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もし、君が
遥、未練を残して
遠くへ行ってしまったとしても
I won't cry そうだよね?
綺麗じゃない涙は要らないから──
I love you
I hate you
汚い言葉は押し入れに隠した
1か100かの恋愛を観ていた
金魚掬って
挙句の果てに捨てて
すぐ破れるポイみたいに
繰り返し投資して
朝も見えない
誰も知らない遠い場所で
2人だけの愛を象って 語っている
あぁ、嫌いだ
ボール競って転けるくせに
「なんだかんだ仲良しっ子ね」って
指をさされて言われるのは誇らしい
世間一般的なことわざなぞって
歩んできた進路塗り替えてく
……バカみたい、だね
──弾けて消えるあの化学玉みたいな
空想上の恋をしようか
捨てないで
置いてかないでよ
光の部分しか見えないなら
残りの余生を 嗤って 足掻いてる
それが青春と一言で括られても
私は泣かない
君が笑った顔で泣くもんか
…I won’t cry.
学校終わり 部活をサボり
アナウンスのするホームを走って
まるで何かに 怯えるように
ただ見慣れた道を ただ引き攣り顔で駆けた
嘘だって 冗談だよって
言って欲しかった 電話越しに
聞こえた 「ごめんね」が
震えてたのは
きっと きっと────
やつれてく君に視界を閉ざしたの
あの日、走った足は木の枝みたいに
あの日、つつき合った指は節が目立ち
栓が外れたみたいに笑われた目は
嘘のように
「開きかけて」いた
──数日で消えるあのカゲロウみたいな
夏の恋の詩を歌おうか
ごめんね
まだ生きたかったな、なんて
聞きたくないよ、また笑ってよ
光の部分しか見えないなら
残りの数分を 惜しんで 笑ってる
それが惰性と一言で括られても
まだ希望を信じて─────
もし、君が
遥未練を残して
遠くへ逝ってしまったとしても
「I won’t cry そうだよね?」
「綺麗じゃない涙は要らないから───」
コメント
1件
I won’t cry. 「泣くもんか」、…そうだよね? ねぇ、また嗤ってよ