真樹
啓太、私、死ななかったの
啓太
え?
真樹
だから、私、死ななかった!
啓太
落ち着けって
啓太
どういうこと?
真樹
今日、デート行こうとしたら間に合いそうになくて
真樹
走ったら車が来てぶつかったんだけど…
真樹
ほら、私、ここにいる。
啓太
ぶつかったって、ほんとかよ?
啓太
てかそんなことがあったのに平然とデート来てるし
真樹
啓太に伝えたかったんだもん
真樹
ほんとだよ!私、ほんとにぶつかったもん
啓太
それって、真樹が不死身ってこと?
真樹
多分
真樹
じゃあ、試しに殺してみてよ
啓太
は?
啓太
何言ってるの?
啓太
もし、真樹の言うことが本当だとしてさ
啓太
それでも1回しか生き返れないとかかもしれないじゃん?
真樹
それなら大丈夫
真樹
私、今すごく幸せだもん
真樹
啓太と一緒にいられて。
真樹
だからもし、本当に不死身じゃないとして死んだって
真樹
悔いはないよ
真樹
それに、啓太に殺されてみたかったし
啓太
なんで?
真樹
いや、別に
真樹
でも、お願い
啓太
嫌だよ
真樹
私のために…!
啓太
俺は、それが真樹のためになるとは思わない
真樹
あ、そう
真樹
じゃあ、ちょっと来て。
真樹
見てて。自殺するから
啓太
は、見たくなんかねえよ…
真樹
あ、そうだよね、
真樹
じゃああっちで待ってて
真樹
うっ…っぁ
真樹
啓太~来ていいよ
啓太
うわっっ
真樹
血はあとで掃除するから。
啓太
不快だよ…
真樹
見て!私、死んでないでしょ!
啓太
それはそうだけど…
真樹
だからね、
真樹
私のこと、殺して!