RYUSEI
さぁ、というわけで本日は第二問目となりますが、クイズを始める前に現在の心境をどなたかに……。

九十九
おい、RYUSEI!

おそらく口を挟むチャンスはあるだろうが、こうも簡単にその時が訪れるとは思わなかった。
RYUSEI
はい、なんでしょう?

九十九
ひとつ、確認したいことがある。

九十九
昨日の流れからしてみんな分かっているだろうが、できる限り番組に集中したい。

九十九
だから、ここがどこなのかをはっきりさせておきたい。

RYUSEI
ここ?

RYUSEI
ここは、スタジオですよ。

九十九
そういう意味じゃねぇんだよ。

RYUSEI
まぁ、番組の進行には問題なさそうですし、少しならばお話に付き合えそうですよ。

RYUSEI
答えられる範囲であれば、お答えもできるでしょう。

言質を取った……そう確信した九十九は、あらかじめ用意しておいた疑問を投げつけることにした。
放ったおけば、余計な疑心暗鬼を生んでしまいそうだったから。
九十九
まず、楽屋関連に風呂、トイレがない。

九十九
トイレにいたっては災害用の携帯トイレが用意されている始末だ。

九十九
このことから、俺はこう考える。

九十九
ここには水道が通っていない。

RYUSEI
……かもしれませんね。

凛
言われてみれば、水もペットボトルに入ってるものが用意されているよね。

九十九
ただ、どうやらここに電気は来ているらしい。

九十九
ここには窓がひとつも無いからな。

九十九
明かりがなかったら真っ暗だ。

九十九
しかも、こんなだだっ広いスタジオを照らすとなれば、自家発電じゃ間に合わない。

数藤
電気は来ているが、しかし水道のインフラは整っていない……なるほど、そういうことか。

数藤
だから、ここに用意されているのは、基本的に保存が効くものばかりなんだな。

九十九
さすが数藤のおっさん。

九十九
気持ち悪ぃ察し方するな。

柚木
で、でも言われてみたら保存食みたいなのばっかりですよね。

柚木
フリーズドライされたものとか、インスタント食品とか。

茜
確かに、言われてみれば。

数藤
では、なぜ保存が効かないものが置かれていないのか。

数藤
やろうと思えば、物資などいくらでも買い足しができる。

九十九
つーまーり、ここはそれが出来ねぇんだわ。

RYUSEI
ほう、そうなんですかねぇ。

あくまでもRYUSEIはとぼけるつもりでいるらしい。
数藤
……こんな話を聞いたことがある。

数藤
海底に電気を通すケーブルを埋設するのは可能だが、水道管は中々に難しいしコストがかかる。

数藤
ゆえに、日本の一部地域では、池の水を浄水し供給しているそうだ。

長谷川
ん、それって。

九十九
離島なんじゃねぇか……ってことだよ。

凛
り、離島?

数藤
左様、しかも恐らく現在はもう住人がいない……無人となっている離島の可能性が高い。

九十九
保存の効くものしか置いてないのは、そもそも離島まで運び込む際に腐るから。

九十九
……違うか?

RYUSEI
残念ですが、賛同することはできませんね。

RYUSEI
結局、何が言いたいのですか?

九十九
俺達はここから逃げられないって言いたいんだよ。

九十九
まだ、ここからなんとかして脱出してやろうなんて考えている奴がいるなら、考え直したほうがいい。

数藤
ふん、妙に意見が合うな。

数藤
現在、我々は四方を海に囲まれた孤島にいる可能性が高い。

数藤
万が一にも、この施設から脱出できたところで、外は海に囲まれている。

数藤
すなわち、下手に脱出しようなんて考えないほうがいい。

九十九
むしろ、この馬鹿げたクイズ番組を進行させる。

九十九
もし、俺達に脱出ができる機会があるのだとすれば、それしか手段はないってことだ。

RYUSEI
さすがは九十九さんと数藤さんだ。

RYUSEI
察しがよろしい。

RYUSEI
お2人の言う通り、番組を進行させることこそが、何よりの近道ですよ。

RYUSEI
全てを明らかにするためにね。

RYUSEIの言い方は少し引っかかるが、やはり九十九の考えは間違っていないようだ。
長谷川
脱出は無理なのか……。

九十九
悔しいかもしれないが、俺達はまな板の上の魚ってわけだ。

九十九
抗うにしても戦い方を考えなきゃならないってことだ。

RYUSEI
あー、ではついでに私からもひとついいですか?

RYUSEI
橘さんは残念ながら降板となりましたが、私は手を下していません。

RYUSEI
ここがどこかの離島だと前提に考えれば、みなさんも理解できると思いますが……橘さんを降板という形で殺害した人物はね。

RYUSEI
この建物にいる人のなかの誰かです。

RYUSEI
さぁ、誰がやったのでしょう?
