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しずく
・・・
しずく
(こ、怖くない)
しずく
(大丈夫、大丈夫)
執事
・・・
執事
大丈夫ですか？
しずく
え？
執事
大変顔色が悪く見えたので
しずく
ああ
しずく
別に関係ないじゃないですか
執事
確かに関係ないですし
執事
あなたを指定の位置に移動させたら
執事
千田さんのところに戻らなくては行けませんし
執事
でも、俺も人間なんで
しずく
大丈夫ですよ
執事
それなら良かった、
執事
しかし、先ほど
執事
どうなるかわかりますね？
執事
なーんて
執事
偉そうなこと言いましたけど
執事
俺、そんな妖力ないし
執事
そもそも手荒なことはしたくないので
しずく
は、はぁ
執事
俺も俺なりに事情ってもんがあるんですよ
しずく
…頑張ってください
執事
？
執事
忘れないようにしてください
執事
俺は敵です
しずく
敵、か…
執事
ほら、着きましたよ
しずく
あ、ありがとうございます
執事
少しは警戒心持ってくださいよ
しずく
ふふっ
しずく
なんか警戒できなくて
執事
そうですか、まぁ頑張ってくださいね
しずく
はい
バタン
しずく
ここは、なんかナチュラルって感じ
しずく
凄いな、ここ
優菜
しずく…
優菜
メッセージなんて、送るんじゃなかった
優菜
私のせいでしずくが
執事
聞き捨てなりませんね
優菜
ひぃ！
執事
すみません
優菜
あ、さっきの
執事
泣いてる女の子は見逃せないので
優菜
へ？
優菜
ナンパ？
執事
嫌なら下がりますが
優菜
あ、居て
執事
居ます
優菜
聞いてくれる？
執事
なんですか？
優菜
私がここに来た理由なんだけどね
執事
はい
優菜
しずくと帰り道で別れたあと
優菜
私ね、坂で転んだの
優菜
あいにく打ちどころが悪かったみたいで
優菜
気づいたら、電車に乗ってて
執事
あの世電車ですね
優菜
まんまじゃん
執事
まぁ、はい
優菜
それでね
優菜
混乱してて
優菜
しずくに速攻メッセージ送ったの
執事
何故ですか？
優菜
なんで？
執事
普通は親が先でしょう
優菜
・・・
優菜
そうだね
優菜
でも私は…
優菜
しずくだった
執事
・・・
優菜
それでね
優菜
駅死長って人に説明受けて
優菜
転生する前にせめてもう少しだけでも
優菜
何も忘れたくなかった
優菜
そんなこんなでブラブラしてたら
優菜
あの人が現れた
優希
すみませーん
優菜
なんですか？
優希
上野しずくさんのお友達であってますか？
優菜
あなた誰？
優希
質問に答えてください、
優希
そしたら教えます
優菜
…そうですけど
優希
では
優希
あなたを捕まえなくてはいけませんね
優菜
え、なにいっ…
優菜
て
優菜
・・・
優菜
・・・
優菜
ここどこよォ！！
優菜
で、今に至るってわけ
執事
…災難ですね
優菜
分かってくれますかぁ
執事
はい、なんとなくは
優菜
ありがとー！
優菜
執事さん優しいねぇ
執事
なっ、なんですか？
優菜
あ、慣れてない感じだ
執事
えぇと
優菜
私出口探すから
執事
俺の目の前でですか？！
優菜
あ、俺って言うんだ！
優菜
さっきは僕だったのに
執事
っ…
優菜
あー！面白い！
執事
もう勝手にしてください…
優菜
やった♪
執事
はぁ…
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