しょっぴーside
照が車を出してくれた おかげで直ぐに廃工場に着いた
重くて大きな扉を開けると
あべちゃんが手足を縛られ 横たわっていた
SnowMan
後輩くん
物陰からあべちゃんの後輩が 出てきて
鉄の棒をこっちに向けてくる
後輩くん
後輩くん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
後輩くん
しょっぴー
後輩くん
SnowMan
めめ
めめ
めめ
ふっか
ふっか
舘様
舘様
後輩くん
さっくん
さっくん
こーじ
こーじ
ラウール
ラウール
ラウール
しょっぴー
しょっぴー
俺たちがそう言うと
そいつは急に泣き出した
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
しょっぴー
何言ってんだ?
あべちゃんを殴っといて
辞めたい?
あべちゃん
SnowMan
あべちゃんが目を覚ました瞬間 みんながあべに走り寄った
手足のロープを解き あべちゃんの体を起こす
しょっぴー
めめ
ふっか
照
舘様
さっくん
こーじ
ラウール
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃんの笑顔を見れて
肩の力が一気に抜ける
その時
後輩くん
さっきまで泣いていたあいつが
急に鉄の棒を振り上げて こっちに向かってくる
その目の前には俺がいて
俺が殴られる事は分かった
でも、俺は避けようともしなかった
後ろにあべちゃんがいるから
あべちゃんを守るためにここに来て
俺のせいであべちゃんを怪我させる ことは出来ない
だから受け止めようと決めた
でも、誰かに手を引っ張られ
俺は後ろに倒れた
ガンッ
しょっぴー
SnowMan
しょっぴー
俺を庇って殴られたのは
あべちゃんだった
俺の上に覆うようにして 倒れるあべちゃん
殴られたのは頭で
頭から血が出ている
しょっぴー
照
ふっか
あべちゃん
さっくん
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
守りたかったのに
また守れなかった
逆に守られた……
俺の来た意味って
何?
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
なんでこんな時まで俺たちのこと 考えてんだよ
しょっぴー
あべちゃん
SnowMan
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
あべちゃんが言ったことに対して その〇〇くんも含め すごく驚いてた
ふっか
さっくん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
なんでここまで人に優しくなれるの?
こんな時にあれだけど
改めて好きだなって思った
後輩くん
後輩くん
後輩くん
めめ
めめ
ふっか
あべちゃん
後輩くん
しょっぴー
後輩くん
こいつは何を言ってるんだ?
あべちゃんを落とそうとした?
いつ?
そんなことがあったなんて 一切知らなかった
照
あべちゃん
って言いながら周りを見回すあべちゃん
俺も周りを見回すと さっき以上に怖い顔をしてる メンバーがいた
俺も、同じような顔してるんだろうな
舘様
さっくん
後輩くん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
あべちゃん
後輩くん
SnowMan
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃんは頭を押さえてた タオルを外し
よろよろと立ち上がると 〇〇くんの近くに行き
抱きしめるような形で
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
そう背中を擦りながら 囁いた
それを聞いた〇〇くんの 目は涙で溢れていた
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
その時救急車のサイレンが 聞こえた
ラウール
こーじ
あべちゃん
後輩くん
あべちゃん
〇〇くんはあべちゃんを 救急車まで運んでくれた
救急隊の人に事情聞かれた時
あべちゃんは転んで鉄の手すりに 頭を打ったと説明した
それを聞いてメンバーも〇〇くんも 驚いていて
〇〇くんが本当のことを言おうとした時に
あべちゃん
そういった
ついさっき止まったばかりの涙は また溢れだしてきていて
もう一度「ごめんなさい」 と言った
あべちゃんを救急車に乗せ 〇〇くんが降りようとした時に
あべちゃん
後輩くん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
後輩くん
あべちゃん
あべちゃん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
そう泣きながら あべちゃんの目を見てしっかり伝える 〇〇くんをみて
あべちゃんは安心したのか
目を閉じだ
しょっぴー
しょっぴー
救急隊
救急隊
しょっぴー
後輩くん
ふっか
照
しょっぴー
しょっぴー
照
しょっぴー
照
照
しょっぴー
あの後タクシーを捕まえ
〇〇くんの家の住所を伝えた
タクシーの中では何を話したら いいか分からず
しばらくの間無言の時間が続いた
先に口を開いたのは 〇〇くんだった
後輩くん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
後輩くん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
後輩くん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃんを殴ったこと
怖い思いをさせたこと
傷つけたこと
許せないことは沢山ある
これから先、俺は〇〇くんを 許すことはないと思う
でも、今目の前で
泣きながら
後輩くん
後輩くん
後輩くん
後輩くん
って言う〇〇くんは
さっきまでとは違う。
これから先
人の痛みを
苦しみを
ちゃんと分かってる人になれる
俺はそう信じてる
しょっぴー
しょっぴー
後輩くん
後輩くん
しょっぴー
そう伝え、ふと裏を見ると
こっちに体をむけ
俺たちが見えなくなるまで 頭を下げてる〇〇くんがいた
あーゆーところ
ちょっとあべちゃんに
似てんだよな
病院につき
あべちゃんの病室まで急ぐ
運ばれる時
あべちゃんが目を閉じた時
ものすごく怖くなった
眠ってたとはいえ
頭の傷の心配や
身体的には大丈夫なのかとか
タクシーに揺られながら
考えていたことは
全部あべちゃんの事だった
俺だって好きな人の1人や2人 普通にいたけど
今までこんなに必死に なったことはあっただろうか
こんなに好きな人を考えた 一日はあっただろうか
多分考える限りなかったと思う
それだけ本気なんだ
それだけ好きなんだ
大好きなんだ
あべちゃんのことが
ガラガラガラ
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
笑顔で腕を動かすあべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
俺の手は自然と包帯を巻いた あべちゃんの頭に伸びていて
あべちゃんの肩がビクッと揺れた
しょっぴー
そう言って手を引っ込めようとした時
あべちゃんは俺の手を掴み
自分の胸に手を置き その上から手を重ねられた
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃんに言われ
右手に全神経を集める
トクンットクンッ
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
そう言って元気そうに笑うあべちゃんは
今まで見た中で一番綺麗で
あべちゃんの腕を引き
俺はあべちゃんを抱きしめていた
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
今の俺にはほんとに余裕がなくて
思ったことを全部口にしてしまった
俺が喋ってる間
あべちゃんは何も言わなかった
だけどしばらくして
俺の背中に手を回してくれた
それがどんな意味なのか
今はどうでもいい
あべちゃんに振られるのはわかってるから
だからもう少し
このままでいたい
しばらくして
お互いに何も言わず体を離した
しょっぴー
しょっぴー
体を離してびっくりした
あべちゃん
あべちゃんが泣いてるから
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
その一言で俺の心臓は 今までにないくらいに早くなった
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
真っ赤な顔をして
俺の目を真っ直ぐに見て 気持ちを伝えてくれるあべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
気づけば俺はまたあべちゃんを 抱きしめていて
少しして自然に体をはなし
静かに唇を重ねた
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
2人でしばらく見つめ合い
もう一度キスをしようとした時
めめ
急いで体を離し
あべちゃんは布団に潜り込み
俺は不自然に立ち上がった
めめ
あべちゃん
めめ
あべちゃん
あべちゃん
あべちゃん
めめ
めめ
しょっぴー
めめ
めめ
しょっぴー
めめ
あべちゃん
しょっぴー
めめ
しょっぴー
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
あべちゃん
しょっぴー
めめ
めめ
めめ
あべちゃん
しょっぴー
目黒と自販機に向かう途中
目黒は全然口を開こうとしなくて
ほとんど会話せずに水を買い終え
帰りのエレベーターに乗ってる時に
初めて目黒は口を開いた
めめ
しょっぴー
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
めめ
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
しょっぴー
めめ
その後はまた無言になってしまい
直ぐにあべちゃんの病室に着く
俺の勘違いかもだけど
ちょっと目黒の顔が笑ってるように見えた
気のせいだよな
あの後直ぐにほかのメンバーも あべちゃんの病室に集まり
付き合うことをみんなに伝えたら
みんなすごく嬉しそうに「おめでとう」
と言ってくれた
最初は笑顔だったのに
急にみんな真顔になって
「あべちゃん幸せにしないと許さないよ」
や
「あべちゃん傷つけたら許さない」
とか、目黒と同じようなことを言われた
でもそれだけみんなあべちゃんが 大切なんだ
あべちゃんを幸せにすることをみんなと 約束して
その話は終わった
あれから3ヶ月
あべちゃん
1か月前くらいから
あべちゃんが心配だという理由で
俺たちは一緒に住み始めた
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
こーじ
ラウール
さっくん
ふっか
しょっぴー
さっくん
あべちゃん
あべちゃん
ラウール
さっくん
さっくん
ラウール
あべちゃん
俺達には分からない 呪文みたいなのを唱え出すあべちゃん
照
さっくん
めめ
しょっぴー
まぁ、家帰れば俺だけのもんだし
こーじ
ふっか
しょっぴー
ふっか
SnowMan
こうやってわちゃわちゃできるのって いいな
あべちゃん
ラウール
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
舘様
しょっぴー
しょっぴー
ふっか
ふっか
しょっぴー
しょっぴー
SnowMan
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
あべちゃん
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
あべちゃん
しょっぴー
しょっぴー
「今すごく幸せ」
なんて言ってるけど
亮平はこれからもっと
幸せになるんだよ
俺がそばにいるから
この先
ずっと
コメント
9件
なべはツンデレか?
次のお話は何を書く予定ですか?できたら阿部ちゃんの記憶喪失のやつが見たいです!
久しぶりにTERRORきて七瀬のやつ読んだんだけどまじ最高過ぎたよ!改めてこんないい物語かけちゃう子と仲良くさせてもらえてるとか感謝すぎる😭