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白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
亜里沙
白波 渚
白波 渚
白波 渚
亜里沙
亜里沙
神様
白波 渚
白波 渚
神様?
神様?
神様
白波 渚
亜里沙
亜里沙は無言のまま
肩にかけていたバックから
1切れの新聞を取り出した
白波 渚
亜里沙
亜里沙
亜里沙
白波 渚
「白波 渚」
その名前を見た瞬間に
違和感が確信へと変わった
白波 渚
白波 渚
亜里沙
白波 渚
白波 渚
神様?
神様の姿をした何かが口を開く
神様?
神様?
──さぁ
お い で ?
───その瞬間
通行人が一斉にこちらを向いた
華やかな浴衣姿が消え去り
ポタ……ポタ…と水滴が髪を滴り落ちる
生気のない、濁った目玉で
こちらを、睨んでいるのだ
白波 渚
神様
白波 渚
理解するよりも早く、足が動いていた
溺死した幽霊
その言葉を始まりとし
周りの幽霊も私を追いかける
捕まったら
もし、捕まってしまったら───
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
亜里沙
亜里沙
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
それから走って、走って
浴衣が少しはだけるのも気にかけず
もつれそうになる足を必死に動かした
白波 渚
溺死した幽霊
何度か幽霊に近寄られた
神様
溺死した幽霊
白波 渚
その度に神様が祓ってくれた
涙が出そうになった
もう、諦めたくもなった
ただ、歯を食いしばって逃げ続けた
火は、少し低くなった
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
渚の叔父
…なんで?おじいちゃん
渚の叔父
そうなの?
渚の叔父
うん、わかった!
───切り立った、崖があった
私の家が、下にある
下から微かに煙が上がっている
白波 渚
白波 渚
思えば
脇道から、次々と追っ手が来ていた
…誘導されていたのかもしれない
神様
白波 渚
亜里沙
亜里沙
白波 渚
亜里沙
白波 渚
ゆっくりと、幽霊たちがこちらへ向かってきていた
神様
白波 渚
亜里沙
白波 渚
亜里沙が、幽界たちの元へと歩み寄る
白波 渚
白波 渚
亜里沙
亜里沙
白波 渚
白波 渚
亜里沙
亜里沙
亜里沙
亜里沙
白波 渚
白波 渚
亜里沙
亜里沙
亜里沙
白波 渚
亜里沙
亜里沙
亜里沙
ドンッ
空が、広かった
神様
白波 渚
亜里沙
白波 渚
死ぬ間際の、姿だろうか
初めて、彼女が心から笑っていると思った
白波 渚
そのまま、私たちは重力の赴くまま
落下していった
幽霊たちは、唖然とこちらを見ている
まさか、飛び降りるとは思わなかったからだろう
亜里沙
亜里沙
亜里沙
亜里沙
亜里沙
亜里沙
幽霊が、ボクに憎悪の目を向ける
さぁ、最期に出来ることは?
亜里沙
亜里沙
亜里沙
祖母の家
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
私は、まだ少し残っている火の上に立った
熱さは感じなかった
白波 渚
神様
神様
神様
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
その瞬間
今までの3日間がフラッシュバックした
その時間は楽しいものだった
君が、いつも隣に居てくれたからだった
くだらないことでも、子供のように目を輝かせ
私の話を聞いてくれたのは、君だった
気づけば
何かが頬を伝った
温かい、透明なものだった
思い
いや、想い出が
溢れ出てきた
白波 渚
白波 渚
神様の所へ戻ろうとしても
そこには見えない壁があるようで
進むことができなかった
神様
神様
神様
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
神様
神様
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
神様
神様
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
──頬に、手が触れた
顔を上げると、君がいた
優しい、顔をしていた
神様
神様
初めて、名前を呼んでくれた
白波 渚
ずっと、求めていたことだった
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
消え入りそうな泣き声で
神様
神様
どこまでも響く、その声で
白波 渚
夏の幻想だって、言って欲しかったな
視界が、思考が
白く染った
私は
最後まで
笑えていただろうか
波浪神社
白波 渚
白波 渚
気がついた時には
神社の階段にいた
もう、夜になっていた
白波 渚
また、目に涙が溜まる
蹲りそうだった、その時
ヒュー……
ドンッ
白波 渚
音ともに、歓声が上がる
携帯で確認すると
…19時だった
屋台通り
白波 渚
渚の叔母
渚の母
白波 渚
渚の母
渚の母
白波 渚
ヒュー……
ドンッ
色とりどりの化学の華が
空を覆い尽くした
余韻を楽しむ暇もなく
次々と華が咲いていく
白波 渚
渚の叔母
渚の母
白波 渚
学校に戻ってしまったら
私はきっとまた、気味悪がられるのだろうか
白波 渚
そう思うと、少し後悔はしている
白波 渚
白波 渚
周りを見渡したが、何も無かった
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の叔母
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
もうこの日から
幽霊は視えなくなった
でも
私はこの君と過ごした3日間を、忘れることは無いだろう
渚の母
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
白波 渚
今日からまた
あの日々だ
でも、私は負けない
君に、君たちに、繋いでもらった命で
今を、生きていくのだ───
3 days with you.
𝑭𝒊𝒏.
コメント
5件
Guten Morgen🤍 ̖́- レーゲンです.ᐟ.ᐟ この度、この作品で特別賞をとる事が出来ましたぁ~🍬🍭🌧 皆様、本当にありがとうございます… 感謝の気持ちでいっぱいです.ᐟ.ᐟ 今後もよりいい作品が出せるよう頑張ってまいりますので、暖かい目で見ていただければと思います😌💭🙏🏻 受賞された方おめでとうございます🎉🎉
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!!🍬🍭🌧 3dayswithyou.これにて完結となります。 拙い文となってしまい申し訳ありません💦💦 これからも、レーゲンをよろしくお願いいたします🙇♀️🙏