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失って初めて人は、大切なことに 気づく。
それまでは何気ないありふれた物だったのに。
僕も、そうだ。
山田がいなくなって、 1ヶ月がたった。
人は、失ってからそのものの 大切さに気づくという。
そうなのかもしれない。
山田に、会いたい。
この気持ちが、恋、なのか?
だとしても、もう叶わない。
山田はもう、僕の知らないところにいるのだから。
後悔先に立たず。
いつか、国語の授業で習った。
もっと早くに自分の気持ちに気づいておけば良かった。
そう思っても、変えられないのが 過去であり、現実なのだ。
僕
何年後になっても。 死ぬまでに一回は会いたい。
僕は何年か前のことを思い出していた。
あのときは無知な少年だったが、 今は成人して、立派な会社員だ。
コンビニに立ち寄り、スポーツ飲料を買う。
明日は久々に体を動かして リフレッシュしたい。
出ようと思ったときだった、
声をかけられたのは。
山田 香凛
僕
山田 香凛
夜遅いこともあったし、 立ち話もなー、と思ったので 自宅にあがってもらった。
僕
僕
山田 香凛
コンビニで再開したのは 僕の初恋相手の山田だった。
話したいというので自宅に あがってもらったのだが、
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕の初恋の人は、突然言った。
山田 香凛
何も言うことができなかった。
喉がカラカラにかわいた。
とっさで、声が出ない。
山田 香凛
…いい。 もう、聞きたくない。
そう思っても声が、出ないから 伝えることができない。
山田 香凛
聞かなければ良かった。
あんなに願った再会でも、 会わなければ良かったと思った。
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕
山田 香凛
山田 香凛
僕
山田 香凛
それは誰だって同じだ。
山田 香凛
山田 香凛
山田 香凛
あぁ、
彼女は変わっていない。
誰よりも正しいところも、 独自の価値観を持っているところも。
そして、
誰よりも切なく、儚いところも。