肌寒い秋の日。
俺は病院で、君と出会った。
彼方
彼方
花
花
黒くて短い髪の、女の子。
君は、名前にふさわしい、
花のように咲く綺麗な笑顔で 俺に笑いかけた。
同じ病室になって、花と 仲良くなった頃。
花
花
彼方
君が、衝撃的なことを告げた。
花
花
君はまるで、秋の間にしか咲けない 彼岸花のようだった。
秋も、もうすぐ終わる。
俺は、体調が良くなって
退院することが決まった。
花
花
君は寂しそうにつぶやく。
彼方
彼方
そう言って、後ろに隠していた、 真っ赤な彼岸花を
彼女に渡した。
花
花
花
君は怒ったように唇を尖らせた。
本当は、全然怒っていない のだろうけど。
彼方
彼方
彼方
病室の中を、一つの風が吹き抜けた。
花
彼方
彼方
花は、静かに俺の言葉を聞いていた。
彼方
彼方
彼方
彼方
彼方
花
花
花
花は、泣かなかった。
ただ、花のように咲く笑顔で 笑っていた。
あれから半年たった。
花には、会っていない。
しょうがないか。電話番号も、 何も知らなかったんだから。
でも、俺は絶対に会えるって 信じている。
彼方
彼方
道端に、季節外れの彼岸花が 咲いていた。
彼方
俺は道端にもかかわらず、 しゃがみこんでその花を見つめた。
??
同時に、
俺の隣に、女の子がしゃがみこんだ。
隣に顔を向けた。
2人、目を、見つめ合う。
コメント
12件
何でしょうぉうぉ
あ、確かに★ぶりっ子って何なんやろぅぉぅぉ🤔
なんか、ぶりっ子というか、言葉をめっちゃ伸ばす人ですね🤣