どうも月詠です
いつぶりでしょうかね…ほんと久しぶりです…書かなきゃとは思ってるんですけどお絵描き楽しくてつい…この物語終わるかな…
⚠注意⚠ ※完全自己満足作中 ※二次創作が苦手な人は回れ右! ※こちらは神覚者候補選抜試験の後であり、レイン・エイムズとの和解前です。
それでは本編どぞ
アドラ寮 廊下
タッタッタッタッタッ……
フィン
一人の少年が大きな廊下をいそいそと走る。私服だった為ぱっと見一般人に見えなくもないが、マッシュ達といると少しは目立つのか、彼がフィン・エイムズだと知っているものは少なくない。
フィン
ピタッ、とフィンの足が止まる。急に止まったかと思えば次にブワッ、と全身から冷や汗が溢れる。今更ながらに彼はとある重要なことを忘れていた。それは…
カルパッチョの部屋どこだろう、と
だが今の彼はそんなところではないと再び自室へと足を動かした。
302号室
ガチャッ!!!
フィン
カルパッチョ
フィン
即オチ2コマのような綺麗な場面にフィンは涙を流す。ていうかなんでこんな所にカルパッチョが?鍵かけてたはずなのに。
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
フィン
帰ってきてそうそうのフィンの腕を荒っぽく掴み、壁へ追いやる。フィンの横に手を置く。いわゆる壁ドンというやつだ。
こういうシュチュエーションは決まってドキドキする筈なのに、今は違う意味でドキドキが止まらないフィンを見下ろしてカルパッチョは口を開いた。
カルパッチョ
フィン
内部進学1位のカルパッチョに言い返してもきっと口論だけで負ける。だとすればフィンのやることは素直に謝ることだけであった。
カルパッチョ
意外にもすぐに許してくれたカルパッチョに目線を合わせようと顔を上げるとカルパッチョはフイッと横を向いてしまった。
そっぽを向いたカルパッチョの表情は相変わらず長い髪のせいで読み取ることができない。だが、耳元を見ると前と同様、ほんのりと赤みを帯びていた。
フィン
カルパッチョ
カルパッチョがフィンの顔に雑に資料のようなものを投げる。
フィン
直に顔に当たり変な声が出るが、その資料を落とすまいと地面に着く前になんとかキャッチする。
フィン
とは言いつつ渡された(正確には投げつけられた)資料に目を通してみると、1日で考えたものとは思えないくらいに文字がびっしりと羅列していた。
フィン
カルパッチョ
カルパッチョ
フィン
落ちこぼれの僕が解読できるようなものではないと一目で分かった。嫌がらせかのように難しい言葉使うし、遠回しな書き方してるし、もうこれ花についての考察じゃないだろ、とか文句が出てくる。まぁ口にはしないが。
フィン
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
またあの痛みを知りたくなかったであろうカルパッチョはウッ、と手で口を押さえながら不快そうな顔をする。
フィン
部屋に帰ってきて僕がいないと彼はきっと心配する。なので机に「カルパッチョの部屋に行ってきます」とメモを置いておく。
カルパッチョ
フィン
アドラ寮 廊下
フィン
カルパッチョ
フィンに合わせるように歩いていたカルパッチョが足を止め、それに気づいたフィンも止まる。
フィン
カルパッチョ
コテン、とこちらを向いて首を可愛らしく傾げる彼を子どものようだと思ったのは秘密。
フィン
カルパッチョ
またもやこちらに問いかける。まるで捨てられた子犬のような彼からは想像もできない可愛さに狼狽える。
フィン
カルパッチョ
カルパッチョ
カルパッチョ
もはやボソボソと小さな声で喋っているので言葉を拾うので精一杯だった。だが、紡がれる言葉はとても可愛らしいもので、不意にドキッ、と胸が高鳴る。
フィン
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
フィン
やけに素直だなとか思いながら顔に熱がこもる。今日の僕どうしたんだろう。熱でもあるのかな。
カルパッチョ
フィン
1102号室
フィン
地面に散乱している資料。机の上にはもう完成している研究結果のレポートやペンとインク、その横には毒々しい色の液体が入った試験管やフラスコ、窓際の少しだけ物が置けるスペースには植物を栽培してるのか草?のようなものがたくさん生えていた。
フィンは一目見て思った。多分この人生活力ないな、と。
カルパッチョ
フィン
カルパッチョ
フィン
フィン
カルパッチョ
ムスッ、とあからさまに拗ねた様子を見せるカルパッチョにハッ、と気付いたフィンは「…失礼します」とだけ言って足場のない部屋に入る。
フィン
カルパッチョ
カルパッチョは大きな本棚から1つ分厚めの本を取り出しフィンに渡す。今度はちゃんと手渡しで良かった。あんなの投げられたら先ほどの軽い痛みでは済まないだろうから。
フィン
ペラペラと軽く流しながら見てみるといろんな種類の花の写真と説明が載ったものだった。
カルパッチョ
フィン
すかさずツッコミを入れて近くにあった椅子に腰を掛けて本を1ページめくり花の写真を眺めながら説明も読んでおく。
元々花に興味があったわけではない。ただ癒しだとしか思っていなかったが、段々と知りたいと思って大体の花と花言葉なら覚えた。この記憶力を勉強に活かせたらいいのになぁ…とか考えながら花の説明を読む。
この本は珍しい、花言葉まで載っている。いつもならこんな分厚い本なんて読まないけど、これなら捗りそうだ。
そんなフィンを横目に見てカルパッチョの口元が少し緩んだのを、フィンは知らない。
今回はここまで!
次の投稿…いつになることやら…できるだけ早めに出す努力はします…
次回 ♡→100
それではさようなら ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤও⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
コメント
12件
続き楽しみです!
2作品読んだんですか天才ですね フォロー失礼します!