宮本
……あ、あれは
宮本
日下先輩達だ
日下
あ、宮本
宮本
おはようございます
日下
おはよう
こうた
あ、おはよーございます
宮本
中宗先輩おはよー
日下
おはよ、揃ったな
工藤
んじゃ、やるか
日下
よし、置くか
工藤
んじゃ、俺らは教室戻るぜ
宮本
それじゃまた
こうた
また後で
日下
あぁ、またな
遥輝
おはよー
日下
あ、木更津。おはよ
遥輝
あれ、皆どうしたの?
遥輝
…ってあれ?僕の机の上に花瓶置かれてる?
遥輝
………はぁ……
こうた
先輩…大丈夫?
遥輝
うん…大丈夫
工藤
なんかあったら言えよ?
遥輝
……うん
宮本
先輩が気を使ったりしてくれるのはありがたいんですか…俺らも心配なんで……
遥輝
……うん。大丈夫
遥輝
……先に教室に戻るね
日下
お、おう
工藤
んで、どうなんだ?
日下
予定通り虐められてる。
こうた
あとは僕らが慰めたりしていたら大丈夫ですね
宮本
そうですね
宮本
せんぱーい
遥輝
ん?どうしたの皆して?
こうた
いえ、5人で一緒に帰りたいと思ったので
遥輝
あはは、いいよ。帰ろっか
日下
わかった
工藤
じゃあ帰るか
遥輝
……ねぇ、四人共
日下
どうしたんだ?
遥輝
……僕の机に花瓶置いたのって……四人なの……?
宮本
えっ?
遥輝
いや……ちょっと聞いたんだけど……四人が僕の机に花瓶を置いたって……
こうた
…………
遥輝
嘘……だよね………?
日下
…………
工藤
…………
宮本
…………
こうた
…………
遥輝
………そっ………か………
(踏切が下がる音)
遥輝
………じゃあね
日下
……え?
遥輝
ダッ
こうた
待っ!
(電車の音)
遥輝
バイバイ
数日後
こうた
………
宮本
……木更津先輩がいなくなってから……俺らが花瓶を置いたってのが広まって……
工藤
あぁ、俺らも虐められてる
日下
………
工藤
俺らは…木更津に愛されたかったんだがな
日下
すまねぇ………すまねぇ……木更津……
別に、気にしてないよ
こうた
っ!この声!
遥輝
悪気があった訳でも無いんだし、反省してるみたいだから、グチグチ怒ったりしないよ
宮本
先輩…!
遥輝
でも、やっぱり1人は寂しいからさ
遥輝
一緒に来てくれる?
工藤
……おう
遥輝
…ありがと
電車の音
日下
………あ