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三村龍三
三村龍三
三村龍三
三村龍三
三村龍三
沢田マリカ
龍三さんは親族の中で誰よりも
彼のことを心配している
こんな龍三さんの思いが届かないほど
彼は遠くに追いやられてしまっていた
まだ十五歳だった三村少年が味わった孤独は
ここにいる誰にも想像のできない
壮絶なものだったのだろう
新しい妻との生活のために
実の息子である彼をマンションに隔離した父親
少年は心の奥に空いてしまった穴を埋めるように
愛情を求めてさ迷っていたのかもしれない
そして彼女と出会い
虐待を受けていた彼女を救おうとした
彼女の傷を治療し
決して家族に見つからないように
マンションの部屋で彼女と……
きっかけは拉致と言う形だったかもしれない
けれど二人の間には
特別な感情があったのだろうと思えてくる
それからしばらく会話が続き
龍三さんは幼い頃の彼の話をしてくれた
三村真美
三村真美
三村龍三
三村龍三
三村龍三
三村龍三
三村真美
真実かどうかはわからない
私が話していることは全て
彼が私に話してくれていることではあるが
それを裏付ける証拠が見つかっていない
今の私には
彼の言葉であると伝えることしかできない
少女を拉致した彼と
まるで自らの意思で彼の元に留まったように思える彼女
彼の言葉が本当ならば……
三村龍三
三村龍三
沢田マリカ
沢田マリカ
三村龍三
沢田マリカ
三村龍三
沢田マリカ
三村真美
三村真美
龍三さんと真美さんは
明日の朝イチの電車で戻る予定だったらしい
でも明日の午後までここに残れるように
真美さんがご主人の龍二さんにお願いしてくれることになった
三村龍三
三村真美
三村龍三
直ぐ真美さんがにご主人に連絡をいれると
龍二さんは快く了解してくれた
次男の龍二さんも
龍三さんや真美さんと同じように彼のことを気にかけていて
ここに来ることを迷っていた龍三さんに
会いに行くよう勧めたのも龍二さんだった
三村真美
三村真美
三村真美
三村真美
三村龍三
三村真美
三村真美
早く会わせてあげたい
彼もきっと喜ぶはず……
そう思った時
事務所の電話が鳴り響いた
高城寛貴(所長)
高城寛貴(所長)
沢田マリカ