涙の向こうであなたに恋をする

そのまま堀越君の方を見るけど、下を向いたままで目をつむっている

もしかしてこの人、人を呼び出しておいて寝てるの！？

そういいながらカバンの中から封筒を出しぱさっと、机にそれをのせた

拾って中を見ると

そこにはこっちを見て幸せそうに笑っているあたしと春乃が…

いつとったものなんだろう

懐かしくて見ていたら自然と涙が出て

あふれ出した涙はそう簡単には止まることはなくて

なんて凌汰君は優しく頭をなでてくれた

人がいるところで泣きなれていないあたしは気まずくなって、帰ろうとしたとき

新井君はそういいながらソファーに座らせてくれて、紅茶も出してくれた

新井君はフッと笑いかけた

そのあとはなぜか

と、こんな感じでものすごくなつかれてる

それとさっき知ったけど、緑川君は意外といじられキャラみたいでさっきも凌汰君と二人で漫才みたいことしていて

それを新井君が冷静にうるさいって突っ込んでいた

なんて言ってくれるけどやっぱりどこか距離を置かれている感覚は気のせいなのかな？

ガチャ

ドアが開いたと思ったら、そこにいたのはテンションの高い高尾君だった

それって初めてこの人たちを会った時の

高尾君に聞かれていたんだ…

確かあの時、ばか集団とか言っていたような気がする

感情の読めない表情でニコッと笑う高尾君

なんてすかさず晴翔君が突っ込む

ナチュラルにあたしの隣に座って大きな声でしゃべられるものだから、それに気づいてくれた凌汰君が高尾君からあたしを引きはがしてくれた

また、わけのわからない言葉

今日あたしが呼び出された理由も多分それだろう

きっと彼女たちはこの人達の姫っていう存在になりたくて、でもそれにはあたしが邪魔だったから

確かにここからの帰り道はわからなかったけど、堀越君がそんなこと言うなんてここにいる誰もが予想してなくて

驚いたのは言うまでもない