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貴方が私を殺して__。

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貴方が私を殺して__。

15 - 第十四話 推理小説 【終】

♥

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2023年04月03日

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『迷へる魂』

その異能は、 一つの手からこぼれ落ちた物だ

この世の人間は、 全て生と死が決まっている、

一回しか与えられない、

定められた死

その少し前の "生" と云う刻限を

人は自らが左右させていると 思っている、

ただ、生と死は免れない、

運命なのだから、

そのこぼれ落ちた異能は、 定められた死まで永遠と 生を享受し続ける

それこそ、神の手から こぼれ落ちたもの、

或いは____

死を遂げることが できない

そんな苦痛を味わう "呪い"か…

その異能を受け継いだ 少女ですら判らない、

そして

毎日、少女は問うのだ

この異能は、

"なんの為に"

"どのようにして"

使いこなせば良いのかと__

犯人の男が、ナイフを振りかぶる。

○ね…!!

……ッ、

このまま待てば死ねるのだろうか?

一冊の小説の中の一人として、 死を遂げられるのだろうか?

(このまま___)

中也

ダッ

床を蹴る音が響く。 それに気付いた瞬間____、

中也

オラァッ!!

中也

バキッ殴))

グハッ…!

目の前に居た犯人を、飛び出してきた男が殴り飛ばす。

……!!

ち…

中也…さん?

犯人を殴り飛ばしたのは、中也さんだった。

どうして___

中也

翠ッッ!

(え…?)

中也

大丈夫だったか!?

中也さんは私に駆け寄ってくる。

う、うん……

差し伸ばされた手を、私は掴んで 立ち上がった。

(どうして中也さんが此処に…)

(もしかして此処まで犯人をつきとめてきたの…?)

(ヒントも貰ってないのに…?)

中也さんを見る。

中也

(本当にそうなら、私よりも頭が良いんじゃ……)

よくもッッ…!!

中也

…?

グッと中也さんの体に、自分の体を押し寄せられる。

っ!

(えっ…なnー)

グサッ…!

中也

ッ……

先刻まではしなかった血の匂いが、ツンっと鼻を刺す。

なに__っ!

後ろを向くと、 犯人が所持していたナイフが、 中也さんの左腕に刺さっていた。

(私を庇って…!)

中也

いッ……てぇなァ!!

中也さんが、犯人に右ストレートをくらわせる。

グッ…!

その反動で、犯人が床を転がって、再び壁にぶつかる。

中也さんは、ナイフを荒く抜き取り床に投げ捨てた。

っ!…中也さん…!腕が!

中也

別にこれくらい、へいkー

中也

おわっ…!

グイッと中也さんの手を引っ張り、刺された箇所をハンカチで巻いていく。

(本当は違かった、)

(只、先に犯人をつきとめて、この小説の世界から出る時に、)

(中也さんと一緒に出て、貸しを作ろうと思った、)

(元の世界に戻った時に、逃げる為に…)

(逆に彼に貸しを作っちゃった…)

(違う、)

(そんな事は問題じゃない…)

(私の身勝手な単独行動で、彼に怪我を負わせてしまった、)

(私の所為で、また……)

ッ……

キュッとハンカチを紐状に結ぶ。

中也さん……、

助けてくれて有難うございました

それと…ご免なさい

着物の裾をキュッと握り、彼の目を見ながら私は云った。

中也

手前…

中也

普通にやるじゃねェか

…??

パアッと光りに包まれた。

中也くんが助けに入ってくれました!

翠ちゃん無事でよかったね〜!

ちなみにあのイラストは1から描いた自作だよ☆

翠ちゃんが文スト世界観だとこんな感じのイラストかなって想像しながら描いたんだ!

上手く描けなくてごめんね🙏

まぁ、この話は置いといて、

無事元の世界に戻れそうですね!

中也くんの最後の一言、

どんな意味が込められてるんでしょうね〜?

♥️と💬よろしくね!

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