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ぞむ
皆
海苔
海苔
海苔
海苔
海苔
いきなりキッッッッツイです。(色んな意味で)
うあぁっ
しっかりしなさい。 大人しくしていなさい。 遊ばなくて良い。 話さなくて良い。 勉強さえ出来ていれば それで良いでしょ? お母さんの言う事聞いてれば良いの。 それだけでお前は良いの。 楽でしょう? 私に従うだけで良いの。
分かった?
ぞむ
俺は小さな頃から病弱だった。 すぐ風邪ひくし、つまずくし、骨折れるし、貧血になるし。 でも 母は俺の事を支えてくれなかった。 心配? しない。 手当? しない。 病院? もっての外。 そんな母に俺はいつかこう言った。 「僕のこと心配してくれないの…?」 今考えたら馬鹿みたいに単刀直入過ぎる質問だった。 そしたら母はにやりと笑って 「分かったわ。あなたの事、心配してあげる。お母さんだからね。」 と、声をやけに優しくして言った。 その頃は嬉しいと思った。 でも違かった。
俺の自由はどんどん奪われていった。
最初の頃は 発作が起きた時の対処法とか 運動の仕方とか勉強の仕方、 友達との上手な接し方とかを教えてくれた。 でも、 小学生になった途端、
変わってしまった
母は勉強の事ばかり言うようになった。
今日はこの冊子を終わらせなさい。 今日は図形の勉強をしなさい。 勉強量は週ごとに多くなっていった。 ある時、 やる事が終わらせられなかった。 そしたら母は殴ってきた。 物凄い形相で。
その日を境に 俺の自由は完全に奪われてしまった。
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