僕は事務所の屋上に来た。
初夏を感じる、少しだけ暖かい風が僕の背中を押した。
目を瞑って、風を浴びる。
この風と一緒になれたら。
どれだけ、楽しいんだろうな。
下を見ると、車が走っていたり、 歩道を歩いている人が見えた。
皆、凄いなぁ。
とっても、頑張ってて。
もう、僕は頑張れないや。
最後に、一つだけしたいこと。
mtkとwkiの2人に逢いたい。
逢って、こう言いたい。
ryok
最後に、少しだけ期待を持った、この言葉。
でも、ここに答えを返してくれる人は……
mtk
wki
驚いた。
最期に、逢いたい2人と出逢えた。
その事実が嬉しくて。
暖かくて。
涙が出そうになった。
ryok
mtk
ryok
wki
少しぐらいなら……
mtkとwkiにいわれるまま、2人の元へ歩いた。
2人に近づくと、抱き締められた。
より、2人の香りが身近に感じた。
嬉しくて、たまらなかったのかな。
涙が、止まらないよ。
ryok
mtk
wki
mtk
mtk
ryok
wki
mtk
ryok
こんな僕、いてもいいのかな?
この答えは、2人が教えてくれた。
2人が『いていいよ』と言ってくれるなら。
いても……いいの、かな?
ryok
ryok
mtk&wki
さっきは独り言みたいに言っちゃったから、 今度は面と向かって。
そう質問すると、2人は微笑んでくれた。
mtk
wki
『3人で1つ』
なんだか、心が暖かさで染み込んだ。
そんな2人に、言葉を掛けようとする。
すると、いきなり強風が吹いて、 僕の帽子が飛んでいった。
ryok
手が届きそうなところに飛んでいき、取ろうとする。
……足元を、見ないまま。
ryok
足元が無いことに気づいた時には、 既に、体が宙に浮いていた。
mtk&wki
必死に叫ぶ、2人の声。
どんどん遠ざかる、2人の姿。
せっかく、信じたのに…
あぁ、なんで神様は意地悪なんだろうね?
腹が立つのと同時に、痛みが全身に走った。
ryok
すごく、いたかった。
それと、どうじに…ねむたく、なって…きた、なぁ…
も、う…おきて、られな…いや……
お、や…すみ……なさ、い…
mtk
午後、5時19分。
ryokちゃんが、この世界とお別れをした時間。
帽子を取ろうと手を伸ばした、ryokちゃんが。
足を踏み外して、僕たちの目線から居なくなるまで、 一瞬だった。
何かが、間違えていたの?
ryokちゃん…
wki
mtk
途方に暮れていると、 小さな声で、『なんで』というwki。
振り返ってみると、wkiの表情はまるで、 【何かを決心】しているようだった。
なんだか、とてつもなく背筋が凍った。
…その予感は、当たってたらしい。
wki
ryokちゃんが…いなく、なった……
この事実が、どれほど辛いのか。
きっと、知る由もない。
wki
なんで、なんで……
どうしようも出来ない、この気持ち。
もし、この気持ちが変わる時があるのならば。
それは、きっと『天国』へ行く時だけ。
…遂に、その時が来たのかな。
コメント
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やっばい天才?