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ふたりの間に緊張感が漂う

紅紫

…………

慎哉

…………

気まずくなって視線をそらす。というより相手を直視できなかった

慎哉

いつあんたからバースデーメッセージが来るか、楽しみにしてたんだがな

にこりと微笑んではいるが目は笑っていない

紅紫

……べつに忘れてたわけじゃないよ

典型的な言い訳を口にする

紅紫

……送信したはずなんだけれどね、送信されてなかったっていうか

じょじょに小声になっていく

スマホを確認したところ、メッセージは未送信のままになっていた

同居人が留守の間、紅紫は久しぶりに居酒屋へ飲みに行った

偶然にもその居酒屋に逝(セイ)がいた

逝と同じ席に着き、あっという間に空の酒瓶の山ができあがっていく

そして飲み足りないふたりは次の飲み屋へはしごをした

慎哉

俺がいない間、あいつと飲んで楽しかったか?

紅紫

(…………圧がすごい)

慎哉

慎哉

まさか泥酔した挙句、翌朝まで眠ってたなんて……

紅紫

ちゃんと部屋まで戻って布団の上で寝てたから

どん

紅紫

…………!

急に押し倒れされ床ドンされた……

慎哉

…………

紅紫

え、な……なに?

慎哉

俺の誕生日昨日だったが、それでも祝ってくれるだろ?

紅紫

へ、あ……ちょっと待て!

慎哉

待てない

唇を塞ぎ、慎哉が満足するまで紅紫は逃げられなかった

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