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〜ユキ(真冬) side〜
ソラ
ユキ
あれ……? もしかしてこっちは、 ボクの心配のしすぎだった……?
ソラ
何事もなかったかのように、 ソラが現状報告を促してくる
ユキ
そうだ、ソラのことで すっかり忘れてしまっていた
ユキ
ユキ
ソラ
たしかに、ボクだって武器を 持ってる相手とは戦いたくない
ソラ
ユキ
じゃあ、彩莉のことはどうするの?
今一番危ないのは間違いなく 彩莉のはずなのに、助けもせずに 逃げるなんて……!
ソラ
……これは、信じるべき?
ユキ
ソラ
2分もあれば、逃げるのは余裕だ
大丈夫……きっとソラは間違ってない
ソラ
ソラ
ユキ
何をしようとしてるのかは分からない けど、ボクはソラに従うまでだ
ソラの指示が来るまで、ここで粘る
男
ユキ
突然、彩莉に銃口を向けたまま、 ボクの方を振り返ってそう聞かれた
男
“あれだけのこと”……?
男
あの時……?
ユキ
男
男
男
ユキ
やっぱりそうだ
こいつは間違いなくファントムの一人
そしてさっき言っていた通り、 ボクらの里を襲った奴だ
男
ユキ
「あの里の怪盗らしくない」
ボクらはそれで結構だし、 らしくなくたって何だっていい
だって、ボクらは怪盗になることは なかったはずなんだから
ソラ
ユキ
今挑発に乗るわけにはいかない
必死に感情を抑えて、 両手をぎゅっと握り締める
男
まさか、ブラッドムーンのこと?
まだ表にはほとんど出てなくて、 情報だって少ないはずなのに、 どうして……
ユキ
男
???
いつの間に現れたのか、 一人の女の子が男のすぐ背後にいた
口元をマスクで隠していて、 服装は動きやすさ重視のラフな格好
そして、特徴的なミルクティー色の髪
男
ソラ
彼女が現れたと同時に、 ソラから指示が飛んでくる
ユキ
ボクと優と浦田先輩、全員で 客席の方に向かって走る
???
彩莉
その後ろから、彼女が 彩莉を抱き抱えて来ていた
ソラ
ドーーーン!!!
背後から凄まじい轟音が聞こえて、 思わず振り返る
???
???
彩莉を抱えた彼女……凪沙が、 この場に似合わない呑気な声で そう言った
彩莉
凪沙
ウェーブ
彩莉
ユキ
ウェーブ
ウェーブ
こういう自由奔放なところは、 何一つ変わってない
彩莉
ウェーブ
ウェーブ
彩莉
ウェーブ
彩莉
ウェーブ
まだ少し不安そうな彩莉が、 ボクの方を見てくる
ユキ
ユキ
彩莉
彩莉
それから、彩莉が去っていった
ユキ
彩莉が離れてから、そう聞いてみる
ウェーブ
ウェーブ
通信が切れた時……まさか、 あのタイミングで?
ウェーブ
ソラ
ウェーブ
ソラに答えたってことは、ウェーブも 通信機をつけているらしい
それで、さっき通信が切れたのは ウェーブの仕業で、その間にソラは ウェーブと繋がってたってこと?
ウェーブ
ウェーブ
凪沙は、実のボクのいとこ
でも、彼女の家はうちの怪盗業とは あまり関係なくて、ボクらみたいに 昔から訓練を積んでいるわけではない
今までずっと他人のふりを していた演技も、さっきの身体能力 だって、全部彼女の独学
ボクらとは正反対の、怪盗に 憧れてる人で、たとえ関係なくても そんなことをしてる
ユキ
ウェーブ
ウェーブ
……そうだ、凪沙はそういう人だった
ウェーブ
ソラ
ユキ
ウェーブ
ソラ
ウェーブ