TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

めめあべ その後の物語

一覧ページ

「めめあべ その後の物語」のメインビジュアル

めめあべ その後の物語

6 - めめあべ その後の物語 最終回 (あべなべ)

♥

1,052

2021年04月18日

シェアするシェアする
報告する

しょっぴーside

照が車を出してくれた おかげで直ぐに廃工場に着いた

重くて大きな扉を開けると

あべちゃんが手足を縛られ 横たわっていた

SnowMan

あべちゃん!)あべ!

後輩くん

来るな!

物陰からあべちゃんの後輩が 出てきて

鉄の棒をこっちに向けてくる

後輩くん

なんで来たんだよ!

後輩くん

来たら殺すって言った!

しょっぴー

殺させない!

しょっぴー

俺たちが守る!

しょっぴー

あべちゃんに手出てないよな

後輩くん

……

しょっぴー

答えろよ!

後輩くん

1.2回これで殴った

SnowMan

は?

めめ

手と足縛って?

めめ

なんの抵抗もできないあべちゃんを殴った?

めめ

正気?

ふっか

それ以上あべちゃんになんかしてみろ

ふっか

8人全員でそっちに行く

舘様

あべがお前を許しても

舘様

俺たちはお前を許さない

後輩くん

なんでそんなに必死なんだよ

さっくん

メンバーだから

さっくん

大切な人だから

こーじ

守りたいって思える存在なんよ。

こーじ

あーぷーは

ラウール

誰にでも優しくて

ラウール

親切なあべちゃんを

ラウール

これ以上傷つけんな

しょっぴー

俺たちの意思は一つだ

しょっぴー

俺たち8人であべちゃんを守る

俺たちがそう言うと

そいつは急に泣き出した

後輩くん

誰にでも優しい

後輩くん

そんなの分かってるよ

後輩くん

阿部先輩が優しいことくらい!

後輩くん

前からそんなのわかってるよ

後輩くん

だから苦しいんだよ

後輩くん

こんなことやってる自分が許せないし

後輩くん

すぐにでも辞めたいよ

後輩くん

でもやらなきゃ!

後輩くん

俺が殺される

しょっぴー

は?

何言ってんだ?

あべちゃんを殴っといて

辞めたい?

あべちゃん

みんな?

SnowMan

あべちゃん)あべ!

あべちゃんが目を覚ました瞬間 みんながあべに走り寄った

手足のロープを解き あべちゃんの体を起こす

しょっぴー

あべちゃん大丈夫?

めめ

けがは?

ふっか

痛いとこある?

こないだの傷開いたりしてないよな?

舘様

殴られたのどこ?

さっくん

もしかして足?

こーじ

ほんとや!ここ青くなっとる

ラウール

大丈夫?歩ける?

あべちゃん

ふふっ

しょっぴー

何笑ってんの?

あべちゃん

いや、みんな質問攻め

あべちゃん

そんなに早く答えられないよ

しょっぴー

それは、みんなあべちゃんのことが心配だから

あべちゃん

うん。わかってる

あべちゃん

みんなありがと

あべちゃんの笑顔を見れて

肩の力が一気に抜ける

その時

後輩くん

あべ先輩から離れろ!

さっきまで泣いていたあいつが

急に鉄の棒を振り上げて こっちに向かってくる

その目の前には俺がいて

俺が殴られる事は分かった

でも、俺は避けようともしなかった

後ろにあべちゃんがいるから

あべちゃんを守るためにここに来て

俺のせいであべちゃんを怪我させる ことは出来ない

だから受け止めようと決めた

でも、誰かに手を引っ張られ

俺は後ろに倒れた

ガンッ

しょっぴー

え?

SnowMan

あべちゃん)あべ!

しょっぴー

あべ……ちゃん?

俺を庇って殴られたのは

あべちゃんだった

俺の上に覆うようにして 倒れるあべちゃん

殴られたのは頭で

頭から血が出ている

しょっぴー

あべちゃん

ひとまずハンカチで押えて

ふっか

あべちゃん大丈夫?分かる?

あべちゃん

分かるよ。ふっか

さっくん

救急車。早く呼ばないと

あべちゃん

ありがとう

しょっぴー

あべ……

しょっぴー

ごめん。俺……

あべちゃん

翔太落ち着いて

あべちゃん

翔太のせいじゃないでしょ?

しょっぴー

でも……

守りたかったのに

また守れなかった

逆に守られた……

俺の来た意味って

何?

あべちゃん

〇〇くんの狙いは俺でしょ

あべちゃん

メンバーに手出さないで

あべちゃん

メンバー傷つけたら

あべちゃん

たとえ〇〇くんでも許さないから

後輩くん

……

なんでこんな時まで俺たちのこと 考えてんだよ

しょっぴー

なんでこんな時まで優しいの

あべちゃん

ん?俺はみんなが大好きだからだよ

SnowMan

あべちゃん……)あべ……

あべちゃん

ていうか、〇〇くんも本当は悪い人じゃないから

あべちゃん

俺は〇〇くんも守りたい

後輩くん

え?

あべちゃんが言ったことに対して その〇〇くんも含め すごく驚いてた

ふっか

何言ってんの?

さっくん

あべちゃんをこんなにしたのはこいつなんだよ?

あべちゃん

でもさっき、辞めたいけどやらなきゃおれが殺されるって

あべちゃん

それって誰かに脅されてるってことだよね?

あべちゃん

ちゃんと話して

あべちゃん

できることがあれば何でもするから

後輩くん

……

なんでここまで人に優しくなれるの?

こんな時にあれだけど

改めて好きだなって思った

後輩くん

なんでそんなに優しいんすか

後輩くん

なんでこの人たちに俺のこと言わなかったんですか!

後輩くん

なんで警察に言わなかったんすか!

めめ

あべちゃん

めめ

なんの事?

ふっか

なんか隠してることある?

あべちゃん

んー

後輩くん

俺、阿部先輩の事歩道橋から突き落とそうとしました

しょっぴー

は?

後輩くん

阿部先輩が殴られる前に俺、怪我させようとしました

こいつは何を言ってるんだ?

あべちゃんを落とそうとした?

いつ?

そんなことがあったなんて 一切知らなかった

あべ、なんでそんな大事な事黙ってたの

あべちゃん

だって言ったらこうなるから

って言いながら周りを見回すあべちゃん

俺も周りを見回すと さっき以上に怖い顔をしてる メンバーがいた

俺も、同じような顔してるんだろうな

舘様

逆になんでそんな顔してられるの

さっくん

あべちゃんは突き落とされそうになったんだよ

後輩くん

俺の顔を見ましたよね?

あべちゃん

見たよ

あべちゃん

背中を押されて咄嗟に手すりを掴んだから大丈夫だったけど

あべちゃん

掴んでなかったら危なかったね

後輩くん

ならなんで……

あべちゃん

泣きそうな顔してたから

後輩くん

……

SnowMan

……

あべちゃん

泣きそうな顔して、手が震えてたでしょ?

あべちゃん

背中を押す時にそんなに力が入ってなかった

あべちゃん

躊躇したんだなって思ったんだよ

あべちゃん

ほんとに俺を突き落としたいって思ってる人は泣いたりしない

あべちゃん

その時にわかったんだ

あべちゃん

誰かに脅されてるか命令されてるか

あべちゃん

本当はやりたくなかったんでしょ?

あべちゃん

さっきの〇〇くんの言葉で確信が着いた

あべちゃんは頭を押さえてた タオルを外し

よろよろと立ち上がると 〇〇くんの近くに行き

抱きしめるような形で

あべちゃん

辛かったね

あべちゃん

怖かったね

あべちゃん

先輩の命令に従わなきゃ殺される

あべちゃん

そう言われたんだよね

あべちゃん

でも、大丈夫だよ

あべちゃん

俺がいるから

あべちゃん

みんなはまだ〇〇くんのことを許せないかもしれないけど

あべちゃん

俺は味方だよ

あべちゃん

だから誰からやれって言われたのか

あべちゃん

ちゃんと教えて欲しい

あべちゃん

守るから

そう背中を擦りながら 囁いた

それを聞いた〇〇くんの 目は涙で溢れていた

後輩くん

ごめんなさい

後輩くん

ごめんなさい

後輩くん

こんなことして

後輩くん

ごめんなさい

あべちゃん

大丈夫

あべちゃん

俺ちゃんと生きてるし

あべちゃん

〇〇くんも被害者なんだから

あべちゃん

自分をせめないで

その時救急車のサイレンが 聞こえた

ラウール

あべちゃん早く行こ

こーじ

治療してもらわんと

あべちゃん

うん

後輩くん

俺の肩捕まってください

あべちゃん

ありがとう

〇〇くんはあべちゃんを 救急車まで運んでくれた

救急隊の人に事情聞かれた時

あべちゃんは転んで鉄の手すりに 頭を打ったと説明した

それを聞いてメンバーも〇〇くんも 驚いていて

〇〇くんが本当のことを言おうとした時に

あべちゃん

ここにいるみんなが助けてくれました

そういった

ついさっき止まったばかりの涙は また溢れだしてきていて

もう一度「ごめんなさい」 と言った

あべちゃんを救急車に乗せ 〇〇くんが降りようとした時に

あべちゃん

先輩の名前は?

後輩くん

〇〇先輩と〇〇先輩

あべちゃん

うんわかった

あべちゃん

ひとまず誰でもいいから

あべちゃん

〇〇くんのこと家まで送ってあげて

後輩くん

え?

あべちゃん

帰り道になんかあったら困るから

あべちゃん

親御さんにもその先輩のことちゃんと言うんだよ?

後輩くん

……はい

後輩くん

ほんとにごめんなさい

あべちゃん

だから大丈夫だから

あべちゃん

俺はありがとうって言われた方が嬉しいな

後輩くん

……

後輩くん

ほんとにありがとうございます

後輩くん

ありがとうございます

そう泣きながら あべちゃんの目を見てしっかり伝える 〇〇くんをみて

あべちゃんは安心したのか

目を閉じだ

しょっぴー

あべちゃん?

しょっぴー

あべちゃん大丈夫?

救急隊

大丈夫ですよ

救急隊

眠ってるだけです

しょっぴー

よかった

後輩くん

……

ふっか

誰が送ってく?

俺車あるし俺が送ってく

しょっぴー

いや、俺が送ってくよ

しょっぴー

照はみんなを病院まで送ってって

でも車は?

しょっぴー

タクシーで行く

分かった

頼んだぞ

しょっぴー

うん

あの後タクシーを捕まえ

〇〇くんの家の住所を伝えた

タクシーの中では何を話したら いいか分からず

しばらくの間無言の時間が続いた

先に口を開いたのは 〇〇くんだった

後輩くん

ほんとに、今回はすみませんでした

しょっぴー

……

しょっぴー

俺は許さないよ

しょっぴー

少なくともほかのメンバーも許してる人は少ないと思う

後輩くん

はい。承知してます

しょっぴー

でもあべちゃんが大丈夫って言ってたから

しょっぴー

もういいよ

しょっぴー

謝らないで

しょっぴー

〇〇くんも大変だったんだし

後輩くん

……

後輩くん

SnowManの皆さんはなんでそんなに優しいんですか

後輩くん

俺は自分自身を許せてないのに……

後輩くん

殴ったりされると思ってたから

後輩くん

正直殴って欲しかったです

後輩くん

それで許されるわけじゃないけど

しょっぴー

殴らないよ

しょっぴー

俺たちが優しいのは

しょっぴー

あべちゃんのおかげだから

後輩くん

え?

しょっぴー

今回でわかったと思うけど

しょっぴー

あいつおかしいくらいに優しいんだよ

しょっぴー

殴られたのに〇〇くんの心配をして

しょっぴー

最後まで庇ってた

しょっぴー

正直その優しさにイライラすることもあるけど

しょっぴー

その優しさに何度も助けられたから

しょっぴー

あの優しさがほんとに好きなんだよ

しょっぴー

みんな

しょっぴー

だから、あいつが傷つくようなことはしたくない

しょっぴー

傷つくところを見たくない

しょっぴー

だから、みんな優しくなれてるんだと思う

しょっぴー

その優しさに触れて

しょっぴー

今まで以上に優しくなれたやつだって沢山いるだろうし

しょっぴー

だから、〇〇くんも

しょっぴー

誰よりも優しい人間になれ

しょっぴー

あべちゃんみたいに

しょっぴー

あべちゃんも喜ぶと思うし

しょっぴー

弱いわけじゃないんだから

しょっぴー

男なんだし

しょっぴー

強くなれ

しょっぴー

それで今度は

しょっぴー

あべちゃんを守れる存在になればいい

あべちゃんを殴ったこと

怖い思いをさせたこと

傷つけたこと

許せないことは沢山ある

これから先、俺は〇〇くんを 許すことはないと思う

でも、今目の前で

泣きながら

後輩くん

わかりました

後輩くん

ほんとにごめんなさい

後輩くん

それと

後輩くん

ありがとうございます

って言う〇〇くんは

さっきまでとは違う。

これから先

人の痛みを

苦しみを

ちゃんと分かってる人になれる

俺はそう信じてる

しょっぴー

じゃあ気をつけて

しょっぴー

ちゃんと親にも相談しろよ

後輩くん

はい

後輩くん

ありがとうございました

しょっぴー

次は病院までよろしくお願いします

そう伝え、ふと裏を見ると

こっちに体をむけ

俺たちが見えなくなるまで 頭を下げてる〇〇くんがいた

あーゆーところ

ちょっとあべちゃんに

似てんだよな

病院につき

あべちゃんの病室まで急ぐ

運ばれる時

あべちゃんが目を閉じた時

ものすごく怖くなった

眠ってたとはいえ

頭の傷の心配や

身体的には大丈夫なのかとか

タクシーに揺られながら

考えていたことは

全部あべちゃんの事だった

俺だって好きな人の1人や2人 普通にいたけど

今までこんなに必死に なったことはあっただろうか

こんなに好きな人を考えた 一日はあっただろうか

多分考える限りなかったと思う

それだけ本気なんだ

それだけ好きなんだ

大好きなんだ

あべちゃんのことが

ガラガラガラ

しょっぴー

あべちゃん!

あべちゃん

ん?あ!翔太

しょっぴー

あ、起きてた

しょっぴー

頭大丈夫?

しょっぴー

痛くない?

しょっぴー

大丈夫だったの?

あべちゃん

翔太落ち着いて

あべちゃん

頭は4針塗っただけだから

あべちゃん

全然大丈夫だったよ

あべちゃん

ほら、このとおり

笑顔で腕を動かすあべちゃん

しょっぴー

そっか

しょっぴー

良かった……

あべちゃん

心配し過ぎだよ

しょっぴー

だって俺のせいで

あべちゃん

翔太のせいじゃない

しょっぴー

でも、俺を庇ったから

しょっぴー

ごめんな

俺の手は自然と包帯を巻いた あべちゃんの頭に伸びていて

あべちゃんの肩がビクッと揺れた

しょっぴー

あ、ごめん。

そう言って手を引っ込めようとした時

あべちゃんは俺の手を掴み

自分の胸に手を置き その上から手を重ねられた

しょっぴー

え?何してんの?

あべちゃん

翔太。俺の心臓の振動伝わる?

しょっぴー

え?心臓?

あべちゃんに言われ

右手に全神経を集める

トクンットクンッ

しょっぴー

伝わるよ

あべちゃん

ね?

あべちゃん

俺ちゃんと生きてるよ

あべちゃん

俺は翔太が思ってるより弱くないし

あべちゃん

殴られたのは痛かったけど

あべちゃん

翔太のこと守れたから

あべちゃん

俺嬉しかったよ?

あべちゃん

だから、翔太は責任を感じてなくて大丈夫なんだよ

あべちゃん

俺は大丈夫

あべちゃん

生きてるから

あべちゃん

翔太の前から居なくなったりしない

あべちゃん

大丈夫

あべちゃん

だからもう謝らないで

あべちゃん

ね?

そう言って元気そうに笑うあべちゃんは

今まで見た中で一番綺麗で

あべちゃんの腕を引き

俺はあべちゃんを抱きしめていた

あべちゃん

え?翔太?

あべちゃん

どーしたの?

しょっぴー

俺、あべちゃんが好きだよ

あべちゃん

え?

しょっぴー

いつから好きなのかは分からないけど

しょっぴー

気づいたら好きになってた

しょっぴー

自分でもびっくりだけど

しょっぴー

最近あべちゃんのことばっか考えてる

しょっぴー

笑った顔も

しょっぴー

ちょっと不機嫌な時の顔も

しょっぴー

勉強で真剣な時の顔も

しょっぴー

全部好きなんだよ

しょっぴー

ベタな告白した方があべちゃんは喜ぶんだろうけど

しょっぴー

今の俺にはそんな余裕ないんだ

しょっぴー

ごめん

しょっぴー

でも、この気持ちは本気だから

しょっぴー

ほんとに好きだから

しょっぴー

……

しょっぴー

あべちゃんの気持ちはちゃんと聞くから

しょっぴー

だから、あと少しだけ

しょっぴー

このままで居させて

今の俺にはほんとに余裕がなくて

思ったことを全部口にしてしまった

俺が喋ってる間

あべちゃんは何も言わなかった

だけどしばらくして

俺の背中に手を回してくれた

それがどんな意味なのか

今はどうでもいい

あべちゃんに振られるのはわかってるから

だからもう少し

このままでいたい

しばらくして

お互いに何も言わず体を離した

しょっぴー

え?

しょっぴー

え?なんで

体を離してびっくりした

あべちゃん

ごめん

あべちゃんが泣いてるから

しょっぴー

なんで泣いてるの?

しょっぴー

そんなに嫌だった?

しょっぴー

ごめんね。あべちゃんの気持ちも聞かずに

しょっぴー

ベラベラ喋って

あべちゃん

違う……

あべちゃん

嫌じゃない

あべちゃん

……

あべちゃん

嬉しかった

その一言で俺の心臓は 今までにないくらいに早くなった

あべちゃん

嫌じゃない

あべちゃん

嫌なわけが無い

あべちゃん

俺だって

あべちゃん

俺だって……

あべちゃん

翔太のことが好きだから

真っ赤な顔をして

俺の目を真っ直ぐに見て 気持ちを伝えてくれるあべちゃん

あべちゃん

翔太の優しさが

あべちゃん

大好きだから

しょっぴー

え……

しょっぴー

じゃあ、俺と付き合ってくれますか?

あべちゃん

グスッ

あべちゃん

こんな俺でよければ

あべちゃん

喜んで

しょっぴー

これからは彼氏として

しょっぴー

あべちゃんのこと守るから

あべちゃん

ありがとう

気づけば俺はまたあべちゃんを 抱きしめていて

少しして自然に体をはなし

静かに唇を重ねた

しょっぴー

好きだよ

あべちゃん

うん

あべちゃん

俺も好き

2人でしばらく見つめ合い

もう一度キスをしようとした時

めめ

そろそろ失礼しまーす

急いで体を離し

あべちゃんは布団に潜り込み

俺は不自然に立ち上がった

めめ

いやいや見てたから

あべちゃん

めめ

めめ

あべちゃん。おめでとう

あべちゃん

……

あべちゃん

うん

あべちゃん

ほんとにありがとう

めめ

そんな顔しないで

めめ

幸せなんだから笑わなきゃ

しょっぴー

目黒……俺……

めめ

しょっぴーとは後で話す

めめ

今はもういいよ

しょっぴー

うん。ありがとう

めめ

2人とも幸せにならなきゃ許さないから

あべちゃん

うん。幸せになる。

しょっぴー

幸せにする

めめ

うん。それでいい

しょっぴー

あれ?そういえば他の奴らは?

めめ

今頃気づいたんだ

めめ

俺が事情話して一旦帰ってもらった

めめ

大丈夫。2人が付き合うとかは言ってないから

めめ

しょっぴーあべちゃんのこと色々気にしてるだろうから1旦2人にしてあげましょって

めめ

まぁ、みんなも心配だから

めめ

家ですることもないから

めめ

そろそろ来ると思うけど

あべちゃん

めめ。色々とありがとう

しょっぴー

ありがとう

めめ

しょっぴーのためじゃない。あべちゃんのためだから

めめ

あ、あべちゃん水いる?

めめ

しょっぴー買いに行こ

あべちゃん

あ、うん

しょっぴー

分かった

目黒と自販機に向かう途中

目黒は全然口を開こうとしなくて

ほとんど会話せずに水を買い終え

帰りのエレベーターに乗ってる時に

初めて目黒は口を開いた

めめ

しょっぴー

しょっぴー

ん?

めめ

あべちゃん幸せにしないと

めめ

許さないから

めめ

あべちゃんが泣いてたり

めめ

苦しんでたりした所をちょっとでも見たら

めめ

おれ、本気で奪いに行きますからね

めめ

それと、

めめ

あべちゃんはもう一生分の恐怖や辛さを味わったから

めめ

もうあんなことが起こらないように

めめ

命に変えてでも守ってください

めめ

まぁ、それでしょっぴーが死んだりしても許しませんけど

めめ

じゃあ、話はそれだけなんで

めめ

それだけは約束してください

しょっぴー

うん

しょっぴー

約束する

しょっぴー

あべちゃんを

しょっぴー

絶対幸せにするし

しょっぴー

絶対に守る

めめ

うん

その後はまた無言になってしまい

直ぐにあべちゃんの病室に着く

俺の勘違いかもだけど

ちょっと目黒の顔が笑ってるように見えた

気のせいだよな

あの後直ぐにほかのメンバーも あべちゃんの病室に集まり

付き合うことをみんなに伝えたら

みんなすごく嬉しそうに「おめでとう」

と言ってくれた

最初は笑顔だったのに

急にみんな真顔になって

「あべちゃん幸せにしないと許さないよ」

「あべちゃん傷つけたら許さない」

とか、目黒と同じようなことを言われた

でもそれだけみんなあべちゃんが 大切なんだ

あべちゃんを幸せにすることをみんなと 約束して

その話は終わった

あれから3ヶ月

あべちゃん

翔太、今日の夜ご飯どーする?

1か月前くらいから

あべちゃんが心配だという理由で

俺たちは一緒に住み始めた

しょっぴー

んー。何がいいかな

あべちゃん

舘様に教えて貰って頑張って作るから!

しょっぴー

じゃあ……

こーじ

何イチャイチャしてんねん!

ラウール

あべちゃん俺に勉強教えてよ!

さっくん

俺とも遊んでよ!

ふっか

最近翔太ばっかじゃん

しょっぴー

だって俺のだもん

さっくん

やだー。

あべちゃん

あべちゃん

ラウールどこが分からないの

ラウール

え、えっと……ここ!

さっくん

あ!分からないところなんてホントはなかったんでしょ!

さっくん

あべちゃんの気を引くための嘘だ!

ラウール

ち、違うし!ほんとにわからなかったんだよ

あべちゃん

えっとここはこの方程式を使って……

俺達には分からない 呪文みたいなのを唱え出すあべちゃん

こうなったらしばらくあのまんまだな

さっくん

ちぇー

めめ

取られちゃいましたね。

しょっぴー

そんな独占しねーから

まぁ、家帰れば俺だけのもんだし

こーじ

しょっぴーが笑っとる。

ふっか

キモイな

しょっぴー

ふっかに言われたくねーよ

ふっか

どーゆー意味だよ!

SnowMan

笑笑

こうやってわちゃわちゃできるのって いいな

あべちゃん

わかった?

ラウール

うん!すごい分かりやすかった!

あべちゃん

ならよかったよ

しょっぴー

終わったんなら亮平帰ろうぜ!

あべちゃん

うん!

舘様

いつもは亮平って呼んでることがわかったね

しょっぴー

あ!

しょっぴー

忘れてた

ふっか

そんなことどーでもいいわ!

ふっか

今日から俺も亮平って呼ぼ

しょっぴー

俺だけの呼び方なんで

しょっぴー

じゃあお疲れ様でしたー

SnowMan

お疲れ様ー

しょっぴー

行こ

あべちゃん

うん

あべちゃん

名前、わざとでしょ

しょっぴー

バレた?

あべちゃん

バレるよ

あべちゃん

翔太の方が気をつけてたんだから

しょっぴー

嫉妬だよ

あべちゃん

へ?

しょっぴー

みんながあべちゃんあべちゃん言うから

しょっぴー

あべちゃんは俺のだって見せつけてやろうと思って

あべちゃん

なんか翔太かわったね

しょっぴー

どこが?

あべちゃん

雨なんてそんなこと言ってくれなかったのに

しょっぴー

幸せにするって決めたからね

あべちゃん

……

あべちゃん

好きだよ。

しょっぴー

急に言うなよ

しょっぴー

心臓に悪い

あべちゃん

翔太は?

しょっぴー

……

しょっぴー

大好き

「今すごく幸せ」

なんて言ってるけど

亮平はこれからもっと

幸せになるんだよ

俺がそばにいるから

この先

ずっと

めめあべ その後の物語

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,052

コメント

9

ユーザー

なべはツンデレか?

ユーザー

次のお話は何を書く予定ですか?できたら阿部ちゃんの記憶喪失のやつが見たいです!

ユーザー

久しぶりにTERRORきて七瀬のやつ読んだんだけどまじ最高過ぎたよ!改めてこんないい物語かけちゃう子と仲良くさせてもらえてるとか感謝すぎる😭

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚