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ママとの楽しい時間を思い出しながら眠る様になって一週間。

僕は少しずつだけれど、夜眠れる様になってきた。

ふんふふーん🎵

どうしたの桜ちゃん

いつもよりご機嫌だね

だって今日は二週間に一回の

お歌の時間がある日だもん!

愛斗

桜って本当歌好きだよなー

うん!昔から好き!

お歌の先生も優しいし綺麗だし

本当お歌の日楽しみにしてるんだー!

陽子

……

それとはタイショーテキに、こっちは元気ないけどな

陽子、大丈夫だよ

優しいみんなが笑うわけないって!

陽子

……

陽子ちゃんはうつむいたまま、お歌の時間のためにみんなとホールへと向かった。

賽原保育園 ホール

鬼塚先生

さあ、今日はお歌の時間ですよー!

鬼塚先生

いつもの様にラフィーネ先生が来てくれてます

鬼塚先生

さあみんな、挨拶!

ラフィーネ先生

ハーイ、みんな久しぶり!

ラフィーネ先生

How are you everyone?

ラフィーネ先生、と紹介された女の人は

僕の知っている他の大人たちとは違う、金髪で緑色の眼をした先生だった。

もしかすると「ガイコクジン」なのかな。

はーい、元気です!

愛斗

まあ、そこそこ。

普通。

……は、初めまして先生!

元気です!

ラフィーネ先生

ケン、ハジメマシテ!

ラフィーネ先生

音楽の先生のラフィーネです、ヨロシクね!

ラフィーネ先生

……でもちょっと、元気のないコたちもいるね……

ラフィーネ先生

元気になるには歌が一番!

ラフィーネ先生

まずは簡単な歌から歌って調子付けましょうか

ラフィーネ先生

さあ、先生のオルガンに合わせて!

ラフィーネ先生

「カンガルーの歌」だよ!

ラフィーネ先生

ラフィーネ先生

さあ、let's sing!

カンガールー🎵

カンガールー🎵

…‥オーストラリアのお友達ー

ラフィーネ先生

もっともっと元気出せるよ!

ラフィーネ先生

さあ、you can do it!

カンガールー、カンガールー!

愛斗

…‥大きなポケット持ってるよー!

ラフィーネ先生

うんうん、いい感じ!

ラフィーネ先生

はい、次はヨーコ!

陽子

……

陽子

……

ラフィーネ先生

ヨーコ?

陽子

……

優子さんは下を向いて固まったまま、歌おうとしない。

ラフィーネ先生

うーん、今日もダメかあ……

ラフィーネ先生

歌いたくなったらいつでも入って来ていいからね

ラフィーネ先生

じゃあ次は「虹色のちょうちょ」を歌いましょうか

ラフィーネ先生

ラフィーネ先生

さあ、いくよ!

 

その後何曲か先生と一緒に歌ったけれど……

陽子さんは一言も喋る事なく、音楽の時間は終わってしまった。

 

それからまた3日たった頃。

蔵内先生

健くん、ちょっとお手伝いお願いできるかな?

お掃除の時間、床を箒で掃いてる時に

園長先生にお手伝いを頼まれた。

いいよ先生、何?

蔵内先生

ラフィーネ先生がホールにいると思うから

蔵内先生

この箱を持って行って欲しいの

うん、わかったよ!

 

よいしょ、よいしょ

ふう、重いもの持って歩くのって疲れるなあ

 

水色のちょーうちょ

何食べた?   

何食べた?

……?

中庭の方から歌が聞こえる

これは……さっきの「虹色のちょうちょ」だ

しかも、今まで聞いたことがない声の人だ

誰なんだろう

でも、先に手伝いを終わらせないと

急ごう!

 

 

賽原保育園 ホール

先生、お邪魔します

これ、園長先生から

ラフィーネ先生

ああ、ありがとうねケン

ラフィーネ先生

次の授業で準備するものが入ってるの

……

ねえ、先生

さっき、中庭から歌声が聞こえたんだ

誰か知ってる?

ラフィーネ先生

ラフィーネ先生

ああ、「fairy」ね

ふ、フェア……?

ラフィーネ先生

「妖精」よ

ラフィーネ先生

彼女は歌がとても上手いけど

ラフィーネ先生

恥ずかしがり屋みたいだから、姿は見に行かないであげて

ラフィーネ先生

お手伝いありがとう、また次の授業でね

ラフィーネ先生

see you again!

 

 

…‥とは言われちゃったけど

綺麗な声だし、妖精って言われたら気になるよね

遠くから、見つからない様に……

陽子

陽子

紫のちょーうちょ

陽子

何食べた?

陽子

何食べた?

陽子

つぶつぶブドウを食べたから……🎵

「妖精」と呼ばれた綺麗な声の女の子は

今まで声も聞いたことがなかった、お庭で掃き掃除をする陽子さんの事だった。

陽子

……!

(……あ!)

(目が合っちゃった!)

す、素敵な声だね……

陽子

嫌っ!

僕に歌が聞かれたと知った陽子さんは

箒を落としてどこかへと行ってしまった。

あーあ、お前バカじゃねえの?

せっかく止めに来てやろうとしたのに、間に合わなかったじゃん

優くん……

あのな?陽子は親からな

とことん「うるさい」「邪魔」って叱られ続けたせいで

「自分が声を出したらみんなに嫌われる」って思い込んでんだよ

……聞いたことない

はあ……

分からないなら分からないなりに勝手な事すんなよな

ほんっとどうすんだよ

どうすんだよって言われても……

とりあえず後で謝っとけな

ま、聞いてくれるかはわかんねえけど

優くんはどこかへ行ってしまった。

 

 

賽原保育園 食堂

愛斗

あれ?陽子は?

さあ?知らね

なー、健

……

何?喧嘩しちゃったの?

う、うーん?

そうなのかなあ

歌声を聞いたら逃げられちゃった

なるほどねえ……

仲直りの仕方とか、私にできることがあったら何でも聞いて?

後で陽子におにぎりでも持って行ってあげようっと

(「仲直り」か)

(どうやったら出来るんだろう……)

Re grow ━よいこの賽原保育園━

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※作中で使われている歌は著作権に配慮し、オリジナルのものを使用しております

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