TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

成瀬春樹

先輩、大好きです。

成瀬春樹

僕と付き合ってください!

それは、桜が舞い散り緑の葉がつく5月のことだった。

咲野藍

は?

告白してきたこいつの第一印象は「変なやつ」だった。

咲野藍

おはよー

いつも通り保健室に登校しいつも通り授業をサボる。

小日向芽依

おはー

姫沢咲良

おはよう

姫沢咲良

いつも通りブスな顔ね

咲野藍

うるせぇクソビッチ

咲野藍

あんたらが好きな男子たちがお前の性格知ったら気絶するわ

小日向芽依

たしかに。こいつ、みんなから人気あるくせに、毒舌で性格悪いもんなー

姫沢咲良

あんなん、好きにやらせておけばいいのよ

姫沢咲良

ただの顔と胸にしか興味ない発情期の猿なんだから

姫沢咲良

でも、きれいな私を崇めるという点では共感できるわ

咲野藍

なんか言ってるわよ

小日向芽依

はいはい、きれいきれい

姫沢咲良

それに、性格だったらあんたらも言えないでしょ

小日向芽依

は?

小日向芽依

今、心なしか私がお前より性格悪いって聞こえたんだが?

姫沢咲良

そう言ってるのよ、聞こえなかったのかしら?
これだから弓道にしか頭にない脳筋は困るわ

小日向芽依

てめぇは、やっぱりあれだ。
一度分からせんとダメらしいな

姫沢咲良

あらあらあら?誰が誰を分からせるって?
私に勝とうなんて百年、いや一生無理よ

咲野藍

うるさ…

咲野藍

喧嘩なら外でやってきなさいよ

咲野藍

って、聞こえてないか…

あの黒髪は小日向芽依。

弓道部に所属していて、弓道はめっちゃうまい。

それでいて、運動神経も化け物で勉強はできない。

あのクソビッチは姫沢咲良。

ナルシだが、頭は私より良く、運動神経も化け物である。

手芸部に所属している。

私を含めて高校2年生である。

私と違って、こいつらはただサボっているだけだ。

藤岡知子

その辺にしておきなさいよ

藤岡知子

まったく、、あんたらはすぐ喧嘩になるんだから

あの人は藤岡知子といって、保健室の先生である。

きれいで生徒思いなため、生徒からどちゃくそ人気がある。

私のことを理解してくれているため、私も嫌いではない。

咲野藍

そうよ、不毛な争いはやめなさいって

咲野藍

ふたりとも私に勝てないんだから

姫沢咲良

この子は何寝言を言っているのかしらね

小日向芽依

寝たほうがいいぞ?お前

咲野藍

は?

咲野藍

上等だよまずてめぇらを永遠の眠りにつかせてやらぁ

小日向芽依

できるもんならやってみろよ

姫沢咲良

あんたみたいなブスが私にかなうわけ無いでしょ

藤岡知子

(なんでこいつらはいつもこうなるんだ…)

その後、私達は先生に思いっきり喧嘩を止められた。

姫沢咲良

で、今日どこ行くの?

小日向芽依

たしかに。

咲野藍

んー、新しくできたクレープ屋行こうかなと思ってる

姫沢咲良

あんたって、いつもスイーツばかりよねまぁ、いいけど

小日向芽依

じゃあ、そこ行くか

私達は授業が始まる前に保健室を出て町に行き、適当に遊んでいる。

なぜなら、こんな野生児が3人もいると誰も保健室を利用できなくなるからだ。

午前中遊び、立入禁止の屋上で弁当を食べ、また遊びに行く。

私達はこんな生活を続けている。意地でも授業に出たりするもんか。

咲野藍

じゃあ、行きますか…

藤岡知子

行ってらっしゃいくれぐれも危ないことしちゃだめよ?

咲野藍

はーい

藤岡知子

それと…

藤岡知子

ちょっとは授業に出て欲しいって担任の先生が

その一言でこの場の空気が重くなる

咲野藍

行ってきまーす

あんな地獄の場所行きたくない

そんな思いが深く、濃い濃度で心に染みっている。

咲野藍

クレープ屋どこだったけなー

新しい店だからか、行き先がまだわかっていない。

5月になったとはいえ、さほど暑くないため長袖でも十分過ごせた。

小日向芽依

ていうかお前、金持ってきたの?

姫沢咲良

たしかに

咲野藍

は?なんで私が持ってこないといけないのよ

小日向芽依

はー、こいつはあほか?

姫沢咲良

いや元からあほでしょ
なにを今更

咲野藍

いや、私はあなた達二人が奢ってくれることを信じて持ってきてないの

目を開き私は言った。

姫沢咲良

この子、目を開くと可愛いのよね

小日向芽依

わかるわ
それでいてめっちゃうざいよな

クレープ屋の店員

ありがとうございました〜

咲野藍

うわ…!めっちゃうまそう…!

私は出来上がったクレープを見て目を輝かせる。

このクレープ屋はできたばかりだが、めちゃくちゃうまいとSNSで見たのだ。

姫沢咲良

この子、甘いものたくさん食べてるのになぜ太らないかが不思議なんだけど

小日向芽依

しらねーよ。よく言うじゃねーか。バカは太らないって

小日向芽依

あれ?言わないっけ?まぁどうでもいいや

咲野藍

おいしい…!

私が頼んだものはチョコソースにバナナがのっている至って普通のクレープだが、チョコソースといい、バナナといい素材からうまいのだ。

こんなうまいクレープは人生で食べたことがない。

もう死ねるわ。てか死んでもいいわ。

私はこの瞬間のために生きていたのだろうか…

姫沢咲良

見てよあれ、わたし達の声なんて入ってやしないわ

小日向芽依

ホントだ…すげーな

咲野藍

美味しかった〜!

そうするとどこからか声が聞こえてきた。

モブ

おい、お前学生?

咲野藍

だったら何?

誰?こいつ?

邪魔なんだけど。

モブ

良かった〜おい、金出せや

咲野藍

は?

モブ

学生なんだからさ、あんだろ?金

カツアゲか…

普通の人だったら「怖い」、「誰か助けて」と思うだろう。

でも私はこう思った。「めんど。」と。

モブ

しかも美人がいんじゃ〜んラッキ〜

姫沢咲良

ありがとうございます…!
(キモいんだよしゃべんな)

小日向芽依

こいつ見る目なくね?

クレープ食べたばっかなのに…めんどくさくなってきたな

モブ

はやく金出せよ〜
そんでこのあとは俺といいこと―

ゴスッ!!

モブ

くぁぁぁ…!

咲野藍

うるさ…

私は自分の膝を周りに聞こえないように腹を蹴った。

モブ

て、てめぇ…!
何してくれてんだ…!

ほんと耳障り。やめてほしい。

私はこいつの頭を掴み持ち上げ、食い込ませる。

モブ

あぁああああああ!

頭がミシミシといっている。

咲野藍

ほら、『カツアゲ』するんでしょ?

咲野藍

できるもんならしてみなさいよ

モブ

すまんすまんすまん!

モブ

もうしないから!頼む!許してくれ!あああああぁああ!

咲野藍

嫌よ。

モブ

あああぁぁぁ!

咲野藍

雑魚が私からカツアゲするなんて100年はやいのよ。

小日向芽依

てか思ったけど、あいつカツアゲされるほど金持ってなくね?
さっきのクレープだってうちらが払ったやん

姫沢咲良

確かに。
でもあの子はただストレス解消したかっただけなんじゃない?

その後、私はこいつが気絶するまで続けた。

咲野藍

ただいまー

さっきの騒動が終わり、学校に戻ってきた。

すると、保健室に誰かがいた。

初めて見る顔だった。

いや、授業に出てないからほとんど人の顔なんてわからないのだが。

小日向芽依

さっきのはまじヤバかったわ

姫沢咲良

どうしてこの子は毎回すぐ野蛮な行動に移るのかしら…

小日向芽依

テメーとそっくりだな

姫沢咲良

は?

見た目はチャラく、絶対こいつ女入れ替えにして遊んでるだろ…と思った。

藤岡知子

あら、帰ってきたの

この先生は好きだが、こういう保護者ヅラが普通にうざい

気まずいから、普通にこいつのことは無視しようと思った。

成瀬春樹

先輩、どうも!

咲野藍

え?どうも?

っていうかうるさ…

絶対サボりだろこいつ…

ん?先輩?……つまりこいつは…後輩?

咲野藍

ねぇ、あんたらこいつのこと知ってる?

小日向芽依

だれ?

成瀬春樹

どうも!こんにちは

小日向芽依

お前知ってる?

姫沢咲良

知らないわ後輩のことなんて
それより私は自分を愛でるわ

咲野藍

知らない…か

部活で後輩と交流があるこいつらも知らないとなると…

こいつは部活に所属していないってことか?…

成瀬春樹

すいません先輩!少しお時間よろしいですか?

なんだコイツ

初対面で「少しお時間よろしいでしょうか?」って頭湧いてんのか?

咲野藍

いい…けど

成瀬春樹

ありがとうございます!

保健室は、朝とは違い昼のためか日差しが入り込み暑くなっていた。

先輩、大好きです。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

1

ユーザー

投稿遅れて本当にすみません!ということで、2作品目始まります 一話目から長くて本当にすみません…

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚