第1話見知らぬ音
私たちの学校生活はこの少女と出会って変わった・・・
これは私たちと彼女の物語である
山田千佳
あーやっとお昼休みだぁ!
成瀬綺月
お弁当持ってくるの忘れた!購買部行ってこようっとあれ今月金欠でお金ないーーー
宮本彩夏
大丈夫綺月ちゃん、お金貸してあげようか?
成瀬綺月
やったー!ありがと彩夏ー
山田千佳
綺月、ちゃんと彩夏に後でかえすんだよ!
霧川美菜
あっ彩夏のお弁当は相変わらず美味しそー!もーらい
山田千佳
ちょっと!美菜もー
彩夏ちゃんと注意していいんだからね!
宮本彩夏
私はお腹あまり空いてないで大丈夫ですよ!
山田千佳
そういえばーみんな中間の結果どうだった?
成瀬綺月
うげっ
山田千佳
そういう反応ってことは悪い点数だったのかなぁ綺月ー
美菜と彩夏はいい点だよねー?
霧川美菜
うげっ
山田千佳
おっと美菜も悪い点数だったー?
成瀬綺月
このままだと千佳の思うがままだどうする美菜ー?
霧川美菜
いや、どうせ千佳だって大した点数じゃないでしょ!
山田千佳
あれー2人でこしょこしょ話しちゃってどうしたー?
霧川美菜
そういう千佳は何点はとったんだよー?
山田千佳
そうだなぁ、合計で485点かなぁー
あはははは
成瀬綺月 霧川美菜
(完全に千佳にやられたー)
山田千佳
彩夏は何点?
宮本彩夏
私はお恥ずかしくながら、495点です
山田千佳 成瀬綺月 霧川美菜
えー!
成瀬綺月 霧川美菜
私たちは完全に終わったなぁ
宮本彩夏
あっそうだ!今度みんなで勉強会しませんか?
山田千佳 成瀬綺月 霧川美菜
それいーじゃんOK
山田千佳
あっもうチャイムなるよ!次掃除ー急げ!!
4人は今回担当の4階の北トイレへ急いで向かった。
トイレはいつものようにひんやりとしていて静かだった。モップから垂れている水滴の音が響いていた。
するとどこからか・・・
物音が聞こえてきた。そして誰かのか細い声も聞こえてきた。
山田千佳
これ、外からの音じゃない?ちょっと見てくるね!
でも、外を見てもそこには誰もいなかった。そこでタイミングよくチャイムが鳴った。みんなおかしいということは気づいていたが、一切誰もその事に触れようとはしなかった!
これが私たちが平凡だった日常が変わるきっかけになる・・・