3年前のとある寒い日
シンシンと雪が積もり
周りにはキラキラ光るイルミネーション
星空は綺麗で
それは最高の日だった
翔
降ってきちまったな
結月
いいじゃん!ホワイトクリスマスだよ!
翔
おっ確かにそうだな
翔
俺たちラッキーだな
結月
うんうん!
翔
しっかし寒いな
結月
こんなに冷えるとは思わなかった〜
翔
あ、そうだ!
翔
俺のお気に入りの喫茶店があるんだ
翔
そこでココアでもおごってやるよ
結月
本当〜!楽しみ〜
翔
じゃあ行こうぜ!
結月
あ、ちょっと待って〜
翔は友達想いの優しい彼氏
私はね翔の友達想いのところが好きなんだ
最初は片思いなのかなって
告白できなくて
ずっと翔の友達として生きてきた
でもね告白しなきゃダメって思い始めたの
照れて伝えられないこともあったけど
やっと言えたんだ
「好き」という気持ちを
翔は一瞬照れた顔を見せたけど
すぐに受け入れてくれた
その時は嬉しくて嬉しくて
そして今日は初めてのデート
そして
翔の...
翔
早くしないとおいてくぞー
結月
翔待ってよー
結月
そんなに急ぐと危ないよー
翔
大丈夫だって!
ブーン
結月
翔危ない!
翔
え?
キィーー
ドン!
私の前で翔が倒れる
翔が倒れた場所にはすぐに人が群がった
これは嘘だなんかのドッキリだ!と
信じたかった
頭が真っ白になって
周りの音が聞こえなくなって
心が凍りつくように冷たくなって
目からはポロリ、ポロリと
キラっと光る
涙が出ていた
結月
いやな思い出を思いだした
夜遅くに誰もいない喫茶店に足を運んだ私は
昔の思い出を思い出した
結月
翔...
3年前、翔がおごってくれるはずのココアを口に運ぶ
私はまたポロリと涙が出る
結月
私は
結月
私は!
結月
翔の友達いや彼女として
結月
もっとそばに居たかった!
結月
もっとじゃなくていい
結月
もうちょっとだけでも
結月
だけでも...
結月
一緒に..居たかった...