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Nemuri
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恋愛ゲームなら、
告白された瞬間、
画面には選択肢が現れる。
▶好き ▷ごめんなさい
選ぶだけ。
でも現実は、
そんなに簡単じゃない。
.____________________.
瀬那 有眞 セナ ユウマ
教室。
夕日。
静まり返った空気。
由夏は、何も言えなかった。
頭の中には確かに、
ゲームの選択肢が浮かぶ。
【選択してください】 ▶私も好き ▷ごめんなさい
でもその選択肢は、
ゆっくりとノイズが走り、
画面ごと消えていった。
【エラー】 現実では選択肢は表示されません。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
やっと出た声は、情けないぐらい小さかった。
瀬那くんは苦笑する。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
違う。
困ってるんじゃない。
嬉しい。
信じられないぐらい。
ずっと好きだった人が、
「好き」って言ってくれた。
それなのに、
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
由夏は俯いた。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
沈黙。
瀬那くんは驚いたように目を丸くした。
でも、すぐに小さく笑った。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
怒らなかった。
責めなかった。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
たった二文字。
その優しさに、由夏は泣きそうになった。
教室を出る。
由夏は廊下を歩いていた。
後ろから足音。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦だった。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
二人きり。
少しだけ気まずい。
髙浦は由夏を見てふっと笑った。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
その言葉に、由夏は少しだけ笑った。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
思わず謝る。
髙浦は首を横に振った。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
沈黙。
窓から夕焼けが差し込む。
髙浦はその景色を見ながら、静かに言った。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
由夏は息を呑む。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
その言葉は、
挑発でも、
意地でもなかった。
真っ直ぐだった。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
髙浦は少し照れくさそうに笑う。
髙浦 伊織 タカウラ イオリ
その頃、校門を出た瀬那は、
自販機の前でぼんやり立っていた。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良。
缶ジュースを2本買って、1本を差し出す。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
受け取る瀬那。
しばらく沈黙が流れた後、紗良は笑った。
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那は照れくさそうに頭を掻く。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良は笑う。
でも、
その笑顔の奥にある寂しさを、瀬那はまだ知らない。
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良は一度言葉を止める。
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那はすこしだけ目を伏せた。
そして静かに頷く。
橘 紗良 タチバナ サラ
夜。
由夏は机に向かっていた。
いつもの攻略ログを開く。
そこには、今までの思い出が並んでいる。
『一緒に帰った』
『炭酸を覚えてた』
『待ってた』
『好きだ』
由夏はゆっくりとページをめくる。
そして、新しいページを開いた。
タイトルは_____
【私の気持ち】
初めて攻略対象じゃなくて、
誰かの好感度でもなく、
自分自身の心と向き合うページが
静かに追加された。
【NEW LOG】 『自分の気持ちを確認する』 クリア条件:まだ不明。
コメント
1件
もう「選択肢は表示されません」って表示、刺さりすぎた……。ゲームみたいに選べたら楽なのに、現実は「時間がほしい」って言葉しか出てこない由夏の気持ち、すごく伝わってきた。瀬那くんの「待つ」の短さに優しさが詰まってて泣けるし、髙浦が「まだ諦めない」って真っ直ぐ言えるのもカッコよかった。最後に由夏が自分の気持ちを書くページを開いたところ、新しい章が始まる感じで続きが気になりすぎる🔥