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あかね
湊
あかね
湊
あかね
あかね
湊
湊
あかね
あかね
あかね
湊
あかね
あかね
あかね
湊
あかね
あかね
あかね
湊
湊
あかね
あかね
湊
湊
湊
あかね
ねえ私のこと あなたは ほんとに なんとも思ってなかったの?
あかね
あかね
じゃあなんで あの子と別れたの
彼の答えを 想像するだけで 身震いした
残酷な結末に 自ら 飛び込んでいく
こんなの自殺行為だ
あかね
あかね
あかね
湊
彼は答えなかった
長い長い沈黙が落ちて
気まずくて 何か言おうと口を開きかけた
あかね
湊
湊
湊
湊
湊
湊
頭が
真っ白だ
あかね
湊
あかね
あかね
湊
湊
湊
あかね
湊
あかね
あかね
湊
湊
湊
湊
湊
あかね
あかね
あかね
あかね
湊
湊
湊
湊
あかね
彼女に勝ちたかった
勝てなくても彼が欲しかった
─ある日の放課後─
玲奈
玲奈
あかね
あかね
あかね
玲奈
あかね
あかね
玲奈
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
玲奈
あかね
あかね
あかね
玲奈
あかね
あかね
あかね
玲奈
玲奈
あかね
あかね
あかね
あかね
あかね
自分でも信じたくないような 酷い言葉たちがとめどなく 溢れてくる
私ってこんなに 汚い人間だったの? どこにこんな醜いものが 潜んでたの?
玲奈
あかね
彼女は何も悪くない
あかね
何も悪くないのに どす黒い感情が抑えられないの
あかね
誰かを好きになるって こんなに 醜いものなの?
玲奈
玲奈
肩で息をするぐらい 興奮して激情に 振り回されている私と
信じられないくらい 淡々とした彼女
玲奈
玲奈
もしも湊くんが彼女の そんな飄々としたところを 好きになったなら
あかね
玲奈
あかね
玲奈
玲奈
玲奈
私なんて
敵うわけないって 思い知らされる
彼が選んだのは そんなあなただってことに
何度も何度も
うちのめされてしまうんだ
笑っちゃうよね
…うそ 全然笑えない
本当は私だってわかってた わからないほど鈍感じゃない
彼女はいつも 真っ直ぐに背中を伸ばして 泳ぐように先を歩いて
その少し後ろを少し遅れて あなたが歩いてたよね
あなたは 彼女の背中をただ見つめてた 見守るように慈しむように
あんなに優しい目
私は一度も
向けられたことなんかなかったよ
わかってた
本当は順番なんて関係なかった
あなたはいつも
ずっと 彼女ばかり見てたね
知らないふりしてた …認めたくなくて
あの時もしも先に告白して
もし私が彼女になれてたとしても
あなたはきっといずれ 彼女に恋をして
私はどっちにしろ
振られて泣くことになったんだろう