コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
雨が振り続けるこの季節
傘をさしていると
ふと、隣が淋しく感じる
こんなとき、君は誰と歩いているのかな──────
ザーザーと
今日も窓の外は雨の滝だ
恵理那
恵理那
恵理那
こんな日はいつも憂鬱になる
心做しか頭も痛い
こんなとき、ふと思う
恵理那
恵理那
別に、独りぼっちなわけじゃない
心の底から友達だと思える人もいるし
家族も皆、優しい
だけど、ふとした瞬間
心にぽっかりと穴が空いたみたいに
淋しくなる
この穴が埋まる日は来るのかな────────?
キーンコーンカーンコーン…
放送アナウンス
放送アナウンス
放送アナウンス
放送アナウンス
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
恵理那
昴
昴
恵理那
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
恵理那
昴
恵理那
昴
恵理那
なんでだろう
西条くんの隣にいると
さっきまであった淋しさが
どんどん消えていく
心に空いた穴が
埋まっていく
初めてだ
この穴が埋まったのは
昴
恵理那
昴
昴
恵理那
恵理那
初めてだ
淋しそう、なんて気づかれたのは
恵理那
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
びっくりした
今まで、誰にも
家族さえも
気づかなかったことを
この人は
一瞬で気づいた
それからだ
私が君を気になりだしたのは
あれから私は、気付けば
君のことを目で追っている
でも
君とは
気軽に話しかける間柄じゃないし
君も、話しかけてこないから
あの日から喋ってない
あぁ
今日も雨だ
あの日から1週間たった
まだ君とは話してない
なぜだろう
あの日から私の心は
前より穴が空いたみたいになっている
しかも
たまに、じゃなく
常に、なっている気がする
淋しい
本当に淋しい
君と、話したい
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
恵理那
昴
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
恵理那
昴
昴
昴
昴
昴
恵理那
昴
昴
昴
また
君とこうして一緒に帰っているなんて
あの日の私は思ってもみなかっただろう
あのときと同じ
君の傘の下で
君の隣で
たわいもない話をしながら
君の視界の少し下を歩きながら帰る
そして
あのときと同じように
私の心の穴は
どんどん
ものすごいスピードで
埋まっていく
恵理那
昴
昴
恵理那
恵理那
昴
君と歩く道は
驚くほど、早く過ぎていく
昴
昴
恵理那
さっきとは違う淋しさが
私を襲う
君と関わってから
初めてのことばかりだ
初めて
心が埋まった瞬間
初めて
気づかれた気持ち
そして
初めての
「淋しさ」
どれもが私にとって
初めてで
「もっと君と話したい」
こんな気持ちは初めてで
全部君が教えてくれた
私も知らない私を
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
ズキッ
恵理那
なんでだろう
「西条くんと帰れない」
そう考えると、胸がズキズキする
淋しい
淋しい淋しい
淋しい淋しい淋しい
心を淋しさが埋め尽くしていく
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
「俺、困ってる人見つけたら、ほっとけない質なんだよ」
不意にあの日の君の言葉を思い出した
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
ダッ
「相合傘」
私が君としたこと
私はなんの抵抗もなく、していたこと
でもそれは私にとって特別なことで
君が違う人とも同じことをしている
そう思った瞬間、私は
走り出していた
タッタッタッ
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
桜
桜
昴
桜
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
昴
恵理那
昴
グイ
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
恵理那
どうなっているんだ
息がしずらい
顔や肩にぬくもりを感じる
昴
昴
昴
昴
昴
「抱きしめちゃった!」
その言葉が私の鼓動を早める
恵理那
ぎゅう
このぬくもりを手離したくない
そう思ったら、思わず
抱きしめていた
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
この気持ちはなんなんだ
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
昴
昴
恵理那
昴
昴
恵理那
昴
昴
昴
昴
「好き」
その言葉は、私の心にストンと落ちた
そうか
私は、あの日から君のことが
好き、だったんだ
そう、自覚した瞬間
今までの気持ちが溢れ出た
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
昴
恵理那
恵理那
本当に君には
初めての体験ばかりさせられる
本当に、驚くことばかりだ
恵理那
恵理那
恵理那
恵理那
昴
自分自身にもびっくりだ
こんな大胆なことを言えるなんて
これも全部君が
引き出したんだ
いつの間にか雨はやみ
雲の間から光が差していた
その光は幻想的で
今まで見たことの無い景色だった
君を見上げているから、見えた景色だった
その光はいつしか虹に変わり
消えていった
あれから私は君と一緒に帰っている
雨が降っていなくても
一緒に帰っている
相合傘よりも近い距離
長くて短いような通学路を帰っていく
右手に君の手のぬくもりを感じながら───────
どうも
宝どぅえーす
#テラーイベントお題
に初めて参加させてもらいました
構成も何も考えず、直書きしていったんで
はちゃめちゃな内容になっていると思いますが、お許しください
あぁ、補足ですが
「桜」ってのは
昴の友達の彼女で
彼氏が構ってくれないとかなんとかで、相談してただけだそうです
「桜」って名前も、苗字で
名前じゃないですよ
ん?なんでここで言うのかって?
本編に入れるのがめんどくさかったからだよ
ここだけの話ね
では、長くなりましたが
また、お会いしましょう
じゃあね!!