
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
混乱する銀さん
そんな銀さんを見つめながら黒い人物は自分が羽織っているローブを脱ぎ捨てた
Mr.銀さん(ガラス病)
銀さんの心臓はドクンッと大きな音を立てた
ローブを脱いだ人物の目は左右違う色のオッドアイ
右目は氷のように冷たい青色
左目は血で染まったかのような赤色をしていた
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
銀さんの背中に冷や汗が流れる
フェアラート
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
ガシャンガシャン!と鎖で繋がれた手足を上下左右に動かす銀さん
しかし鎖はびくともしない
フェアラート
ふぅ、とフェアラートは一息着いて銀さんに話しかける
子猫に話しかけるような甘ったるい声で
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
予想もして無かった言葉を投げ掛けられて銀さんは戸惑う
フェアラート
フェアラートはゴミを見るような視線を銀さんに送る
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラートの前では強がっていても、少しの会話だけで銀さんの身体に複数箇所ヒビが入っている
銀さんの心が傷つく度、ピキッと甲高い音を立てる
フェアラート
フェアラート
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
ピキッ
フェアラート
ピシッ
フェアラート
ビギッッ
フェアラートの言葉1つ1つが強力な棘となり銀さんの心、身体に突き刺さる
フェアラート
バキィ!!!
フェアラート
フェアラート
フェアラート
「もう友達やめたい」その一言で大きな音が室内に響いた
Mr.銀さん(ガラス病)
銀さんの息が上がる
横たわっているお腹が上下に揺れる
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
本当に、よくよく考えれば先生達がそんな事をするはずが無い、そう考えれる
しかし今は緊迫した状況、冷静な判断が出来なくなっているのだ
例え嘘だとしてもそれは心に深く刺さる
Mr.銀さん(ガラス病)
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
パキィィンッ!
Mr.銀さん(ガラス病)
銀さんの体が真っ二つに割れた
皿が落ちて床で割れた時のように
Mr.銀さん(ガラス病)
パキッ、ピキッ
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
フェアラート
フェアラート
Mr.銀さん(ガラス病)
バキィィィィ!
銀さんの体は粉々に砕け散った
フェアラートの好きか嫌いかなんてどうでもいい
ただ大好きだった先生、友達に嫌いと言われてとても悲しかったのだ
体が砕け散るほどに___
Mr.銀さん(ガラス病)
フェアラート
フェアラート
フェアラート
フェアラート
フェアラート
そんな言葉、何故今更投げかけるのか
だけど心なしか、砕けたガラスの破片がキラリと光った気がした
多分、月明かりに照らされて反射しただけだと思うけれど
パラパラパラ
フェアラートは病棟に戻り、銀さんが寝ていたベッドの上にガラスの破片達を置く
自分が殺したとバレないように
勝手に不運な事故で死んだと皆に思わせる為に…
フェアラート
そう言い残しフェアラートは夜の闇の中に消えていった
キラリ、ガラスの破片が涙を流しているように光った
コメント
11件
こ、心が…………………私の心も持たないよォ(泣) フェアラート……ミスターブルー達もそうやって……? いやでもな…不思議なことが結構ある…これも後に…明かされて…その前に私の精神が破壊されるなこれ… なんだか、フェアラートが…誰かに似てる…?説!(?) つ、続きを見たいッただ見るたびに心かお空へ行くような気がする…
フェアラート絶対に許さないぞ! 銀さーん!生きてるんだよね? :(´◦ω◦`):プルプル なんでそんなこと言うんだフェアラート!ガラス病、そんな病気になりたくないなって思うよ、
フェアラートひど過ぎですね。銀さん騙されて砕け散ってしまうなんて悲し過ぎます。今回も夢羽さん、表現力すごい。 早くフェアラートのしていることをとめて欲しいです。