10日後、ハルカは寝たきりになった。
主治医
覚悟出来ていると思うが、もう限界値だ。
主治医
今夜にでも、命を落とすだろう。
ハルカ
(やっぱり、あれはウソなんだ。)
ハルカ
(サクラが元気付けてくれたんだ)
ユウ
ごめんな、ごめんな!
ハルカ
(いいよ、ユウ。)
ハルカ
泣かないで…
ユウ
え?
ハルカ
(泣かないでよ、私まで悲しくなる)
ユウ
そうだよな…ハルカだって頑張ったんだよな…
ハルカ
(そうだよ、その調子だよ)
ハルカ
(いつも、心配かけてごめんね)
(ハルカはそっと目を閉じる)
ユウ
ハルカ!?ハルカ!
ハルカ
(ごめん、ユウ。もう行かないといけないよ。)
ハルカ
(本当はもっと居たいけど…運命だから。)
ハルカ
(ああ、もう私終わりなんだな…)
ハルカ
(今思えば、人生楽しかったな…)
ハルカ
(ユウやミカと出会えて良かった)
サクラ
遅れて、ごめんね!
ハルカ
えっ!?サクラ!
サクラ
本当、ごめん!
ハルカ
もう…いいよ
サクラ
どうして!
ハルカ
このままが良いんだよ。
サクラ
…っ!
サクラ
何でそんな事言うのよ!
サクラ
お母さんだって頑張ったの!
ハルカ
っ!?
ハルカ
お、お母さんっ!
サクラ
そうよ、お母さんよ!
ハルカ
………!
サクラ
ハルカだけは生きなさいよ!
サクラ
お母さんの分まで!
ハルカ
………
ユウ
ハルカぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ハルカ
…んん
ユウ
え!?ハルカ!?
ハルカ
ちょっとうるさいなっ…
ハルカ
(えっ?)
ハルカ
喋れてる!
ユウ
すごいな!
主治医
き、奇跡だ…治療法の無い病なのに…
ハルカ
あ、そうよ。お母さんは!?
ユウ
……
お父さん
…お母さんは亡くなったんだよ
ハルカ
え?うそよ、私会ったもの。
お父さん
お母さんが助けてくれたのかもな。
ユウ
そうだよ、ハルカ
ハルカ
そうなんだね
ハルカ
(ありがとう、お母さん)







