アサミ
アサミ
アサミ
アサミ
アサミ
通話を切った
ガラっ
突然襖が開き、同室の真理恵が入ってきた
真理恵
アサミ
真理恵
アサミ
真理恵
真理恵
真理恵
アサミ
アサミ
アサミはお茶を2人分用意する
アサミ
真理恵
ごくり
アサミ
アサミ
真理恵
真理恵
真理恵
アサミ
アサミ
真理恵
2年前、餘魅慈寺の住職が亡くなり後継ぎもいなかったため、廃寺になった
月が満ちる頃、関係者が餘魅慈寺へ赴くと、死んだ住職に会ったという──
それ以来、ある“噂“が立ちはじめた
『満月の夜、餘魅慈寺に行けば、死んだ人に会える──』
アサミ
真理恵
真理恵
アサミ
アサミは真理恵をなぐさめた
アサミ
アサミ
こっそり抜け出し、餘魅慈寺に来ていた
アサミ
アサミ
自分に言いきかせるように、中へと入る
アサミ
アサミ
アサミ
アサミ
しばらくその場に立っていたが、変化はなかった
アサミ
アサミ
アサミ
奥で人影らしきものが動いていた
アサミ
さらに進むと──
アサミ
背中に黒い羽根を生やし、山伏の格好した烏面の女が、なぜか縁側でお月見の準備をしていた
月見台の上にはススキをさした一輪挿し、月見団子をのせた三方、月見酒がおいてある
アサミはそれをぼう然と見つめた
??
??
烏面の女が不意に振り返った
アサミ
??
??
??
人懐っこそうに笑いかける
アサミ
思わず声をかけてしまった
??
??
アサミ
??
??
??
アサミ
アサミ
アサミ
チラッ
アサミ
??
アサミ
アサミ
??
鴉天狗
鴉天狗
アサミ
鴉天狗
アサミ
鴉天狗
鴉天狗
鴉天狗
鴉天狗
アサミ
鴉天狗
鴉天狗
鴉天狗
アサミ
鴉天狗
鴉天狗
10分後
アサミにさかずきを渡し、月見酒を注いだ
アサミ
鴉天狗
鴉天狗
鴉天狗
恐る恐る口を付けた。ほどよい甘さが口の中で広がる
アサミ
鴉天狗
鴉天狗
カラスの面を少しずらし、月見酒──甘酒──をごくりと飲む
鴉天狗
鴉天狗
七輪を足下に置き、砂糖と醤油を並べた
アサミ
月見団子を平らに押しつぶし、軽く焼き目をつける
鴉天狗
砂糖醤油をつけて、アサミに渡す
鴉天狗
アサミ
アサミ
アサミ
ぽろり
アサミ
涙が流れる
アサミ
鴉天狗
手ぬぐいを渡される
それを受け取り、目頭をぬぐった
アサミ
アサミは月見団子を一口、食んだ
コメント
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すてゅくすに出てきたお姉さん! すてゅくすに出てきたお姉さんじゃないですか! 黄泉路の番人のような方なんでしょうか 同一世界観の作品はこういうのを探せるのも楽しいですよね! 続きに逝ってきます!