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あなたは彼氏候補にもなりません!

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あなたは彼氏候補にもなりません!

12 - あなたは彼氏候補にもなりません! 12

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2019年10月18日

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ひより

え!?

ひより

それどういうこと!?

電話越しにひよりちゃんが驚いているのがわかる

花奏

ここに泊まるってことはお母さんと言い訳しなきゃいけないから

花奏

あたしは今日ひよりちゃんの家に泊まるってことにしてほしいの

花奏

もちろん沙友里にも

ひより

うん!わかった

ひより

でも、沙友里に本当のこと言わなくていいの?

ひよりちゃんの寂しそうな声が胸にいたい

事情が事情でなければ、相手が澤本君でなければ、そして本当にラブい外泊でなければ喜んでいえるのに

花奏

ごめん、まだ言えないかな

ひより

了解!とりあえず今回は私がお願いする側だし

ひより

まかせてね!

花奏

うん!

ひより

もし蓮に何かされたら遠慮なくぶっ飛ばしていいからね?

花奏

大丈夫だよ!だっていくら澤本君でも今は病人だよ?

花奏

振り払うことなんて簡単だよ

ひより

うーん

ひより

まぁ花奏ちゃんだから大丈夫かな

ひより

じゃあよろしくね!

花奏

うん!

強くスマホを握り占めた

あたしはお母さんにひよりちゃんの家にお泊りすることをお母さんに連絡した

初めての経験でドキドキと心臓はおびえていたけど、意外とあっさりとOKされた。

ばれてるなんてことないよね?

大丈夫と自分に言い聞かせて澤本君の部屋に戻る

女子の電話って長いよね

花奏

ああ、ひよりちゃんと電話してたんよ

ひよりと?

花奏

うん、なんか忙しいみたいでここにはこれないらしいよ

ふーん

電話のこと嫌味でいたんだろうけど正直今の澤本君にそんな力はない

送るよ

そういって、起き上がろうとする

ふらふらしているくせに

花奏

ううん。大丈夫

花奏

あたし今夜ここに泊まるし

しばらくフリーズしてた澤本君がこちらを向いた

は?

お前なにいって…

花奏

もう親にも連絡したしアリバイ工作もしているし、早く寝て寝て!

花奏

それに人に向かってお前なんて言っちゃいけないんだよ!

なんだかんだあたしが来てから澤本君は一睡もしてない

朦朧としているくせに、数分おきにあたしがいるか確認してたせい

起き上がっていた澤本君のかだらを押して、ベッドにねかせようとした

でも澤本君は眉間にしわを寄せて、あたしへと視線をむける

親になんて言ったの

花奏

日和ちゃんの家に泊まりに行くってことにしている

花奏

本当は彼氏ができたときのために使いたかったけど

お前さこれがどういうことかわかってんの?

花奏

親に嘘ついてお泊りなんていけないことくらいわかってるよ

花奏

それに、またお前って言った!?

むっとして澤本君を見ると

さっきまであんなに寂しそうな顔していたのに今は眉を寄せて、あたしをにらんでいた

花奏

ほらほら。いい顔してるんだからそんな顔しないの

澤本君の顔へと手を伸ばした、その時

手首をつかまれてぎょっとした

全然わかってないじゃん

そういった澤本君の顔はまるで本物の彫刻のように、白く静寂にあたしを見据えていた

花奏

ちょ、な、なに?

男んちに泊まるってどういうことだか本当にわかってる?

まるで、澤本君があたしも知らない男の人みたいだった

そのきれいな顔だつが、横になっていた体が今はあたしの真正面にある

花奏

もちろんわかってるし澤本君病人でしょ?

花奏

それに、寝るときはあたしがリビングで寝ればいいでしょう?

まぁそれは澤本君の回復のレベルによるけどね

病人でも男は男だよ

花奏

男の子でも病人なら、あたし力で負けることなんてないよ!

花奏

現に澤本君ヘロヘロじゃん…キャッ!

なんて鼻で笑おうとしたときには、世界が反転していた

花奏

花奏

へ?

病人でも熱があっても頭痛くてグラグラしてても、花奏には負けないよ

両手首に押さえられて、ベッドに押し倒されていた

花奏

え…冗談はやめてよ…ね?

これが冗談に見える?

男の家に泊まるってことは食いうことだよ?

わかってるんでしょ?

澤本君はあたしの手首を抑えたまま、唇を首筋に近づけた

花奏

やっつ!!!

熱い体、熱を持った唇が首筋を這う

花奏

や、やめよ!?

花奏

落ち着いて?

力でまけないんでしょ?

だったら自力でといてみたら?

花奏

~〜っ!

全力で体をゆすっても、びくともしない。 抵抗している今でも、澤本君の唇はますます降下し始めている

花奏

やっ!

澤本君の唇が、誰にも触れられたことのないところまで落ちてきて

あたしは大き目を開けた

花奏

ダメーーーーーー!

渾身の力をこめて押したからか、さっきまでびくともしなかった澤本君が、あたしの上からいなくなっていた

花奏

はぁ…はぁ

あたしは胸元を押さえておいてあったカバンとコートを持ち無造作に廊下にでた

振り返らず何も言わずにあたしは澤本家を後にしたんだ

花奏

てこともありまして…

花奏

って綾香ちゃんにみんなどうしたの?

花奏ちゃんは普通に話していたけど途中からみんなの顔が黒くなっていて私は正直花奏ちゃんの話どころじゃなくなっていた

ひより

花奏ちゃん私そんな話聞いてないけど

花奏

うん!だって恥ずかしくて言えないよ

花奏ちゃん、あなたはばかなのか!?

だったらなぜ今いう!?

絶対ひよりちゃんと綾香は100%キレてる

詩織さんは引いているって感じかな?

穂乃果ちゃんはどっちかっていうと怒ってるのかなこれ

ひより

莉子

莉子

は、はい

綾香

私たちちょっと用事を思いだしたからいってくるわ

莉子

う、うん?

ひより

だから花奏ちゃんをよろしくね?

莉子

わ、わかりました

やばいこの人たち絶対蓮君になんかするつもりだ

莉子、これはあたしも蓮君に一発やらなきゃ気が済まないから交代

莉子

え!?

ひより

どうしたの?

莉子

莉乃が一緒に行くって

詩織

じゃあ私が花奏とここにいるから行ってきな

花奏

え、あたしここにいのこり?

ひより

うん。詩織よろしくね

詩織

はいはい

花奏たちが幹部室から俺たちを追い出してからかれこれ15分以上以上たっている

風真

そういえば、伊織は元気?

朝陽

ん?伊織?

朝陽

ああそういえばこの前実家に帰ったらたまたまあったんだけどさ

朝陽

すごくかわいくなってたんだよね

伊織は朝陽の下の兄弟でなんかいろいろとこじらせていた気がする よう

伊織はもともとかわいいやつだろ

それより例のイケメンとはどうなったんだ?

朝陽

あーなんかイイ感じらしいよ

ああ、詩織の幼馴染か

風真

ふーん、それ…

バンっ!!!

ひより

れーーーーーん?

莉乃

蓮くーーーーん?

ひより?

綾香

ちょっと面かしなさい?

綾香

この変態くそ兄貴

幹部室から出てきたと思ったらものすごく怒っている気がするんだけど

朝陽

おい、蓮お前何したんだ?

とくに何もしてないはずなんだけど

いや、これは何かしてるって絶対

風真

だってみんななんかしらの攻撃できそうなもの持ってるよ

風真

穂乃果はなぜかハリセンだけど

そう、全員なんかしらのものを持っている。 莉乃ちゃんはバット、綾香はピコピコハンマーとよくわからないものを

花奏またなんか言ったんだろうな

ひより

とにかくなんでもいいから一発殴らせてちょうだい

綾香

女の敵、一回地獄に落ちろ

珍しく詩織が止めてないってことは相当なことしたんだろうな

朝陽

はい、ざまー

ここは莉乃ちゃん以外にはおとなしく殴られておくのが得策だろうな

ガチャ

花奏

みんな?

花奏

え、なんでそんなもの持ってんの!?

花奏

だ、ダメだよ!?

花奏

あれは風邪で頭がまわってないだけの事故なんだから

ん?頭が回ってない?風邪?事故って… まさか!

花奏、あのもしかして風邪のこと言ったの?

花奏

あ…

このわかりやすいくらい言葉につまって顔色が悪くなったのを見ると多分図星だろう

詩織

ほーら、とりあえずみんなはやくもどってきな

詩織

つづききくんでしょ?

どうしようか考えていた時にタイミングよく詩織がみんなに声をかける

ひより

しょうがない今回は見逃してやろう

詩織のおかげで助かったとありがとうって口パクで言うと

ばーかなんて言われ、女子軍団は帰っていったけど朝陽たちに行かれて追及されて散々な目にあった

あなたは彼氏候補にもなりません!

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