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如月りんねが蝶屋敷での治療を終え、再び任務に復帰してから数日後――

彼女に託された任務は、炎柱・煉獄杏寿郎の支援として無限列車へ向かうことだった

夜明け前の霞む駅へと向かう途中、りんねはとある四人組と鉢合わせになる。

 

わっ!?……ご、ごめんなさい!!?

不意にぶつかってきた少年――我妻善逸が、驚いた顔で飛び退く。

 

ん?あれ、お前……なんか見たことある顔だな

嘴平伊之助が、鋭い目でりんねの顔をジッと見つめるが、りんねに覚えはない。

りんね

えっと……はじめまして。私は如月りんね。鬼殺隊の一員です。今日の任務で無限列車に……

炭治郎

あっ!僕もです!炭治郎って言います。こっちは禰󠄀豆子。箱の中にいますけど

竈門炭治郎が柔らかな笑みで返し、丁寧に頭を下げる。

炭治郎

如月さんも列車に乗るんですね。じゃあ、仲間ですね!

その笑顔に、りんねの心が少しだけ和らいだ

りんね

…りんねでいいよ。

りんね

よろしくね

静かにうなずいたその横で、善逸がなぜかりんねの手を取って叫ぶ。

善逸

ええー!?なんでこんなかわいい子が鬼殺隊にいるんですかああ!?すごい傷だって聞いたのにぃぃ!がんばったんだね!?ね!?!?

りんね

……離してくれると助かる

善逸

は、はいぃぃ……!!

そんな騒がしいやりとりのなかで、無限列車の汽笛が遠く響いた。

りんねの視線はその先にある任務の地――運命を変える列車へと向いていた。

列車の中は、昼でもないのに暗く、妙に静かだった。

だが、車両の一角から聞こえる――異様に明るい声が、空気を破った。

 

うまい!!うまい!!

りんねが顔を向けると、車両の一番前の席で、炎柱・煉獄杏寿郎が満面の笑みで弁当をかきこんでいる。

りんね

(……ほんとに柱?ってくらい……元気な人だな)

りんね

煉獄さん、ですよね。今回の任務、同行させていただく如月りんねです。

煉獄

うむ!如月りんね!聞いているぞ!宇髄の継子だと!

煉獄は力強くうなずき、弁当の箸を止めることもなく応えた

煉獄

大変よろしい!うまい!!

りんね

……ありがとうございます

炭治郎たちも後ろから続いて名乗りを上げると、煉獄は一人ひとりに力強く頷いた。

煉獄

竈門少年!黄色い少年!猪頭少年!そして――如月少女!

煉獄

君たちは実に素晴らしい!鬼と戦う覚悟と勇気を持っている!尊敬に値する!!

一瞬、りんねの胸に温かい何かが宿った。

りんね

(……この人は、言葉が大げさだけど、本気なんだ)

初めて「柱」としての存在を、心から感じた瞬間だった。

列車はゆっくりとトンネルへ入り、窓の外が真っ暗になる。

その静けさの中で、禰󠄀豆子の入った箱に、煉獄の目が向けられた。

煉獄

なるほど……禰󠄀豆子。人を襲わぬ鬼、か

りんねは息をのむ。

だが煉獄は、また大きく頷いた。

煉獄

よろしい!私は君たちを信じよう!!

炭治郎の目が一気に潤む。

そして、りんねもその横で、知らず知らずのうちにほっと胸を撫で下ろしていた。

りんね

(……この人となら、戦える)

彼女の心に小さな希望の火が灯ったとき―― 列車の影で、何かが不穏にうごめいていた。

 

おねーちゃん!!こっちこっち!

 

だーめ!りんねおねえちゃんは凛と遊ぶの!!

りんね

、、、、え

雪の中の道をりんねの妹と弟がりんねを連れて歩き、その後ろからりんねのお兄ちゃんがついていく

りんね

こと、凛、お兄ちゃん…??

 

ん…?どーしたの?

りんね

ごめんッ…あのとき、いなくてッ……!!

りんねの目からは今まででたことのない涙が溢れ出してくる

お兄ちゃん

はははッ、なんで泣いてるんだ??

笑いながらそう言ってりんねの涙を指で拭いてくれる

 

あ!もうすぐご飯だね!

 

戻ろう!お兄ちゃん!お姉ちゃん!

お兄ちゃん

ああ、そうだな

お兄ちゃん

おい、りんね。どうした?そんな目して

りんね

 

…その目見捨てたもんじゃねぇな。

りんね

(ん…?だれの記憶だ?思い出せない)

りんね

…!!!

りんね

宇髄さん!!

そうだ。これ夢だ。

りんね

…こんなの、現実じゃない……!!

お兄ちゃん

…?りんね?

りんねはその“夢”の中で、確かにそう思っていた。

だけど、心はどうしても揺らいでしまう。

――このまま、ここにいられたらなぁ

ふと、そんな気持ちさえ、よぎるほどに。

りんね

ごめんね。みんな

りんね

りんねは行かないと

大粒の涙を溢しながら必死に走る

りんね

雪…

誰かが呼んでいる?

すぐ後ろから、必死な声が響いた。

 

——目を覚ませ。切るものはすぐそこにある

りんね

……え?

その声は、まるで心の奥底に直接響くようで、りんねの胸が強く締めつけられる。

りんね

あなた……誰……?
(炭治郎と同じ耳飾り…?)

聞いても男は答えない。

ただ、真っ直ぐにりんねを見つめたまま、さらに言葉を重ねた。

お前の魂は、忘れているだけだ。だが、いずれ思い出す。

“何を守るために刃を握ったか”を—

言葉の意味が分からない。でも、その声音には不思議と懐かしさがあった。

何か大切なものを、呼び起こされるような感覚に、りんねの喉が自然と動いた。

りんね

……切らなきゃ、目覚めない…

手元には、気づけば刀があった

りんね

——自分の首を……!

覚悟を決め刀を振る

白い世界が、音を立てて崩れ落ちた。

俺 の 継 子 に な っ た 少 女 .

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縁壱か炭治郎のお父さん?

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