テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

第4話 - 仲間はちょっと変わっている

101

2019年11月10日

#ファンタジー

#ハイファンタジー

#コメディ？

#一次創作

#第4回テノコン

捨てられた消しカスの化身

魔王

突然ですが、我は今どこにいるでしょーか？今回は（？）3択の問題なので簡単だと思うゾ？

魔王

ではいってみよー！

1 ミドリノ村のとある宿の部屋に助けた男がいる 2 酒場のカウンターでお話してた 3 教会の椅子で横になっていた我を襲おうとした

魔王

決めましたか？正解はですね…

魔王

1番の宿に泊まってるでしたー。え？なんでそんなことを問題にしたのか？それはですね

魔王

我の置かれてる状況を把握して欲しいからなんだよね。あの後村に来て宿とって我は風呂に行ったのだよ

魔王

それでだよ？風呂上がって部屋戻ると助けてくれた男がいるのだよ？一応今の我は女ぞ？

魔王

それなのに勝手に上がり込んでるこの男はなんなんだよ？マナーを知らないのだな？

魔王

我でも知ってるマナー知らないのだな？だからと言って許される事では無いのだよ！

魔王

中身はオスでも見た目はメスだからな？つーことで、着替えてお説教しときました

？？？

ほんとに悪いと思ってる。でもあれは事故であって……

魔王

あ？まだなんか言い訳あるのか？

？？？

はい。ないです……すいません

魔王

はぁ。それで？私になんの用？助けてくれたお礼は宿取る前に言ったでしょ？

？？？

そのですね。貴女の旅の理由を聞いていなかったと思いまして……。

魔王

あー。そうだね。私は勇者の子でクソジジイ………じゃなくて王様に魔王倒してこいって言われて

魔王

しょうがなく旅立って、今に至る

？？？

て、なると？もしかして人でとか足りてないですよね？

魔王

まぁ、足りてないね。一応勇者と共に行動した仲間が子供か、そのワザを受け継いだ人がいると信じて探しながら旅してるけど

？？？

なら、ちょうどいいですね。

魔王

は？まさかお前……

？？？

はい！勇者と共に行動した仲間の1人の魔法使いのもとに生まれた子が僕ですね！

魔王

マジかよ……。私こんなのと今後行動するのかよ

？？？

んな事言わないでくださいよー。今回のはたまたまですから。ね？信じて下さいって

魔王

……。分かったよ。で？あんた名前は？

？？？

あぁ！失礼しました。僕の名前は【ヴィゲル】役職的には戦士をやってます！

魔王

ん？なんだと？戦士と言ったか？

ヴィゲル

はい！戦士をやっております！！

魔王

なんで戦士なの？魔法使い使えるのになんで戦士なんて役職についてるの？馬鹿なの？貴方馬鹿なの？

ヴィゲル

だって……男なのに魔法使いとか恥ずかしくない？男なら戦士だろ！憧れの役職だよ！？

魔王

まぁ、私女（中身は男）なんですけどね勇者やってるんだけど……

ヴィゲル

だからいいなぁーて、思ってるんすよね僕が代わりに勇者になりたかったなぁ………

魔王

（んな事言われてもな。変われるなら変わりたいし、我は人間になれたなら静かに暮らしてたいからな）

魔王

まぁ、それは置いておいてお前さんはなんでこんななんもない村の近くに来てたんだ？

ヴィゲル

僕も魔王退治して来いって言われてその為には仲間が必要だから探してたら迷って、結果的にここにたどり着いた！

魔王

そんな、ドヤ顔で言えることではないけどね。分かった、なら私たちの最初の目標は仲間を揃えること

ヴィゲル

当分はそんな感じだろーね。

魔王

じゃあ、まずは貴方に幾つか質もさせてもらうわよ？

ヴィゲル

答えられる範囲でなら！

魔王

そうね…まずは…………………

魔王

ありがとう。色んな話しを聞けて良かったわ。じゃあ1度部屋に戻ってまた明日お話のしましょう？

ヴィゲル

そーすね。だいぶ話し込んで夜になりましたし…

魔王

じゃあ、とっとと出ていきなさい

ヴィゲル

口悪くないっスか？

魔王

うるせぇ。はよ出てけ！

ヴィゲル

はーい。

魔王

………さて。アイツを追い出せたからこれで情報の整理が出来そうだ。まずはアイツから聞いたお話をまとめよう

魔王

まずは、あいつがどこから来たのか。それはいわば北国てとこから来てるらしい

魔王

この町は地図で言うと左側の大陸のそのまた左。つまり世界の端っこなんだとさ。

魔王

はぁ。我はほんとに勇者になっとるんだな。勇者ってこんなにめんどくさいのかやっぱり勇者嫌いだわ

魔王

なんであれこれ我が頑張らないといけないの？クソだなコンチキショー！！

魔王

はぁ。愚痴こぼしてないでやりますか。それで、ここに来るまでに通ってきた場所を大まかにだが説明してもらった

魔王

結果的には、寄る場所が多すぎる。しかも、その場所一つ一つになんか悩みがあるとか言ってたし

魔王

それらを解決しないと先に進めないと考えたら、恐ろし過ぎますわぁ。あいつの故郷に行くのに

魔王

最低でも、15ヶ所の村や町を救わないといけない。なかなかにめんどくさい。だって我は魔王ぞ？

魔王

こーいうめんどくさい事は部下に任せてたから我は苦手だし、そもそもやりたくないし

魔王

あーあ。やっぱり死んでしまった方が楽だったかな？いやでも、そしたらまた暗闇なのか……

魔王

くっそう。これがジレンマとか言うやつなのか。死んでもめんどくさい。生きててもやること多くてめんどくさい。

魔王

ちきしょーがよ！！はぁ。やることメドつけてちょっとずつやっていくかな………

意外と真面目な魔王さまは夜中今後についてしっかり考えていました。そして夜が明けた！！

魔王

うぁー。眠すぎて死ぬ

ヴィゲル

あのー？大丈夫すか？

魔王

全然大丈夫じゃない。夜中ずっと今後について考えてたから、全く寝れてない

ヴィゲル

意外と真面目なんすね

魔王

うるせぇな。で、一応最初の目標はあんたの国に行ってみることになった

ヴィゲル

なんで、俺の母国に行くんすか？

魔王

君のきたルートには幾つもの村や町があったから、そこに立ち寄れば何か情報が得られるはずだ！

ヴィゲル

おぉ！！それっぽいこと言ってる！

魔王

それっぽく出なくて、それだから。私なりに考えた結果だから。16の少女にやらせる事でない！

ヴィゲル

なんか、申し訳ないです。僕が馬鹿でなければ手伝えたんすけどね……

魔王

ホントだよばーか！！

ヴィゲル

うぐっ……正論で言い返せないっす

魔王

で、次の目的地に行く前にここで装備を整えてから行くことにしよう。金ならたんまりある

ヴィゲル

そーいえばウルターニャさんあの森で沢山魔物狩ってましたもんね

魔王

あれは違う。私は自己防衛しただけだ！自ら攻撃なんてした事ないわ！

魔王

てか、そうじゃなくて今後の予定だよ！

ヴィゲル

あー。まずは装備を整えてからですもんね。じゃあ今からちょっと買いに行きません？

魔王

うむ。今出来ることはそれぐらいか。じゃあ、町に行って装備品を整えようか

宿を出る時に女将からちょっとした頼まれ事を受けた。それは、近くの洞窟に魔物が住み着いて困ってるとのこと。

正直めんどくさい事はやりたくないのだが与えられた仕事はきっちりとする人なので、結局断れずに頼み事を受けることになった

魔王

はぁ。なんで、頼み事を受けないといけなかったんだろ……

ヴィゲル

まぁ、それが勇者の運命的なとこありますから。諦めるしかないですよ

魔王

だよなー。私もそう思うことにした。で？武器屋にはいつ行くんだい？

ヴィゲル

まずは防具が大事っすね！だってウルターニャさんはそんなちゃちな装備でやって来てるんすから

魔王

それは、お前に言われたくなかったな…

ヴィゲル戦士もどき７Lv HP 53/53 MP 24/24

攻撃力 60 防御力 46 素早さ 27 身軽さ 21

装備【頭】無し【体】鱗の鎧【盾】鱗の盾【武器】兵士の剣攻撃力8

魔王

こんな、カスなステータスで装備もそーでもないやつにちゃちな装備とか言われたくないんですけど

ヴィゲル

それはー。あれじゃん？僕達の仲を深めるちょっとしたジョークで……

魔王

（こいつスゲーめんどくさ。やっぱこいつとの旅とかやってられねぇな）

ヴィゲル

ほら！着きましたから防具屋に

魔王

分かったから。入ります入りますよ

そこで現状1番強い装備を購入したウルターニャ一行だが、詐欺にあってたことを知るのはもう少し先であった

魔王

よし！武具のどちらも買ったので早速さっき頼まれた頼み事を解決しに行くぞ！

ヴィゲル

おー！！

魔王

……………

ヴィゲル

…………………

魔王

あのさ？

ヴィゲル

はい。

魔王

なんで今私たちこんな危ない状況に陥ってるの？

ヴィゲル

それは、ですね。僕の判断ミスですかね

魔王

そっかー。判断ミスかーー

時は数時間前の事である

魔王

さてと。ここが女将の言ってた洞窟なんだよね？

ヴィゲル

そーですね。なんでもここにいるとある魔物を倒して欲しいとか

魔王

そのとある魔物が私知りたいんだけど

ヴィゲル

僕もそれについては聞かされてないですから、会ってみないとどんな魔物か分かりません

魔王

はぁ。まぁ、装備も整ってるし数の暴力さえなければ苦戦しないで進めそうだな

ヴィゲル

ですねー。じゃあ早速最初の問題ですよ？

魔王

うん。洞窟の前に立ってる魔物でしょ

ヴィゲル

あの魔物、絶対強いっすよね？

魔王

なんかオーラが違う気がするんだよね

ヴィゲル

まぁ、話し合いで解決できるかもしれないすから、行くだけ行ってみましょう。最悪逃げればいいですし

魔王

そ、そうだな…

魔王

あのー。ちょっといいですか？

骸の騎士

ン？ココニナンノヨウダ。コノサキハ、我々骸骨コト【骸骨男】タチノ住処トナッテイル

魔王

いやぁー。それがですね、近くの村人からこちらが騒音たててうるさいと報告がありまして、それの注意をしにやって来ました

ヴィゲル

あれ？そんなこといっ……ふごぁ！？

魔王

（いいか？ここは辻褄を合わせる事を考えろ？合わせられないとお前に……分かるな？）

ヴィゲル

（了解っす…）

骸の騎士

フム。了解シタゾ。デハお前たちもツイテキナサイ

魔王

ありがとうございます！直接私たちからお伝えするので、御手数ですがボスの部屋まで案内を……

骸の騎士

ウム。デハイクゾ

魔王

（ちょろかったなこいつ。これならボスもあっさり倒して、村救って報酬が出て我の噂が広まりそして……）

ヴィゲル

あのー？ウルターニャさん？そのニコニコすんのやめてもらっていいですか？気持ち悪いです

魔王

なんと！！レディに向かって気持ち悪いとな！？ヴィゲル、あんたサイテー

ヴィゲル

えー。これ僕が悪いんすかー

この時は知らなかった。まさか【アイツ】がサラッとホントのことを言うなんて………

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

101

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

捨てられた消しカスの化身

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

第4話 - 仲間はちょっと変わっている

作者の他の作品すべて見る

#ファンタジーの新着小説
一覧

関連するタグ

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

第4話 - 仲間はちょっと変わっている

作者の他の作品すべて見る

#ファンタジーの新着小説一覧

関連するタグ

#ファンタジーの新着小説
一覧